きのわき かずまさ– Author –
1958年1月1日生まれ。これだとつまんないので元号だと昭和33年1月1日なので、どっちで言っても年齢かわんないんでしょうがこっちの方がぞろ目ぞろ目なので気にいってます。
今、このプロフィールを書いている時点で64歳と半年です。
大学は高野山大学。文学研究科仏教学専攻です。
精神世界に対する憧れが元々あったんでしょうね、迷い込んだ冬の高野山の何とも言えない美しさに魅了されこんなところに大学があるのかと驚いてその場で入学を決めました。しかし2年も経つと、20歳を目前にこのまま日本にいていいのかと旅に出ました。まずは仏教発祥の地インド、だけどビザの不手際ですぐに隣国パキスタンへの出国を余儀なくされました。印パ紛争真っ盛りだったのにそれも知らずに徒歩で国境を越えてました。今考えるとかなりやばいです。
しばらくはインドのビザは取れそうになかったですし、当時は円の相場が固定から変動に移行した直後だったのでおそらく1ドル300円ぐらいでとても金銭的には厳しい旅でした。当時は日本人は観光ビザがそんなに長期間取れませんでしたから、それからは玉突のように西へ西へと移動せざるをえず、何の目的もないままに高校の地理の授業で使った地図帳を片手にパキスタンから隣国アフガニスタン、アフガニスタンから隣国イラン、トルコ、ギリシャ、ユーゴスラビア当時はチトーが治める今のバルカン半島とかとは全く違う世界がそこにはありました。最終的にはドーバー海峡を渡って英国にたどり着きしばらくはそこにとどまるわけですが、当時は今のウィリアム王子、フィリップ王子の母となるレディダイアナとチャールズ皇太子の婚約発表され英国中がなんだか沸き立ってな雰囲気だったように思い出します。
帰国してからは、退学届が友人の機転なのかお節介なのか休学届けに変えられていたので残りの学年を過ごし、卒業にたどり着けましたが、一度こーゆー放浪みたいなことをすると、もともとそういうのがあったんでしょうけど癖になっちゃってなかなかフリーターの生活を抜け出ることができませんでした。そんな中、もともと活字が好きだったこともあり出版事業を見よう見まねで始めて、今に至ります。今は私たちの会社はITを使った二つの事業をやっているわけですが、出版から脱却し今があるのは出版そのものも京都ではいち早くDTPで行いデジタル化への移行がスムーズだったことによると思います。
経営者としての転機は、盛和塾に出会い多くの学びを得ることができたこと、これに尽きます。もともとそんな高邁な思想をもって事業を始めたわけではありません。極端に言うとただ食っていくためにやっていたようなところがありました。
しかし、盛和塾に出会うことによって、何のために仕事をするのか何のために会社は存在するのか、答えはありませんがそこに対する問いを常に持ち続けることの重要さを学びました。
今は塾長の稲盛和夫氏が高齢になられたことで閉塾しましたが、盛和塾は自分自身に生きがいすら与えてくれた大きな存在でした。
この会社が今も成長を続けていられるのは、この学びとの出会いとすばらしいメンバーに恵まれたこと、これに尽きると思っています。
令和4年6月8日 株式会社Dai 代表取締役 木脇和政
合掌
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空あり
もちろん、「空き」ありなんでしょうが。澄み切った冬空の中何とも清々しい看板です。 「空」があるのか、「空」を売ってるのかと、ほんの一瞬ですが勘違いしました。 地上に暮らす私たちは日がな一日何かを売ったり買ったりしていますが、たまには「空」... -
お客様のことを思う前に
夜遅く、腹ごしらえに入ったイタリアン。もう閉店間際で店員の方達もお店を閉める準備に忙しい様子でした。ラストオーダーが近いので酒を止められたら大変と、慌ててビールと一緒にワインも頼んだのでした。そして、次のアルコールは何にしようかとメニュ... -
日本マクドナルド経常益最高58%増
日本マクドナルドホールディング株式会社が4日発表した2010年1月~6月期の連結経常利益は、前年同期比58%増の142億円となり、上半期の過去最高を更新した。 <2010年8月5日付け 日本経済新聞> 原田泳幸社長は同じ記者発表の席上で直営店のフランチャ... -
GNH。
国民総生産:GDPはよく知られた用語ですが、GNHというのはそれに対抗して作られた用語っぽいです。国民総幸福度といいます。GDPはいわば国力というのを如実に表しているわけですが、GNHは国力とは関係なく、国民がそれぞれどれだけ幸福感を感じているかで... -
男の背中
自分にこどもが生まれてから、ずいぶんと写真を撮るようになった。いわゆる記念日の写真とかもとるわけだが、日常の写真がもちろん多い。そして、気付いたらわりと後ろ姿を撮っていた。前を向いているときではなく、後ろ向きを好んで撮っていたものだから... -
神が与えた宝物がスティーブ・ジョブズ。
写真中央はセミナーを終えたソフトバンクの孫正義社長壇上で挨拶するのは土方清JFA会長 ”神が与えた宝物がスティーブ・ジョブズ” 昨日のJFA主催セミナーが中盤にさしかかった頃、孫氏の口から出た言葉だ。その宝物たる人物が作ったiPhoneもまた宝物であり... -
政子
マサコとタイプすると、昌子、雅子、正子、政子などが変換候補となります。 偏った印象かもしれないけれど、これらの名前からは何れも芯の通った、真っ直ぐな女性というものを感じます。 そして、昨日政子の書を見てその思いを強くしました。 北条政子のこ... -
フランチャイズシステム、民族としての親和性
2008年夏、中国北京で行われたフランチャイズのフェアーを取材した際の動画をアップした。 取材は北京オリンピックが始まる前だったから、実際の時間でも2年前だが、感覚的にも随分と前のような気分だ。 そして、数日前には上海万博が開幕した。 その間に... -
縁の下の力持ち。
これね。 見方なんですけど。 世の中にフランチャイズが好きな人っていないと思うの。 本部とか加盟店とか関係者以外はね。 だってね。 フランチャイズのお店でデートはできないですよ。 結婚記念日のプレゼントはフランチャイズのお店では買えないですよ... -
チェーンが切れた瞬間
この駅に降りたら、この店に行こうと決めていました。 カレーのチェーンです。 ドミナント展開をしており、その駅を中心に3,4店舗が徒歩20分圏内に立地しています。 初めての店なので、場所を教えてもらおうと電話したのですが、コールをしても誰も出ませ... -
隕石と潔癖症
潔癖症の人が増えている。多分に自分にもそういう傾向はある。 一昨日かな、TVでそういった潔癖症の芸能人を集めて、どれだけその程度が高いかを番組にしているものを見た。いわゆる受け狙いのためにオーバーな表現がまざっているのだろうが、想像以上の潔... -
身の丈。
イタリアローマで見かけた宅配寿司の車。地元の人に聞くと結構メジャーなブランドらしい。イタリアではすしはまだまだ高級外食。すしレストランでガキは見かけませんでした。 小学生の好きな料理トップは「寿司」らしい。長年トップだったカレーがついに陥... -
三条商店街 a world heritage 2
いつも会社帰りに抜けて行く三条商店街の中ほどのお店。書体がいいなぁ。 -
三条商店街 a world heritage 1
やってる方は大変だろうって思います。だから変な言い方をすると揶揄してるように取られるのも仕方ないと思います。ただ、いいんですね、この昭和の感じ。時の流れと言うのはいくらお金を出したって買えないですもんね。 -
お土産にも思いが。
東京中央区にある「アパレルWeb」さんの会社設立10周年記念パーティーがあった。ザ・バイヤーの特集記事である「卸売りサイトの充実度」で取材させて頂いたところだ。 パーティーに先立って、ファッションビジネスに関するセミナーが近くの会場で行われた... -
ミニミニミニ、ミニ足利事件。
足利事件、いわゆる冤罪と言われる事件の一つ。犯人として十数年監獄につながれた菅家 利和さんの検事との会話を録音したテープが公開された。 肉声そのものはではないが、主な内容はテレビではテロップ、新聞では活字として紹介されていた。 「私には50代... -
万年青。
これで、「おもと」と呼ぶらしいです。きれいだなー、正月らしいあしらいだなと思って立ち止まって眺めていたら、あら、これオモトやねーと、通りがかりの観光客の方に教えてもらいました。 会社のビルがある釜座通りから、一本東に新町通りというのがあり... -
私の中の社内倫理規定。
私たちの会社では「Bカート」という卸問屋向けのカートを商品として販売している。販売しているといっても軒先でパッケージ化したものを売っているわけではもちろんない。相手は問屋さんやメーカーさんなので、営業は極めて個別対応になるのだ。相手会社さ... -
アニメの力。
「戦場でワルツを」。映画「おくりびと」と外国語映画賞を争った作品を観た。おくりびとは同じ葬式をテーマとした伊丹十三監督の「お葬式」を思い起こさせる。非日常だけど必ず人には訪れる儀式を、現場の専門家の視点から描いてる。そのことで人々は改め... -
理念ORシステム共同体。
フランチャイズシステムのことをよく理念共同体という。そのため、本部は「弊社の理念を十分に理解してもらわねばならない」とか「弊社の理念に賛同していただかない方の加盟はお断りしている」とか言ったりする。果たしてそうだろうか。理念を共有しなく... -
ホントにできたんだ。
今年の夏訪問したときは、とっくに完成してなきゃいけないって言われてたのがご覧の通り先端部が未完成のままだった。 それがもう間もなく完成するそうです。何せ地上800m。見上げてると首が痛くなってくる。ドバイショックから一年。やっとできるんだ。景... -
大きな政府小さな政府。
民主党が308議席を獲得して歴史的な圧勝を果たした。政権交代を現実のものとした。 今度はいわゆる大きな政府ができたことになる。過激なまでのキャピタリズムに対する反動か。これからは、社会保障を充実させ、競争は控えめにということになるのか。 この... -
純粋を描く。
フィレンツェが舞台となった映画を見た。そこを訪れたからという理由だけで。舞台はイタリア、トスカーナ地方。しかし、監督はあのスパイク・リー「セントアンナの奇跡」期待するものはあるよね。少年を守ったトレインは、映画グリーンマイルのコーフィと... -
フラット化しない北関東方言。
栃木県とか茨城県の訛りをウリにするお笑いが受けているようだ。テレビを数十年見続けた身としては何を今更という感じになる。これはテレビというメディアが生まれたときからあったようなネタだからだ。もうそれから半世紀近くが経とうとしているのだ。お...