仲良くしたいってわけではないの。

アリウム・ギガンチウム(Allium):花言葉は、正しい主張、不屈のこころ。一本の茎の上にスッと立っている様は、どこかの惑星みたいだし。ことばとしては、花言葉そのもののように、周りに屈することなく、自己主張し、正しいことは正しいと凜と言い放つ姿がイメージできる。

新入社員の女の子Sさんと、そしてその家族と食事を共にした。会社の近くのイタリアン。給仕をしてくれるイタリア人の男性に、バンビーナ、バンビーノ?で始まった。ここは、イタリアの大衆食堂いかにもトラットリアという感じの作りだし、実際そうで、料理もワインも大衆的。特にテーブルワインが安くて美味しいのが良い。

楽しく会話は続いた。新入社員の方だから、会社のことも話さなきゃと思っていたとき、家族の方がSさんに、会社の方と仲良くしないととアドバイス的な話しをした。それに対してSさんは「別に私は仲良くしたいわけじゃない、仲良くするために会社に入れてもらったわけじゃないし、でも仲良くしなきゃいけないってのは分かる、でも何というか…。」

待ってましたという会話だった。

それはね、Sさん。君の言いたいことはよく分かるよ。だけど言葉にするのは難しいよね。そういう時には昔の人が考えた名言みたいなのがあるんだよ、それを利用すると良い。孔子かな?

ちょっと待ってね、正確に教えたいからPC開かせてね。

これ、

「子曰く、君子は和して同せず、小人は同して和せず。」

聞いたことないかな?

「君子和而不同。小人同而不和。」

僕は、これは会社という組織ではとても大切で重要なことだと思っているんだ。

これは分かると思うけれど、君子とは徳のある人という意味ですね。僕が会社のDaiという名前に込めた心そのものです。目先の利益、その場の解決、つまりその場の仲良しなどで妥協せず、自らの考える人としてあるべき姿にそって主体性をもって行動する人のことです。

それに対して小人とは、その逆です。その場しのぎです。企業の目的や、事業の理念などは関係なく、目の前の人と仲良くすることが人生の目標になってしまっているような人々です。

仕事はどちらができるかっていうと、これがなかなか難しいんです。小人の方ができたりします。相手に合わせるのが上手ですから、一見するとできるように見えてしまいます。だけど、長い目で見るとダメです。個々がバラバラに仕事をする個人事業であればそれでそこそこいけます。だけど企業は組織体です。

小人が集まっている企業の存続は難しいし、ましてや発展を望むのは困難です。自分の中に何が正しく、何が正しくないのかという物差しがありませんから、付和雷同となりがちであり、先のスルガ銀行のようなことを起こしがちです。

あれは、正に付和雷同ですね。あれ、みんな分かっていたんです。こんなことやっていたら、支払い能力のない人は最終的に破産に追い込まれることぐらい、銀行員だもの分かっていた。だけど、みんながやるから、周りもやっているからと何も異を呈さず、上司や周りが、いけー、売上だーというと付和雷同した。雷同した者こそ罪人なのだけどそれが問われない社会。

一方、君子を仕事の面から見ると、これも仕事ができると言い切ることは難しいですね。付和雷同しないのは良いのだけど、唯我独尊的になってしまい、それはともすると周りから浮いてしまいますね。独り善がり、つまり独善的になってしまい、分からない奴、理解しない奴は構わない、放っておけとなってしまいがちです。
そして、自分に正義はあっても力がなければ、小人の恰好の餌食になってしまいます。日本人は異物を排除するのが得意ですから集団リンチの対象にさえなりかねません。

なんだか、偉そうなことを言ってるなーと聞こえるかも知れないけれど、当たり前だけど、僕も小人ですよ。

目の前のことに怯えて、目標を見失い、仲良くすることを心がけて妥協したりします。そして、その度に後悔しています。

だけど、これは信じてもらうしかないのだけど、小人だけどなんとか君子になろうとして日々心がけているということです。僕自身は、これは死ぬまで続く修行だと思っています。
自分の中にあるどうしようもなく幼稚で腐った部分というかそういうものと戦い続け、昨日よりは今日、今日よりは明日と努力を続け自分の中にあるくだらないものを少しずつなくしていくことが人生の目標だと思っています。

そのためには、その目標がはっきりしていなければなりません。僕だけが分かっていてはダメですね。

それで、先のブログに上げたように、組織図に経営理念埋め込んだし、皆さんにはこの会社の由来などもドキュメントにして渡したのです。
君が属するメディアDiv.に関して言うとフランチャイズとはという概論に事業理念を埋め込んだものをアップしてあるよね。お経みたいなテイストがあるので、分かりにくいかも知れないけれど、ちょっと我慢して。これも時間を見つけては分かりやすいものに改めているので、時々目を通してもらえませんか。

小人にならないためにはね、正々堂々なんです。これしかないと思います。うちは毎朝9時からアサカイってやってるでしょう。あれはどこかのブログでも書いたけれど、広場として設けているものなんです。思ったことを自由に発言する場です。なんかこの会社おかしいなと思ったら、あそこで、みんなの前で正々堂々と話すんです。

みんながこれをやってご覧。こんな強い会社はないよ。

今日はご家族に会えて良かった。そして、僕が考える会社についても一方的な話しだったかもと反省するけど、聞いてもらえて良かったです。

ありがとう。

きのわき

2 thoughts on “仲良くしたいってわけではないの。

  1. 君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず

    きっとみんな心のどこかで分かっているけど、、
    知っているけど、、といったところですね。
    そしてこんな事を大きな声で言うと勘違いする
    人も出てきそうです。決して仲良くしたくない
    ということではない。
    小人が君子になることはきっと簡単じゃないです。
    だけど君子になろうとしている人は強いです。
    これだけは確かなはず。

  2. 新人Sさん、コメントありがとう。
    確かに勘違いは恐いですね。
    声高に、「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」なんて言ってたら、
    何を偉そうにって思われそうです。
    でも、それでも声高に言い続けるというのも良いのだけど、”決して仲良くしたくない
    ということではない。”
    これも事実だよね。

    > だけど君子になろうとしている人は強いです。
    > これだけは確かなはず。

    やるねー。
    それは真実です、絶対的な真実だと思います。
    みんな不完全に生まれてきて、不完全に生きてきて。
    だけど、どこかに理想の姿があって、それは遠くて不確かだけど、そこを目指している人は、気高く、力強いと思います。

    株式会社Dai 代表取締役 木脇和政

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