シンクグローバル、アクトローカル

アリウム シュベルティ

アリウム シュベルティ(Allium Pradesh Berti):花言葉は”星のように輝く”。
星に向かってというか、天に向かって伸びていこうというその姿が、花言葉に結びついているのだと思います。
その花言葉を思いながら、このアリウムの姿を見ていると、漢字の”世”という文字を連想しました。これは、植物が上に向かって伸びていこうとしている様子を表した象形文字なんですね。”十”という漢字が横に三つ並んでいるので、三十年という一世代を表してもいるのだとか。
世という漢字は、男女問わず使われているような気がします。
親の素直な願いを感じさせる字ですね。

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”Think global,Act local”

日本マクドナルドHD 原田泳幸社長のことばです。

アップルコンピュータの社長を勤めるころは”Think global,Act global”と両方ともにグローバルだったのでおもしろいですね。

自分なりにこの違いを解釈してみます。

アップルコンピュータの頃はそれこそ全ては世界戦略だったのだと思います。開発の段階から世界市場を見据えて作って行くし、部品の調達も最適と思われる国からのそれになります。販売もアップルの思想を伝えることを柱にしながら世界標準的な仕様で展開されていく。従ってそこに従事する人たちは北米も欧州も日本も国境を意識することなくお互いの意見を交わし合い仕事を進めるような、そんなイメージ。

それに対して、マクドナルドはこちらもアップル同様に世界企業、グローバル企業であることは間違いないのだけど、扱っているものが何と言ってもその土地、土地で明らかな違いを見せるハンバーガーという”食べ物”。前者がコンピュータという無機質なものであるなら、こちらは食という極めて有機的な商材。売り方も当然違ってくるのでしょう。その地方、国によって提供するものは様々だし、実際日本ではテリヤキバーガーなんてありますし、ローカライズすることの重要性を訴えたのではないかと思います。

恐らく、そんなには外してないのじゃないかと思うのですが、どうでしょうか。

では、私たちの会社においては?”Think global,Act global OR Think global,Act local?”

これを拡大適用して、後者です。
日本人なら日本の言葉や文化を先ずは知るべきです。それで初めて海外との文化の違いが分かり、相手の立場でものを考えることができるようになるし、初めて意思の疎通ができると思うのです。

昨今流行のグローバリゼーションもそういうことだと思います。広い視野でものを見るために必要なのは、自分という確固とした位置が必要でしょう。その自分が何なのか分からなければ、見るべき対象も定まりません。

面接などで若い人の話を聞いていたりすると、自分の生まれたところ、自分が触れてきた物や出会った人たち、つまり自分が育ってきた自分というアイデンティを育んでくれたローカルなものへの意識が低く、一方でネットを通じたどこの文化とも分からないものに情報を求める人が多いように思います。これは年々ますます強くなっている感じもします。

しかし、仕事ができる人っていう風に眺めていると、ローカルな情報に愛着のある方ほど、そうだということに気づかされます。ローカルでの活動が豊かであった人ほどグローバルな視野があったりすることに気付かされるのです。

世界とは何かを知るためには、先ずは、自分とは何かを知る必要があるようですね。

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