“木脇にバトンを戻したいと思います。”
よく言われることですが、ことばについてまわるのが待遇表現です。
そして、日本語というのは、この待遇表現の一つである敬語表現は相対敬語であるといわれています。
それに対して、典型的に絶対敬語なのが韓国語だよね。
彼らにとっては、どんな場面であれ、社長は社長だから、外の人に向かって、
うちの社長様は、って言うよね。
初めて聞いたとき驚いたけど、ある意味こちらの方が裏表がなくて良い感じもする。
しかし、日本語は相対敬語。
つまり、内部の人間と外部の人間を峻別し、僕は君にとって内部の人間なので、外部の人に対しては、僕を呼び捨てにします。
つまり、この表現は社会生活上は合ってます。
君のこの表現はとても大人です。
大学生の新卒とかはこれができなかったりします。
で、僕らは内部ではどう呼び合っているかというと、**君、きのわきさんだと
思います。
これが、実態です。
そして、そして、問題になるのは、面接に来ている人っていわゆる外部の人なんだろうか、なんです。
これは、答えはありませんから、僕の考えから言うと、僕は外部の人とは考えない、つまり、客とは考えない、です。
そういうこともあって、面接の方は、細かなことだけど、ソファーはお客さん用の上座ではなく、下座に座ってもらいます。
これは理由は何度も話したけれど、面接の方は、大前提としてうちが好きで、うちに興味を持って、うちで働きたいと思っている人であるというのがあります。
だから、客ではない。
もちろん、採用すれば仲間、しなければ客となります。
だけど、今の心はどっちなんだというと、僕はあらゆる人を採用したいという心で動いているのです。面接に来てくれて、うちの会社を選んでくれてありがとう!
という心で接してます。
なので、そのためには、全てを見せなければならないと思っています。
入社してから、こんなんじゃなかったと思ってもらったらそれはお互いにまずいわけです。
であれば、ことばも自然が良い。
面接者に対するそれは客向けのことばではなく、仲間に対する言葉の方が良いという考えです。
誤解のないように。
君の対応は正しいのです。
ただ、僕がちょっと世間からズレてるんです。
#或る日のある社員との会話でした。
きのわき
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