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フランチャイズとは。

ダリア(Dahlia):花言葉は、”感謝”そしてもう一つが”裏切り”。良い意味と悪い意味の二つを持つ。花言葉の意味の由来というのは大きく分けて次のようなものから来ているようです。花の見た目、花の性質、そしてその花の辿った歴史のようなものから、どこの誰かは分かりませんが、花言葉を添えたものが、なるほどなって人々を合点させながら、定着していったようです。
さて、このダリア実に優美で華麗ですよね。ですから花言葉としてこの二つもあるのですが、人はそのような優美なものを見ていると自分の心をそこに投影したりしないでしょうか。僕はそこから”感謝”が生まれたような気がします。
そして、もう一つの”裏切り”や”背信”は歴史由来です。有名な逸話ですが、皇帝ナポレオンの妻ジョセフィーヌが関係しています。彼女はバラをこよなく愛していましたが、フランス革命のちょうどその頃、ダリアが元々の原産地であるメキシコからスペインへと輸入され、その華麗な姿を愛でるヨーロッパ貴族の間に瞬く間に広がっていきますがその美しさは品種改良によってのものであり、それは秘密中の秘密でした。
さて、その秘密と時はフランス革命、アンシャンレジュームに反旗を翻す市民が、そして次に皇帝ナポレオンが登場します。(興味のある方はここら辺学校で習った頃を懐かしみながら調べてみてください)。
ダリアは正にこの一連のフランスの歴史的瞬間を象徴するような花に思えます。
そして、この花言葉”感謝”と”裏切り”、フランチャイズを語るときには最適な花に思えますがいかがでしょうか。

フランチャイズとは何か。

フランチャイズとは、ごくごく簡単に言ってしまうと、「世の中に数ある経営手法の一つである」、と言えるでしょう。
事業を起こしそれを経営していく、そのやり方の一つです。

つまり、もし今あなたがフランチャイズに加盟して事業を行おうとしているのであれば、たとえどのようなフランチャイズ本部に加盟するのだとしても、間違いなく、あなたは経営者なのです。
フランチャイズという経営手法を選択した一人の経営者ということになります。

その前に、経営とは何かを少しだけ。

では、ここで”フランチャイズとは”に入る前に、経営とは何か経営者とは何かについて少しだけ考えてみましょう。

長らく日本においては、”経営の神様”と言えば、パナソニック創業者の松下幸之助氏でした。他にもホンダの創業者本田宗一郎氏、ソニーの盛田昭夫氏などがそれに続きます。
今でも“経営の神様”と検索すると上記のどなたかが表示されるか思いますが、残念なことにいずれの方々も今は故人となられています。

そんな中、現代の経営の神様と言えば、京セラ名誉会長の稲盛氏を推す方が多いようです。あの、誰がやっても建て直すことができず、はじき返されたきた日本航空を経営破綻からV字回復させた経営手腕は誰の目にも鮮やかでした。

そんな稲盛氏は経営を飛行機の操縦や船での航海に例えています。
操縦桿や舵を握るのは、もちろんあなた。
経営者です。

飛行機は離陸の時が最も危険でよほどのベテランでも気を抜けないのがこの瞬間です。まさに起業においてもそうで、事業につまずくのはこの創業時が最も多いですよね。
そして無事離陸し、いったん安定飛行に入ったとしても新米機長は緊張の連続でしょう。先ず、目標をしっかり定めねばなりません。自分がどこに向かうのかの進路を明確にしなければなりません。
そして、それができたら、自分自身が指し示した目標に正しく向かっているのか、高度は安定しているのか、操縦桿の近くに表示される機器類が示す数値に意識を集中させないと、いつ墜落してしまうか分からないのです。
航海に出る船にしても同じです。
恐らく、最初は小さな小舟でしょう。
飛行機の操縦と同じように、目の前の計器を見ながら進路に間違いが無いか、燃料は足りているかなどを最初は乗組員もいないでしょうから、一人で全てやらなければならないでしょう。
初めての航海であれば、目の前の計器類が指し示す数字の意味がわからず、次の港に行くまでの燃料をどれだけ積み込めば良いのかも見当がつかないでしょう。
順調に見えた航海も、時に嵐に見舞われ方角を見失い、座礁の危険もあれば、燃料不足になり、漂流の危険性もあるかもしれません。
それら全てを自分で解決していくのがいわゆる起業になるわけです。

経営手法としてのフランチャイズ。

ここでフランチャイズとはなにかと言いますと、察しの良い方はもうお分かりですね。
フランチャイズを経営手法として選択した場合には、本部が計器類の見方を教えてくれますし、燃料も提供してくれます。時には航海に適した船そのものを貸与してくれる場合もあります。
あなたがやるべきことは、注意深く計器類を眺めながら、舵を切っていくことです。
船の大きさや構造は本部が長年にわたって築き上げたブランドのようなものです。誰もが知っているブランドに乗れば、他の競合の船より速く走ることができます。
燃料補充のタイミングはチェーンのノウハウであり、それも本部が長年の経験で築き上げた絶妙のタイミングでしょう。
そして、複雑な計器類の見方や舵の取り方は本部が提供する研修によって比較的短時間に身につけることができます。

チェーンに加盟するということは、このように、稲盛氏が説くような経営のノウハウを手取り足取り氏に代わって教えてくれるようなものなのです。
優秀な本部に加盟すれば、優秀な経営コンサルタントを身に付けたようなものです。

そして、一人で起業することと、フランチャイズという経営手法を使って起業することと大きく違うのが、自分の船の周りには、仲間の船がいつも近くを伴走してくれているということです。
仲間は次の港の情報も、船の操り方も教えてくれるでしょう。時には座礁(経営不振)からの回復方法や競合の船の様子も教えてくれるかもしれません。
これは一人で起業していてはなかなか得られないものです。
そして、あなたより大きく、あなたよりスピードに溢れた船を操っている仲間は将来の目標にもなりますよね。

さて、これでフランチャイズという経営手法が少しイメージしていただけたのではないでしょうか。経営という大航海に向かうための、「船と仲間」を「ノウハウ」と共に提供してくれるのがフランチャイズシステムです。

では、次にこのフランチャイズという経営手法を使って、事業を進めることの意味を、フランチャイズでよく使われる用語を使って、より深くフランチャイズを理解して頂きたいと思います。

1.フランチャイズを深掘りしていきましょう。
(1-1)本部と加盟店の関係は夫婦?親子?
(1-2)フランチャイズ本部の役割、加盟店の役割
(1-3)仲間に加わるための”加盟金”
(1-4)未来を充実させるための”ロイヤリティ”
(1-5)本部とあなたの間のホットライン”SV”
(1-6)俺も稼ぐ、お前ももっと稼げ。一人じゃない強さ
(1-7)フランチャイズに加盟するのにどうしてお金が必要?
(1-8)法人加盟はここが違う

2.明治元年、フランチャイズは始まった。
(2-1)フランチャイズ上陸
(2-2)ところが意外と大きい日本のフランチャイズ市場規模
(2-3)何が日本をフランチャイズ大国としたのか
(2-4)ニッポンフランチャイズの特徴

3.正しいフランチャイズ
(3-1)正しいフランチャイズは、社会に活力を与える
(3-2)正しいフランチャイズ、人々の生活を豊かにする
(3-3)そもそも正しいとは
(3-4)私たちの事業理念

1.歴史、文化の面からのフランチャイズ。
(1-1)本部と加盟店の関係は夫婦?親子?
では、経営手法の一つであるフランチャイズという仕組みを深掘りしていきましょう。
先ずは、フランチャイズ本部と加盟店という関係から、それぞれの役割分担を見ていくことで、整理していきます。
よく、フランチャイズに加盟することを双方の合意によって、末永く関係を築きあうということから、結婚に例えることがありますが、本部と加盟店の関係は夫婦的なものでしょうか。
それは誰の目からも違うことはわかるでしょう。
いわゆる夫婦のようなイーブンパートナーとなるのは、企業と企業の合併や提携のようなものですね。
フランチャイズの場合、本部と加盟店の出会いのきっかけは結婚に似ていますが、その後の関係としてはどちらかというと、同じ家族的な関係としては親子関係と呼べるのではと思います。または、体の器官に例えて、頭と手足という関係でとらえる捉え方もあります。
これはどこがどう違うのか後ほど解説します。

(1-2)フランチャイズ本部の役割、加盟店の役割
先に経営とは、で述べさせて頂いたように、経営とは広い大海原を一隻の船で航海していくようなものです。
その時に必要となる機器類の情報が本部からのサポートになるわけです。
たとえばコンビニなどの場合には、全国のPOSレジから集まったデータを本部が集計し、地域や時間帯によっての適切な商品の仕入れと陳列を指示します。
加盟店は、それらのデータを見ながら、時に地元の人間ならではの勘を、そのデータの上に働かせ、適切な仕入れを行い、売れるための陳列を行います。
このコンビニという業態は、先に挙げた、頭と手足という典型的な関係のように見えます。本部は圧倒的に膨大で正確なデータを保有し分析し脳からの指示を全身に出しています。
加盟店は届いた指令を忠実にこなしています。
この時に、自分の考えや判断を余りに強く出してしまうと、全体の統一が取れなくなってしまいますから、そのようなマインドを持った方にはフランチャイズは不向きであると言えるでしょう。
では、加盟店は言われたことを忠実にこなすだけの存在であるかというとそうであるはずがありませんね。思い出してください、あくまで”経営者”なのですから。
経営者に求められている大事な要素の一つに人の管理があります。
これも港を出帆した船でたとえると、乗組員をマネージするのは船長の役割です。少し大きな船になるととても一人で操ることは難しく、乗組員の力を借りなければ次の港に航行するのは不可能でしょう。そこが頭の使いどころ、体の使いどころです。

(1-3)仲間に加わるための”加盟金”
ほとんどのチェーンにおいて最初に求められるものが加盟金です。テリトリー使用権やブランド使用料、ノウハウの提供に先立って必要となるものです。
もともとフランチャイズという言葉は米国から日本に渡ってきているわけですが、英語ではフランチャイズ本部のことをフランチャイザー(Franchiser) 、フランチャイジー(Franchisee)と表記します。ちょっと英語に詳しい方であれば、語尾の違いに
気付かれることと思います。
語尾が-erで終わっているものは、-する人。
語尾が-eeで終わっているものは、-される人。
という意味ですね。ですから、他にも
trainer(トレイナー、トレイニングする人、教える人)
trainee(トレイニー、トレイニングを教えてもらう人)
employer(エンプロイーヤー、雇用する人、雇用主)
employee(エンプロイー、雇用される人、従業員)
です。
では、Franachiser、Franchiseeとはどういった関係でしょうか。
辞書で調べると直ぐに出てくるのですが、Franchiseとは、”特権”、”独占”、”占有権”と訳されますから、Franchiserは独占権、或いは独占権を有している者と訳せます。そして、Franchiserは独占されている人、ではなく、独占できる権利を与えられた人と
訳せます。
これは、直訳そのままですが、米国発祥のフランチャイズという仕組みをよくあらわした単語であると言えるでしょう。
つまり、フランチャイズに加盟するということは、本部が有するブランドやノウハウを或る一定地域において使用できる権利を与えられることになります。

(1-4)未来を充実させるための”ロイヤリティ”
先に、本部の役割として、データの収集と解析、それを元にした的確な指示があると述べました。それらは直接加盟店と関係するものですが、それ以外にも未来に備えた対応を本部は行っていかねばなりません。
”業態開発”と”業態のブラッシュアップ”です。
一つの業態が5年も10年も同じままで通用することはありません。常に細部に目を光らせ改善を続けなければなりませんし、時には大きな業態変更と呼べるようなことだってやっていかなければなりません。
もし、時代の変化に本部が対応することができなければ、その影響はチェーン全体に及んでいきます。
そして、それができるのがチェーンの力です。
一時期、ビッグデータという単語が巷間を賑わせていましたが、より多くのデータを持っているものが消費の動向を解析できるようになっています。
各加盟店はそのデータを間接的に利用しているということになりますが、その利用料やデータ(ノウハウ)を使いこなすための指導料とも言えるものがいわゆるロイヤリティです。
ロイヤリティは、定額の場合もあれば売上や利益に応じて支払うものなど様々ですが、安ければ良い、お得。高ければ悪いというものでないことは、ここまで読んで頂ければお分かり頂けたかと思います。

(1-5)本部とあなたの間のホットライン”SV”
エス・ブイ、いわゆるスーパーバイザーと呼ばれる存在のことですが、彼らほど重要な存在はありません。
チェーンに加盟して経営を行う最も大きな目的は、その経営手法を学び、それを自らの経営に活かしていくことです。
まだスタートアップで小規模の本部であれば、本部社長がSVの役を兼ね、社長自身から経営ノウハウを学ぶこともできるでしょうが、多くの場合にはそのための専用スタッフが用意されています。
より売上を伸ばすにはどうするのか、この労務問題はどうやって解決するのか等々彼らを通じて学んでいくことになります。
逆に本部から見ると、チェーンの方向性や事業計画などを加盟店と共有していくために、それを伝えるための本部と加盟店をつなぐ重要な役割をもった存在となります。
最近ではネットの発達により、以前ほどには人が介在しての情報のやりとりは少なくなっているのではないでしょうか。それよりもメールやWebツールなどを活用して、本部からの情報がダイレクトに加盟店に伝わっていくようになっているようです。

(1-6)俺も稼ぐから、お前ももっと稼げ
学生時代、切磋琢磨し合える友人を持った奴は社会人になってからも逞しく強かったとおもいませんか。
”ライバルが人を強くする。”スポーツにおいてもビジネスにおいても同様でしょう。
フランチャイズチェーンにはオーナー会と呼ばれるものが少なからずあります。オーナー同士の単なる親睦会というようなものもあれば、優秀なオーナーを本部が表彰し、一種の競争原理を持ち込んだような会もあります。
こういったオーナー会も個人での起業では縁がありません。
時には、本部が示すよりもより創造的な改善点や営業トークを編み出したりする加盟店がいたりしますから、彼らと切磋琢磨し合うことで個人起業では考えられないような業績アップも考えられます。フランチャイズ本部には、先にも述べましたように業態開発などという重要な役割もありますが、どれだけ優秀な加盟店を集めることができるかというリクルーター的役割も望まれます。
活発なオーナーが100人集まっているチェーンと不活発なオーナーが100人。
チェーンの実力はどちらが上でしょうか。

(1-7)法人加盟
ここまでは、特に個人の方が起業するに際しての視点からフランチャイズを見てきましたが、法人の方が加盟を検討する場合、最も違うのは、経営手法という点についてです。
法人の場合には、既に航海をするための船は持っており、航海になれた乗組員もたくさんいます。そして多くの企業が企業理念や会社のミッションも持ち合わせています。
個人であれば、その事業が単独で儲かるか否かが大きな分かれ目になりますが、法人の場合には新たな事業が既存の事業にとってどれだけのプラスになるのかが最も大きなポイントになることでしょう。
例えば、”その業界が注目されているから”、”本部に対する世間の評判が良いから”、売上が見込めるから”といった視点だけで、自社の経営理念やビジョンとは関係なく加盟してしまうと、既存の事業との相乗効果が見込めないばかりか、会社全体としての業績は低迷しかねません。
法人の場合には理念の共有が何よりも重要。自社の経営理念に即して判断すべきだろうと思えます。

(1-8)フランチャイズに加盟するのにどうしてお金が必要?
そもそもフランチャイズに加盟するのにどうしてお金が必要なんでしょうか。お金を払うということは何かを買っているわけですが、では何を買っているのでしょうか。
場合によっては本部に払う費用だけで、ン千万円を越えることだってあるわけです。
では、お金を払って何を買っているのでしょうか。
それは、経営手法とネットワーク(仲間)を買っています。
何のために買うのか、時間のためです。

2明治元年、フランチャイズは始まった。
明治元年というと今から約150年前。その時のわが国にフランチャイズがあったかというと恐らく概念的にはなかったかと思います。そもそもその頃の外国語と言えばまだオランダ語だったでしょう。明治の初め、わが国は多くの技術や文化を西洋諸国から取り入れましたが、流通業界の仕組みやそれに伴う用語が輸入されるのは、やはり戦後になってからが大半です。

一般的にフランチャイズの歴史は、米国に始まると言われています。それが今から約150年前のこと、わが国で言えば明治元年の頃になります。
もっと早くフランスで始まったという説もありますが、その後の歴史や影響力の大きさを見ると、フランチャイズはやはり米国から始まったと言って良いと思います。
具体的には、1850年代にシンガーミシンが自社ブランドのミシンを販売するための販売特約店をフランチャイズ方式で広げていったのがその始まりとされています。
次に1900年代に入り、フォードモーターズ社が、あの有名なT型フォードを開発し、その販売手法としてフランチャイズシステムを導入しました。
フォードモーターズ社がフランチャイザーとして、自動車や自動車部品を扱うディーラーをフランチャイジーとして組織化していきました。
同じ1900年代初頭に全く別の別の業種でフランチャイズシステムを採用して販売を開始したのが同じ米国を代表するブランドと言っても良いコカコーラでした。
こちらは原液を供給するメーカーがフランチャイザー、そしてそれを各エリアでボトルに詰めて販売するボトラーと呼ばれる企業がちょうどフランチャイジーとしての役割を果たしました。
他にもこの頃、フランチャイズシステムを利用して、営業を展開した企業はあったでしょうが、知名度もあることでこのフォードモーターズ社とコカコーラが初期のフランチャイズシステムを説明する時にはよく引き合いに出されます。
この頃のフランチャイズシステムは、一般的に商標ライセンス型フランチャイズシステムと呼ばれるものですが、日本ではこのタイプはフランチャイズとは見なされていませんので注意が必要です。
日本では、フランチャイズと言った場合には、後に登場するビジネスフォーマット型フランチャイズのみを多くの場合対象として考えていますので、ここは注意しておいてください。

(2-1)フランチャイズ上陸
さて、そうやって米国で生まれたフランチャイズシステムが日本に渡ってくるのは今から約60年前の1950年代後半のことでした。先に挙げたコカコーラの日本上陸です。
米国同様に、原液メーカーがフランチャイザー、ボトラーがフランチャイジーとして展開されていきましたが、それは米国同様に商標ライセンス型フランチャイズシステムでした。
その間米国では、現在の日本では一般的となっているビジネスフォーマット型フランチャイズシステムが開発され徐々に浸透していきました。
「ケンタッキー・フライド・チキン」、「マクドナルド」などがその代表です。フランチャイジーに対して、いわゆるフランチャイズシステムパッケージと呼ばれる、研修や継続的な指導、独自のノウハウなどをひとまとめにし提供することで、直営店とフランチャイズチェーンを外見上はほとんど見分けが付かないようなチェーンの仕組みが構築されていきました。
このようなシステムは「ビジネスフォーマット型フランチャイズ」と呼ばれ、日本ではこのタイプをフランチャイズチェーンと呼んでいて、一般的に商標ライセンス型は代理店ビジネスとして運用されています。
そうやって発展してきた米国フランチャイズの市場規模は150兆円と言われています。
日本の自動車産業の市場規模が60兆円、建設業市場が50兆円、外食市場が25兆円といわれていますから、米国におけるフランチャイズの市場規模の大きさが分かります。

(2-2)ところが意外と大きい日本のフランチャイズ市場規模
日本でフランチャイズビジネスが開始されて、約60年が経過していますが、現在の市場規模は約23兆円になりました。一方の米国は150兆円と言われていますから、日本のフランチャイズ市場規模は米国の1/7程度ということになります。
日米の経済力という点で見ると、2014年の統計では、米国のGDP17.4兆ドルに対して日本は4.7兆ドルですから、経済規模では日本は米国の1/4でした。これだけ見ると、日本のフランチャイズ規模はあまり大したことはないと思えます。
が、しかし、先に申し上げましたように、日本の場合にはこの統計に商標ライセンス型を含んでいませんので、これを一律に比較することはできませんが、この数字だけを見ると日本のフランチャイズ市場はまだまだ発展の可能性が高いだろうと言えるでしょう。
また、この成長スピードは実際の統計数字にも表れていて、JFA(日本フランチャイズチェーン協会)の公表データを参考に計算してみると、1983年度から2013年度までの平均伸び率は売上高換算で6.6%になりますが、一方、この間の日本の名目GDPの平均成長率は2.2%しかなかったのです。
この間、日本のGDPの伸びは極めて低調だったのですが、フランチャイズだけは大きく成長してきていったわけです。不況下においても日本のフランチャイズは着実に成長してきていたのです。

(2-3)何が日本をフランチャイズ大国としたのか
では、なぜこのように日本では僅か60年弱の間にフランチャイズ市場が伸びていったのでしょうか。
それには二つの理由が考えられます。
一つには、日本にはフランチャイズシステムが導入される以前から、フランチャイズに似たようなシステムが存在していて、そのため、フランチャイズを展開するだけの下準備が日本人や日本市場に施されていたからではないかということです。
例えば、”のれんわけ”と言う言葉に代表される日本独特の経営手法です。
最近では、社員独立制度と呼んだりしますが、これはもともと日本では江戸時代より前から盛んに行われていたのれん分け制度に他なりません。
この”のれん分け”は、日本のフランチャイズついて話すときには外すことのできない制度です。
なぜなら、今でもこのシステムは日本のフランチャイズ企業の多くが採用していますし、日本人の商習慣に深く根付いているからです。
元々、飲食業において発展したものなので今でも飲食の業界において広く採用されています。
有名なところでは、カレーのココイチ、日本マクドナルド、餃子の王将など日本では大手のチェーンと言われるところは概ね採用しています。
こののれん分け制度は飲食業に多いと言いましたが、他にも、サービス業の分野では、技術的な伝承という意味をもった徒弟制度が日本のサービス業フランチャイズの元になっているようです。
ヨーロッパではドイツなどに今でも残るギルドに似たようなものです。
この制度は今でもある特殊な技術を要する業界においては重視されます。
これら二つの日本の伝統的な制度が色濃く残っているのが日本のフランチャイズの特長だと思われます。
いずれも家族的なつながりを基本に据えているという点でアメリカ的な投資型のフランチャイズとは一線を画すものです。
ココイチは世界最大のカレーチェーン(国内外で約1400店)としてギネスにも認定されているチェーンですが、そこがこののれん分け制度を採用しフランチャイズ展開しているのです。
もう一つの理由としては、江戸時代から続く日本人の教育水準の高さが上げられます。それを実現化させた学習意欲の高さです。江戸時代、関ヶ原の合戦も終わり、世の中が武士が戦い合う時代から文治の時代がやってくると、徳川幕府は各地に藩校を作らせ、或いは藩が独自に作り、藩士を強制的に通わせました。また、武士ではない庶民も寺子屋の発達により学問を修めるようになります。商家の子弟は読み書きだけでなく、商売には欠かせない算術もそこで習っています。
当時の日本人の識字率は80~90%程度。明治維新の後に日本を訪れた西洋からのお雇い外国人が普通の農村の日本人が論語を読んでいるのを見て仰天したという逸話が残っているぐらいです。
一方、フランチャイズシステムの核となるものは本部が長年に渡って蓄積したノウハウの開示と習得であり、そのノウハウや研修内容はほぼ文字化されたものです。皆さんも、とても分厚いマニュアルの類いはご覧いなったことがあると思います。一部は映像化されたりし、文字だけではありませんが、その元になっているのは活字です。日本人は江戸の昔から文字を通じて物事の道理を理解し、道徳を学び倫理感を身に付けていきました。
フランチャイズシステムにおいては、本部は本部がもつノウハウと共にチェーンが持つ経営理念も伝えていかねばなりませんが、その時に人一倍学んでいこうという態度が強いのが日本人の特徴ではないかと思います。もちろん諸外国の方がそうではないと言っているわけではありません。ただ、歴史的に見たこういった日本人の学習意欲の高さがフランチャイズをここまで成長させたと言っても良いのではないでしょうか。

(2-4)ニッポンフランチャイズの特徴
では、いよいよ、そうやって発展してきた日本のフランチャイズの特徴に触れていきたいと思います。
先にも挙げましたように、日本のフランチャイズはのれん分けや徒弟制度を基本とし、そこに米国から渡ってきた独立や投資のツールとしてのフランチャイズシステムを組み合わせていきました。
その結果、できあがった日本のフランチャイズシステムは、分かりやすい言葉で言いますと、とても家族色の強いものになっていきました。
皆さんご存じのように、日本企業自体が欧米のそれと比べると極めて家族色の強いものとして知られています。
最近では、その特徴は失われつつありますが、日本企業の特徴を表す言葉として「三種の神器」があります。終身雇用制、企業別労働組合制と年功序列賃金体制です。これら三つを「神器」として表すのは、この制度によって日本が高度成長を遂げることができたと言われているからです。そして、この三つを足し合わせるとどうでしょうか。それは、企業ではなくまるで一つの家族のようですね。
そして、フランチャイズ本部も企業ですから、一方で家族であるわけです。
ここで、日本のフランチャイズの特徴を表すのに最適な例があります。それは、単語としてのフランチャイズなのですが、英語ではフランチャイズを開始するために人々は、”フランチャイズの権利を購入する”と表現します。しかし、日本においては違うのです。”フランチャイズに加盟する”と表現するのです。
これなども、日本人のフランチャイズ意識の特異性をとても表しているのではないでしょうか。フランチャイズを買うという場合には、そのパッケージを購入する、権利を購入し、後は自分で運営していくというニュアンスがあります。一方、加盟するという言葉には、何らかのメンバーの一員になるというニュアンスがないでしょうか。つまり、日本人にとってはフランチャイズに加盟するということは、その家族の一員となるということなのかもしれません。

3.正しいフランチャイズ
ここまでは、フランチャイズをその機能面から解説してきましたが、ここからは理念的な解説を試みてみます。
私たち、フランチャイズWEBリポート運営部では、フランチャイズを次のように独自に定義しています。

「フランチャイズとは、社会に活力を与え、人々の生活をより豊かにする経営手法の一つである。」

フランチャイズというものが、経営手法の一つであることには違いはないのですが、私たちフランチャイズWEBリポート運営部がその長い運営の経験から導き出した定義を理念的、観念的にまとめると上記のようになります。
では、どうして社会に活力を与えるのか、どうして人々の生活をより豊かにすると私たちは考えるのでしょうか。

(3-1)正しいフランチャイズは社会に活力を与える
新しい産業が社会を発展に導き、その結果として社会に活力を与えるのは皆さんもよくご存じのはずです。
50年前、アマゾンもグーグルもFacebookもありませんでしたが、今や、それらは私たちの生活に欠かせないものになっています。
日本に限って言うと流通の分野では、スーパーマーケット、コンビニ、宅配便などはその時のベンチャーによって創り出されています。
新しい産業の多くは新しい起業家によって生みだされているのです。起業家精神が新しい産業、新しい世界を創り出していると言っても過言ではありません。
しかしながら、わが国日本の開業率は先進国中最低であることは皆さんもご存じの通りです。中小企業庁のデータによると欧米の10%に対して日本はわずか4%の開業率です。
これを何とかしようと歴代の政権も手を打ってきましたし、現安倍政権も「成長戦略」政策の柱として「産業の新陳代謝とベンチャーの加速」を打ち出しています。
しかし、こういった政策で開業率が欧米並みになっていくのはいささか難しいでしょう。それは、開業率の高さ、低さは、そういった制度よりも各民族のマインドに根ざしている部分が大きいと考えられるからです。牧畜型の欧米人と農耕型の日本人では開業に対する姿勢も違ってきます。
儲かる場所を求めて一人ででも家畜と一緒に移動していく牧畜型と、同じ場所でみんなでじっくり作物を育てる農耕型の違いです。
そういったマインドをもった日本人にとってはフランチャイズという経営手法で起業することはとてもフィットしているのではないでしょうか。学習意欲が高く、仲間と力を合わせて育て上げていく日本人にこれほど向いている経営手法はないのです。
起業というのは一種のロマンですから、ドラスチックな結果をもたらしてくれます。成功、失敗の両極端な二つをもたらしてくれるのですが、この起業が成功するか失敗するかという成功確率においても、フランチャイズが優れていることは、ここまでお読み頂いた方であればすぐに納得して頂けるでしょう。この失敗確率の低さも日本人には向いているのです。

(3-2)正しいフランチャイズは人々の生活を豊かにする。
次に、人々の生活を豊かにするということに関してですが、それは時代によって少し違うようです。
先ず、フランチャイズがわが国にやってきたとき、その時には、”フランチャイズは文化を運んできた。”とも言えるかも知れません。
例えば、マクドナルドやケンタッキーなどのチェーンは、その頃の日本人にとっては、アメリカ文化の香り漂う食べ物でした。ハンバーガーを歩きながら食べることがイケナイことではないんだということを学びましたし、ダスキンのお掃除サービスは、掃除をお金を払って人にやってもらうことが、なんて格好いいんだろうって、多くの日本人は無邪気な反応をしました。
もっと言うと、その当時は”フランチャイズビジネス”という言葉そのものが、アメリカから渡ってきたとても先進的な新しいビジネスというイメージで迎えられていました。
今でも、スターバックス(国内は元々直営で展開、国際契約は以前はフランチャイズ)などがアメリカ西海岸の文化を運んできたとも言えますが、現代においては、文化を運ぶほどの衝撃性をもって輸入されるフランチャイズはないようです。

それよりももっと社会に根を張りインフラ的な側面をもったフランチャイズへと場面は変わってきました。典型的なものがコンビニエンスストアです。既に国内では5万店を越え、私たちの生活には欠かせないもの、つまり社会インフラのような存在になっています。
コンビニ以外にも学習塾、不動産、100円ショップ、コインランドリー、各種飲食チェーンなどなど、もしもフランチャイズがないが故にそれらのショップが無かったとしたら、たちまち私たちの生活は困ってしまう存在になっています。
そういったインフラ化したチェーンは私たちの生活を底辺のところで支え、私たちの文化レベルを底上げする役割を担っているのです。
文化が高度化するというのは生活が多様化するということと同義です。少し前までは水と電気とガスが通っていることが文化的生活を送るための最低条件でしたが、現在はそれに加えてもっと多くのものを必要条件として私たちは生活しています。
不動産の案内で近くにコンビニがあるかどうかは必ず表記されるようになりました。早くて便利なファストフードは現代社会に欠かせませんし、学習塾は地域の教育水準引き上げに、介護施設は高齢化一方の日本社会にこれもまた欠かせない存在です。
フランチャイズは画一化されていて面白みに欠けるという意見もありますが、画一化されているからこそ価値があると言えますし、全国どこの家庭でも同じような上下水道があるから、インフラと呼べるのです。

(3-3)では、そもそも正しいとは?
では、そもそも、”正しい”とはどういうことでしょうか。ここが定義されないと次へ進むことができませんね。”正しい”という言葉はとても抽象度が高いために、ほとんどの人に理解してもらうことができます。それは国や時代を越えてでも可能だと思います。しかし、一方で抽象度が高すぎるが故に、それぞれの人で理解が違っていますし、定義が困難です。そこで少し具体化してみましょう。正しいフランチャイズとはどういうもののことでしょうか。
私は、次のように考えています。
社会に対して公明正大であろうとする姿勢をもった本部が運営するフランチャイズ。
社員を大切に扱う本部が運営するフランチャイズ。
自分よりも他人を優先して考える利他の心を持ったトップや社員が運営するフランチャイズ。
こういったフランチャイズであれば、それは間違いなく、社会に活力を与え、社会を豊かにしていくでしょうし、その過程や結果において加盟店や加盟企業に利益をもたらすものになると考えます。
肝心のフランチャイズシステムやパッケージについての言及がないではないかと思われるかも知れませんが、その部分は時代や社会によって変わっていくものであり、正解はなく、弛(たゆ)まなく正解を求めようとする本部の人々の努力によって日々改善されていくものです。
そうであるが故に重要であるには違いありません。時代のトレンドを見誤ると、どんな優秀なシステムでも、パッケージでも後発に一気に追い抜かれ、その後塵を拝することになりかねません。フランチャイズはその身軽さが最大の信条ですから、次々とトレンドを追いかけた業態は現れてきます。
ですが、今言っているのは何が正しいかという企業姿勢の部分です。
いわゆる「不易流行」の後ろ二文字です。
時代が変わっても変わらぬ不易の部分を土台におき、弛まなく努力で改善を続ける本部だけが生き残り発展していきます。

(3-4)私たちの事業理念
最後に繰り返しになりますが、フランチャイズには社会を効率化し、人々の生活を向上させ、その結果として人々に文化的享受をもたらすという機能があります。フランチャイズは社会資本の価値を高め、その結果として人々がより創造的で、より価値のある活動ができるように下支えする機能を有した経営手法です。
私たちは、フランチャイズという経営手法をこのようにとらえ、事業として取り組むに値する分野であると確信しています。ですから、私たちはそれを中核事業として据えるメディアDiv.の事業理念を「適切なマッチングの最大化」と定義しました。なぜならマッチングの機会を最大化することこそ社会貢献につながるからです。しかし、最大化だけではマイナスの社会貢献になってしまう危険性があります。あくまで適切でなければなりません。適切=正しいこと、だからです。
そうであれば、そこに従事する者、つまり当社であり私たちこそが社会の要請に従った正しい活動を行わねばならないのは論を俟ちません。私たちは常に心を正しい方向に向け、「適切なマッチングの最大化」に全社挙げて務めております。
今後、日本社会が起業家を求めようとすればフランチャイズはそれに確実にこたえていくでしょうし、日本人が文化的生活を求めようとすればするほど、フランチャイズもまたそれに応じて進化発展していくものと思えます。

株式会社Dai 代表取締役 木脇和政

 

 

事業理念、事業目的は何のために存在するのか。

フランチャイズ事業部事業理念私たち株式会社Dai フランチャイズ事業部の事業目的は、「健全で革新的なフランチャイズ本部と事業意欲溢れる加盟希望者とのマッチングを最大化させる」です。
事業目的ですから、この目的を達成するために、私たちの事業部は存在しており、この目的のために社員は日々額に汗しながら働いているのだということになります。

では、何故このような事業理念があるのでしょうか。多くの企業が経営理念や事業理念を用意していますが、その理由はなんでしょうか。

私自身は、他社のことは分かりませんが自分自身を鑑みると、規範として作り上げているという意識です。そしてそれはちょっと大げさに言うとあたかも立憲主義における憲法制定のようなもので、事業部そのものがこの規範を逸脱することがあってはならないというべきもの、制約を示したものと捉えています。

個人による解釈の違いや、時代の変化による恣意的な解釈の変更を食い止めようと言うものです。ちょうど世間では、集団的自衛権の行使に関して憲法をどう解釈するかを揉めに揉めていました。それほど一度成文化したものは解釈が今度は問題になってきます。そういうこともあるわけですから、せめて文字に表して成文化しておこうよなんです。

私たちは、この事業目的を策定するに当たって、私たちがフランチャイズ、フランチャイズシステムと呼んでいる用語の定義を先に決定しました。

以下の通りです。

フランチャイズとは、社会に活力を与え、人々の生活をより豊かにする経営手法の一つである。」

この定義を実現させるためには、健全で革新的なフランチャイズ本部と意欲溢れる加盟希望者の存在及び両者の適切な出会いの場が必要です。
私たちは、この必要とされるものを提供することを業務とし、私たちが定めたこのフランチャイズの定義を確たるものにするために、日々、営為努力し、その結果としての社員に対する幸福追求や社会貢献を目指していかなければなりません。

さて、ここまで述べてきて、本題の、なぜ事業目的が必要かですが、それは雑念を払うためです。事業の目的を、「適切なマッチングの最大化」と決めたわけですから、もう他は考える必要はないわけです。こうしておかないと、人はどうしても他人の意見や、得意先の利益、目の前の利益や損失に目を奪われてしまい、いつのまにか目的を見失ってしまいかねません。それでは、困るわけです。そのために、そういった雑念を追い払うために存在しているのが事業理念、事業目的なんだろうなと私は捉えています。ここまで定義できると、あとは、考えるべきは最大化させるための方法であり手段です。ここに集中できます。

最後に。
留意すべきは、事業目的の上位には、法律、社会規範、倫理が存在しているということです。当然ですが、これらを無視した上での事業目的の遂行、成就はありえないです。

株式会社Dai 代表取締役 木脇和政

※本文と写真とは関係はありません。

マクドナルドの方向逆じゃない?

DSCN41151マクドナルドの方向逆じゃない?先ほど、「米マクドナルドが再建計画 3500店をフランチャイズ化」というニュースが流れてきました。

これ逆じゃないでしょうか。

全世界的なマクドナルドの業績悪化は知られているところ。であれば、悪化を食い止めようとするのであれば、直営化し、本部の意向が届きやすくし、体制を引き締めるべきなのではないでしょうか。

しかし、ニュースにはこうある。「直営店のフランチャイズ化の促進などで、2017年末までに年間管理費を3億ドル(約360億円)削減する。」

管理費を浮かせたいんだ。

そりゃ、フランチャイズ化すれば売り上げも落ちるけど、管理費は確実に削減できる。そして、こうも言ってる「15年には80億~90億ドルの株主還元も行う。」

そっかー、全ては株主のためか。

短期的には株主は喜ぶだろうが、長期的にはどうなのか。今のマクドナルドにおいてどれほど優秀な人間がフランチャイズオーナーとして手をあげるのだろうか。

3500店をフランチャイズ化というのは、体の良いリストラなんだろう。そこまで追い詰められているのか、それとも経営陣はステークホルダーとして株主利益しか考えることができず、従業員や取引先、巨大ハンバーガーチェーンとしての社会的役割は見えなくなってしまっているのだろうか。

迷走が始まりそうな予感。

ギリシャ経済危機とフランチャイズ

ギリシャにチプラス政権が誕生した。アレクシス・チプラス40歳。筋金入りの社会主義思想家か。ゲバラを尊敬していて息子の名前に、チェ・ゲバラの本名であるエルネストと付けている。

祖父の代にトルコとの住民交換でやってきたということだから、元々はトルコ系ギリシャ人。ご存じのようにトルコはイスラムだしギリシャはギリシャ正教。それでもって国境を接していて、幾度となく争いを続けているから、両方の国に、両方の民族が別れて住んでいたりする。一体いつ頃から戦っているんだというこの両国だから、こういった住民交換もしょっちゅう行われているようだ。

チプラスの祖先はそれによってギリシャに渡ってきて、彼は首相にまで上り詰めた。

このトルコからエーゲ海を通ってギリシャに僕が旅をしたのはもう何十年も前だけど、両民族は顔立ちがとても似ていて、外国人である僕にはあまり違いが分からなかった。だけど、その時にも国境はピリピリしてたし、その原因となったキプロス紛争は今でも続いていいるんじゃないだろうか。

今、チプラスはEU離脱もちらつかせている。ギリシャは昔からロシアとの交流も深いし、社会主義政権のチプラス首相誕生は西側としては気が気じゃないだろう。

そもそも、この政権誕生の経緯としては前政権の放漫財政にあるが、決定的だったのは、その放漫財政を長期に渡って隠蔽したことが暴露し、そこに国民の怒りが爆発したことにだ。

やはり経済問題。

それが分かっていたら、そもそもEUに加盟する資格があったのかとさえ言われている。だけど、EU側もそれを薄々感じていながらもギリシャを拙速に見えながらもユーロ経済圏に取り入れ、その結果ドイツは経済的繁栄を手に入れたとも言える。そのしっぺ返しが、チプラス政権誕生という思いもしない事態だ。

どうもこれって、国のことだけとは言えない気もする。

フランチャイズ本部と加盟店の関係にも見えてきた。

ドイツとフランスを盟主とするEUはフランチャイズ本部であり、そこが拡大をはかり、旧東欧諸国を次々と加盟させ、そして次に、経済的にはよちよち歩きのギリシャを、その経済実態を知っていながら無理に加盟させた結果起きたことではないのか。

今回のギリシャ危機は次にスペイン、イタリアなどにも飛び火しかねないと言われているが、フランチャイズ本部も数を求めるあまり、実力の伴わない加盟店を抱えると同様の危機を抱えてしまうだろう。

国もフランチャイズ加盟店も、そこにあるのは自主独立であり、自助努力であることは言うまでもないのだから。

閑話休題

ギリシャ語由来の言葉でGerontology(ジェロントロジー)という経済用語がある。チプラスはまだ40歳と一国の首相としては若い部類であり、ニューフロンティアを掲げて米国民を沸き返らせたジョンFケネディと同年齢ぐらいだろう。
そういった年齢と人口などは経済市場を考える場合にはとても大きな要素だ。今後、フランチャイズを考えるのであれば重要なキーワードとなっていくのはまちがいない。

 

神が与えた宝物がスティーブ・ジョブズ

”神が与えた宝物がスティーブ・ジョブズ”

昨日のJFA主催セミナーが中盤にさしかかった頃、孫氏の口から出た言葉だ。
その宝物たる人物が作ったiPhoneもまた宝物であり、その宝物を毎晩抱いて寝ることのできるiPhoneユーザーは何て素
敵なのだろうという。口調は半分冗談めいたものだった。
しかし、ジョブズ入院中のエピソードを語っているときには嗚咽に近いものも感じられた。席が遠くて良く分からなかったが。

何でも、孫氏の今回の講演は7年振りなのだそうだ。
どれだけ要請があろうとも断り続けた講演が、このJFA主催のセミナーで復活した。

理由は、”営業”
と自らが語っていた。

iPhoneが売れ行きを伸ばし、今度のiPADに至っては、予約が殺到し生産が追いつかず、昨日付で予約の中止が発表され
たりと、端末の普及は間違いなく進むだろう。
しかし、iPhoneもiPADもWi-Fiという無線機能が使えてこそ、その機能は本来の魅力を増す。
しかし、まだまだWi-Fiは一部の店舗にしか設置されておらず、それを普及させるためには全国の商業施設に対するアプ
ローチが必要だ。

さて、セミナーの舞台はJFAのセミナー。出席している方の大半は流通関係者であり、店舗を運営している方も多いのだろう。
ここを7年振りの舞台に選んでくれたことには同じフランチャイズ業界に身を置く身としては少々晴れがましい、
ほんのちょっとだけど。

孫氏の口上はこうだ。
iPhoneのユーザーはWi-Fiの電波を求めている。街を歩いていて、ふと調べ物をしたくなった時、そのサインが目に留
まったらあなた方のお店に入るだろう。

機器は無料で差し上げる、設置もサポートする、あなた方はこの小さな機器をお店に置いてくれるだけで良いのです、と。

うまい。お店を持っていない僕でもぐらつく。
トップセールの醍醐味を感じた1時間あまりの講演だった。

写真中央はセミナーを終えたソフトバンクの孫正義社長
壇上で挨拶するのは土方清JFA会長

総会の様子を動画でチラッと。

チェーンが切れた瞬間

この駅に降りたら、この店に行こうと決めていました。
カレーのチェーンです。
ドミナント展開をしており、その駅を中心に3,4店舗が徒歩20分圏内に立地しています。
初めての店なので、場所を教えてもらおうと電話したのですが、コールをしても誰も出ません。仕方がないので別の近くの店に電話を入れましたが、ここも誰も出ません。次も同様でした。
そこで、ハタと思いつきました。
降り立った駅は都心のターミナル、オフィス街です。そして今日は日曜日。きっとそのせいで閉店しているのだと推測しました。
しかし、胃と舌はカレーモードです。地図で調べてオフィス街から離れている別のチェーンに電話してみました。ここなら一駅ですから、それほど遠くありません。
コールすると直ぐにお店の方が出ましたから、ここはやっていることが分かり一安心です。
ついでに、電話がつながらなかったお店のことも聞いてみました。オフィス街だから、休日はお休みなのでしょうか?と。
その返答は信じられないものでした。
「関係ないから、知らない。」です。
フランチャイズチェーン、そのチェーンの鎖がぶっつり切れた瞬間です。
SVはいったい何をしてるんだ、本部の指導はどうなってるんだ。
そもそもあなたは何故フランチャイズに加盟したんだ!
そう叫ばずにはいられませんでした。

フランチャイズ・ショー2010開幕。

フランチャイズ・ショー2010が3月9日から三日間にわたって開催された。開催初日は、関東地方をいわゆる寒の戻りが
おそい、小雨交じりの天候であったが来場者は日を追って増加。三日目にはかなりの入場者を記録したようだった。

東宣AD主催 ビジネスコンベンション2007 会場リポート

株式会社東宣エイディが主催するビジネスコンベンション2007に行ってきた。

開催期間は4月27日(金)の11時~17時と翌日28日(土)の11時~17時の二日間。 先週行われたアントレフェア同様に開催時間を考えると、このフェアーは会社員でも参加できる時間帯であり、ターゲットも当然彼らであることがうかがえる。

タイトルは「ビジネスコンベンション」と銘打っているが、出展企業45社のうちFC関係の企業が25社を占めているので、FC募集や代理店募集を核としたフェアーであると考えて良さそうだ。二日目には(社)日本フランチャイズ協会 会長の加藤充氏の講演もあったぐらいだからFCと大きくかかわっていることは間違いないだろう。
コマの大きさや作りはアントレとほぼ同じだった。ほとんどが一コマであり一番大きなセブンイレブンでもコーナーに配置し目立ってはいるがそれでも二コマだ。
開催期間は二日間と同じだが、出店数から計算すると東京で行われたアントレと比較するとちょうど半分の規模ということになる。

しかし、われわれが注目したFCに関しては同程度の会社規模、同程度のコマ割にもかかわらず、顔ぶれは全然違っていた。
次にもっとも印象的だったのは意外と地元名古屋、あるいは愛知県に本部を置くFCの出展は少なかったということだ。
むしろ県外の本部の出展が多く、出展の意図は何ですかという弊社の質問に彼らが異口同音に答えるのは、名古屋で今後は店舗展開を図りたい、名古屋はとても有望な市場であるということだった。名古屋の力強さを感じさせる反応だ。

FCを核としたフェアーであることは間違いないが、今回の特長をもう一つ。これは今回に限らず東宣ADさんの主催するフェアーでは毎回のことであるらしいのだが、集客のための企画が一本、柱が一本あるということだ。それが今回は株式投資に関するセミナーだった。有名な講師を招いて無料のセミナーを行い、それをフェアーの集客に結びつけるというものだ。
しかし、この集客方法はわれわれが各ブースの本部を取材して回っているときに聞かされる苦情の原因にもなっているのもその時知ったことだった。
つまり、本部はこのビジネスコンベンションに対してFCフェアーとしての意識で参加しており、当然その目的は加盟希望者の獲得であったにもかかわらず、実際に来場しているのは株式投資に興味のある方が多く、彼らの見込み客は少ないではないかというものだった。株式投資に興味のある人間は自宅で新聞を見ながら数字をいじるだけで、FCのようにリスクを負って自らが加盟し経営することにはおよそ興味がないのだからもう少し企画を考えてほしいという主催者への一種の不満も聞かされた。

東宣AD代表東譲氏われわれは会期終了後、主催者の東宣AD代表者 東譲氏にそういった意見があることを率直にぶつけてみた。
氏の回答は明確だった。それは実に名古屋という土地の土地柄に起因するというのだ。
つまりこういうことだ、株式投資に興味のある方は多くの場合、土地をも持っている場合が多い、なんせ名古屋は土地持ちが多く堅実な県民性の地域なのだと。
そんな彼らは株式投資にも興味があるが一方で遊休地としての自分の土地も何とか活用したいと思っているのだと。そんな彼らはむしろFC本部にとって最上のお客ではないかというのだ。
ナルホド、である。理屈は通っている。というかとてもよく練られた企画、FC本部の立場を考慮した企画に思える。ただ一つ残念なのはその意図が出展社にはうまく伝わっていなかったというだけだろうか。
実際、不満をぶつける本部がいる一方で、多くの見込み客の対応に追われている本部がいたのも事実だ。
改めて、こういう対応を見ていると一括りに独立フェアーといっても主催者の個性や土地柄がその運営には大きく影響しているようだ。
今後はFC本部もそういった各種フェアーの特性などをより研究しながら効率よく出展することが求められるのではないだろうか。

こちら東宣ADでは過去の来場者をきっちりとWEB上で発表している。平均すると大体3000~4000名のようだ。

今回のビジネスコンベンションは日経FCショー同様に主催者よりビデオ撮影が許可されたので、会場の様子は後日ストリーミングで流す予定だ。また、社団法人日本フランチャイズチェーン協会会長 (株)ユニバーサルホーム代表加藤充氏の取材記事もアップを予定している。興味のある方はお楽しみに。