ー テレワーク FAQ ー
採用に関してご質問をいただくことがあります。最近はテレワークに関するものが多いので、それに絞ってこちらでQ&A形式で回答させていただきます。
Q.貴社が今年の7月から全社員テレワークを開始された理由を教えてください。
A.ご質問ありがとうございます。少し長いですがおつきあいください。
実際のところ私たちの会社では今年の7月(2020年7月)からというわけではなく、それよりもっと以前からテレワークの実験的なことはやっていました。やはり業界的にITということもあり必要性は以前より感じていたからです。
そして2020年2月頃からごぞんじのようにCOVID-19(2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症。以下COVID-19)の影響が社会に出始めてきました。4月には緊急事態宣言も発令されましたね。そのため、実際には2020年2月頃ごろから徐々に在宅ワーク的なことは始めていました。
少し堅苦しいですが、会社には、従業員に対してその健康や安全への配慮義務があります。
労働契約法第5条にこのようにうたわれています。
「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」
使用者とか労働者とか前時代的な香りのする単語が並んでいますが、法律ですからしかたありませんが、内容的には法律にうたうまでもなく会社として人として当然のことと思えます。
この健康や安全への配慮というのは会社によってさまざまだと思います。人によってのとらえかたもさまざまでしょう。世の中にはこんな環境で仕事されているのか、こんな状況でも仕事をするのかと思われるものが数え切れないほどあります。
あくまで、その業務環境の中で最善の配慮をするということだと思います。
ビルの建設現場で働いている人たちにそれは危険だからと高いところに上らせないわけにはいきませんね。
そして、私たちは私たちの業務環境の中において次のように考えました。
人によっては1時間以上の通勤時間をかけて出社すること、これは通常であればなんてことはない通勤の風景ですがこのコロナ禍においては安全を脅かすものになるのではないか、通勤途中の感染リスクを考えるとそれは配慮してないことにもなるんではないかと考えました。
オフィスに出社しなくとも業務に支障がないことは今までの経験や実験から証明できていました。そうであれば感染リスクを抱えながらの出社に合理的理由はなくなってきます。人が高いところに上らなくても高層建築が可能なのに敢えて人を上らせる現場はダメなわけですね。
いやー、僕は君たちの元気な様子を毎朝見たいし、仕事が終わったら一杯やりながら仕事以外の話もしたいしなー、なんて感傷はあったとしても控えなければならないことです。
そして今までの経験から、たとえメンバーの大半が在宅勤務(テレワーク)となっても事業に支障がないことは証明できていましたから、通勤時間の長いメンバーから徐々に在宅勤務に移ってもらうようにしました。
私たちは、会社に出社しなくても仕事ができる、問題はあるけれども仕事そのものができるという感覚を持っていました。ですから緊急事態宣言が解除されるまでは、会社として出社そのものを禁止していました。
これには、自分たちが出社しないことで、ほんのわずかであっても通勤の混雑が解消されればそれも社会貢献ではないかという考えもありましたし、家族を持っている方はご家族が安心されるのではないかとの考えもありました。
と同時に私たちがこうやってテレワークができているのは、いわゆるエッセンシャルワーカーの方々が逆に感染の危機の中で業務を遂行してくださっているからこそだという認識は社員一同が共有した上でのことです。
そしてそれが解除されたとしても、まだ無理に出社することと、健康と安全が脅かされることを両天秤にかけた場合には無理に出社することは合理的とは思えないので、原則として会社には出社せず、営業等の訪問もなるだけ控えるという方向を示しました。
そうやって在宅勤務を続けてきたわけですが、その間も業務は滞りなく遂行され今にいたっています。
Q.地方在住の者ですが、貴社で働き始めた後、再びオフィス勤務となると困ってしまいます。
A.ご質問ありがとうございます。それはごく自然なご質問だと思います。在宅勤務だと思って就職したのに、ある日突然在宅ではなくなり、出社してくださいと言われてしまったら、とっても遠方だったりしたら不可能ですもんね。
分かりました、答えさせていただきます。
在宅勤務にはメリットもありますがデメリットもあります。ここではメリットを強調しておきますが、都心に見られるあの非常に混雑した通勤がなくなるというのは大きいでしょう。その時間を有効に使うことができるのです。時間はかけがえのないものであり、これはとても大きいです。
私たちが在宅勤務を始める前はコミュニケーションの問題などいわゆる在宅勤務の問題点は多くのところで語られていました。
しかし会社としては今後どうするのかをメンバーに発表しなければいけません。このCOVID-19が収束したら再び会社勤務に戻るのかどうかを決めてあげればなりません。
なぜならすでにメンバーは各家庭において在宅勤務の体制を整えていたりします、それに応じてライフスタイルも変わってきています。在宅勤務を続けるのかあるいは戻るのかというのはとても大きいことですから会社として早急に決定し発表する必要がありました。
しばらく考えた後、私たち株式会社Daiは在宅をメインとする働き方を恒常的なものとして選択すると、全メンバーに向けて発表しました。
これは一種の働き方ですから、在宅勤務がベストであるとも思いません。働き方はどんどん進化させ続けなければいけません。
また、人材派遣大手のパソナグループが本社機能を淡路島へ移転するというニュースが大きな話題になっていますが、企業によってはそういうことは起こりうることですね。
Q.完全にテレワークだとお聞きしていますが、同僚の方に会えないのは寂しく思います。
A.仰る通りです。私も寂しいです。
私たちはみんなの働き方を、生活を中心としたそれに改めるためにテレワークという働き方を選択をしました。しかし、一方で会社って何だろうって考えるとわたし自身の感覚は英語のCompanyがそれに近いと思っています。ここに書いているのでご覧いただければと。
今はコロナ禍にあるのでなかなか全員が集まるというのは難しいですし、会社としてやってはいけないと思っています。しかし、今の状況はいわゆるハンマー&ダンスですから、ダンスを踊れるときには皆で集まりたいなと思っています。それまではじっとがまん。
Q.就業場所は自宅以外でも可能でしょうか。
A. はい、どこで就業されても構いません。しかしながら当然ですがその際には安全面、セキュリティー面、それから連絡の可否等十分に考えていただきたいと思います。また、自宅以外のところで就業するとなるとそれなりに社会人としての行動も求められますから、すべての人に君はオッケーだよと言ってるわけではありません。そこら辺はご承知おきくださいませ。なお私たちの会社ではワーケーションも推進していますからそういった意味でも、原則的には自宅以外でも就業は可能です。
Q.夫の転勤の関係で海外に住むことになるかも知れません。海外でも可能でしょうか。
A.国内のどこでも可能だと申し上げているので可能は可能です。しかし、海外の場合には時差の問題がありますから、これは考慮しなければなりません。もしも南米のように日本国内と時計が真逆になってしまう場合には、職種によってはできない場合もあるのではと思います。そちらに関しては都度ご相談させてください。
Q.一日中家にいると気分転換どうやってしたらいいのでしょう。
A. 一つ上のご質問の方は、夫の転勤の関係で海外に住むことになることを心配されています。つまりその時には一緒についていかれるんですよね、私はその夫くんがとてもうらやましいです。
私は在宅ワークになってから妻と一緒にいつも長くいれるのが嬉しくて、それをそのまま正直に表現してしまいました。ところが妻の方からすると、いつも一緒でなんだか息が詰まる、気分転換したいと言うことでした。
気分転換難しいですね、私は妻といることが気分転換なんですがそのことが相手に気分転換を必要にさせてしまう。
とても難しいですね、気分転換。誰か教えてください!
Q.勤務初日から在宅で仕事を始めるのでしょうか。
A.はい、そうです。
恐らく勤務初日からしばらくは会社に出社して色々と業務のイロハ、基本的なことはリアルに教えてもらってからタイミングを見て在宅へ移っていくというイメージでお尋ねになっているのだと思います。しかしながら、今のところその予定はありません。少なくともこのコロナ禍では、新人の方に教えるためにベテランが出社してこなければなりませんが、そのためには一定の感染リスクが生じてしまいますし、公共交通機関を使えば社会にも迷惑を掛けてしまいます。ですから、よほどのことがない限りは最初の勤務初日から在宅でやっていただきます。
今のところそれで問題はありませんし、それぐらいやっていかなければこのテレワークを成功させることはできませんし、こう言っては何ですが以前とは違ってテレワークで力を発揮し会社にも良い影響をもたらしてくれるであろう方を選考の基準の一つに設けさせて頂いてます。
Q.シングルマザーなのですが応募可能でしょうか。
A.うーん、困りました。ご質問の意図がよくわかりません。
あなたが独身であろうが、結婚されていようが、子供がいまいが、お子さんが10人ほどいようが、それと仕事とはあなた自身には関係あるでしょうが、会社とは関係ありませんね。
あなた自身に関係あるというのは、独身であれば独身の働き方があるでしょうし、お子さんが多くいらっしゃるとそれなりの収入を考えなければいけないって点でこれもまた働く目的とは関係あるでしょう。そしてご質問のシングルマザーという点ですけどもこれもまたあなた自身が考えることであって、会社はあなたがメンバーとなられたらここで生き生きと創造的な仕事をされるのを望み、それに向かって一緒に努力するのみです。
*シングルマザー。本題とは関係ありませんが、話は少しそれますが、最近は母子家庭ということばはあまり使わないようですね。個人的にはなんとなくことばで問題の本質が見えにくくなっている感じがします。シングルマザーと母子家庭は全く違う単語のように思えます。シングルマザーはシングルのマザーというだけで家庭という言葉は入ってないからです。敢えて外してあるとも考えられます。家庭よりも個の生き方を尊重するのだという建前の社会になってきているからです。しかしその結果別の生きにくさが生まれてきているように思います。社会の制度や意識は母子家庭なのに言葉だけがあたかも個人を尊重してますよって流れだけでシングルマザーを多用しているからです。
Q.現在妊娠中なのですが、応募は可能でしょうか。
A.先ずそういったことを事前に言っていただけるのは大変ありがたいことです。恐らくそのことで後になって会社に迷惑をかけてはいけないとの優しさからお話しされているのだろうと思います。ありがとうございます。
しかし、これもシングルマザーさんと同じですね。
妊娠されていても、人によっては普段と変わらないと聞きますし、つわりでひどく参ってらっしゃる方もいらっしゃいます。あるいははじめての出産で精神的にとてもナーバスになってらっしゃる方もいらっしゃいますね。しかしそれらは、あなた自身のことであって、あなたが働けると思ったら働けるのではないでしょうか。
もちろん会社はそのためにもどのような業務内容であるかというのはできるだけ丁寧に事前にお伝えさせていただきます。
妊娠というおめでたいことは、それはオフィス勤務であっても同じだと思います。
そして、これは別に変な考え方でもないと思うのですが、普通に考えて在宅勤務は妊婦さんにとっては良い環境なのではないかと思います。通勤は結構危ないですからね、特にこのコロナ禍においては。
もちろん、会社は健康と安全に配慮する義務がありますから妊婦の方であれば、よりそれは厳格に適用されるだろうと承知しています。
Q.障がいがあるのですが、応募は可能でしょうか。
A.こちらも妊娠中ですが……。というのと同じだと思います。私たちはあなたが障がいを持っているかどうかなど言われなければ分かりません。言わなければ分からないようなことを言ったが故に不採用など理不尽極まりないです。もちろん就業規則上や障害者手帳の存在などは別のこととして告知が必要な場合はあります。しかしそれと働くこととは無関係です。
妊娠を理由に採用お断りする、年齢を理由に採用お断りする、似たようなもので学歴を理由に採用お断りする、女性だからといって採用お断りする、外国人だから……。
ありえないことなんです。
私たちが採用でわからなければいけないのは、その人の年齢の当てっこではなく、その人がどれだけ学んできたかそこをわからなければいけないのです。採用させていただくかどうかは、この方と一緒に仕事をしたい、この方ならば私たちと一緒に成長していただけるんじゃないか、この方は会社の成長や社会に貢献していけるような力を私たちに与えてくれるんじゃないか、そんなところから人というものを拝見しております。
だけど、そういったご質問があまりに多いので、私も弱いのかもしれませんがそれを聞くたびに辛くなりますし悲しくなってきます。
どうしてこの社会はこんな風に出来上がっているんだろう、みんなそんなこと思ってないのになんでそんな社会を築きあげてしまったんだろうと自分はそれこそ先に生まれてきている人間なので自分自身の無力さを嘆きますし、責任を痛感します。
*今日は2022年3月31日。明日は4月1日で日本においてはいろんな新しいことが始まりますね。そして私たちのテレワークも満2年を過ぎ色んなものが見えてきました。この働き方が働く人にとっても、会社にとっても、そして社会にとっても良い働き方、豊かな働き方であるとの考えはより強くなっています。しかしながら難しい面も見えてきました。その一つが障害のある人との働き方です。
彼らに対してリアルな出社の時にはメンバー全員で見守り支えることができました。障がいを一緒に学びながら時には叱り、時には励ましやってきました。しかし、テレワークとなるとそれがとても困難なのです。物理的に手を添えることは不可能ですが言葉は手を添えていてこそ強いものとなります。画面越しの言葉に力はあまりありません。一方でテレワークがコーラルワーク化していくためには、各人の自律・自走が欠かせませんが、障がいのある方にそれを求めるのは難しいのです。
この部分に関しては私たち自身が力の限界を感じていることは申し上げねばなりません。
Q.大きな犬を飼っているのですが問題ないでしょうか。
A.ご質問ありがとうございます。このCOVID-19感染の広がりと共にペットを飼われる家庭が多くなったと聞いています。在宅勤務が増え一日中家にいる方々が特に独身の方を中心にペットを飼われるようになったとか。
実際、私たちの会社にもそういうメンバーがいます。気持ちは分かります。
さて、ご質問者さまの質問の意図としては、恐らく、業務の最中に犬が吠えたりしてそれが業務の妨げになるのではと心配されてのことなのではないかと思います。
それは職種次第ですし、その飼っていらっしゃるペットにもよります。こればかりは何とも言えないので直接ご相談ください。
Q.入社前に会社を訪問させていただくのは可能でしょうか。
A.ご質問ありがとうございます。お気持ちはとても分かります。入社されたとしても会社を一度もご覧にならずにそのまま自宅で仕事を始めてしまうと、なんだか実感がないですよね。メリハリもないかと思います。従いましてご希望の方には一度会社を見学してもらうなどのことはしています。しかし、実際に会社に来られても出社している人間はいませんので、ただ建物や室内を見ていただくだけになります。仕事は、どこでするかよりも誰とするかの方がとても大事なことなので、あまり建物や社内を見てもらっても意味はないだろうなと思います。また、このCOVID-19の感染状況によってはご要望があったとしてもご案内できないこともありますのでご理解ください。
Q.自宅にパソコンがないのですが。
A.私たちの会社ではパソコンやその他の仕事に必要な機器やツール類は会社から支給していますので問題はありません。むしろセキュリティーの観点からご自分のプライベートなパソコンやスマホの使用は禁止です。
仕事に必要なパソコンは会社が提供しますので、ご安心ください。ただし、社会人としてパソコンを持っていらっしゃらないことについては少しハンデとなるかもしれません。と言いますのも私たちの仕事ではパソコンを日常的に使用するからです。パソコンはスマホとは異なる使い方や作業がありますので、慣れている方が作業は進めやすくなるでしょう。
また、採用試験はパソコンを使用しての筆記試験が含まれており、受験者の方には自身のパソコンで受験していただいています。
以上の理由から、パソコンを持っていらっしゃる方が望ましい状況であることは確かですが、経済的理由やタイミングの問題も考えられますし、それが入社や入社後活躍の絶対的な条件でないことも確かなことです。
一つ、絶対的に確かなことはパソコンは単なる道具にしか過ぎませんから、それを使いこなすことよりも、それを使って何をするのか何をしたいのかが絶対的に重要であるという点です。
Q.在宅勤務の経験がないのですが、それでもできますでしょうか。
A.結論から申し上げて、在宅勤務の経験はあまり関係ないと思います。
例えば営業職に応募する方の営業経験とか、カスタマーサポートに応募する方のカスタマサポート経験とか、或いはプログラマ職に応募する方のプログラミング経験とか、これは大きいです。そういう方はいわゆる”即戦力”の可能性は高いです。
しかし、在宅勤務に対する在宅の経験って変ですよね。”家にいた経験がない”とかって言われると、児童文学の古典「家なき子」とかを想像してしまいます。
あるいは”同情するなら金をくれ!”というセリフで一躍時の人となった安達祐実のテレビドラマを思い出します。
……私だけかな?
まー、ということで、普通の人であれば自宅から学校に通ってたころは自宅で宿題やってらっしゃっただろうし、人によってはご自宅でPC使ってゲームもされてたと思うんです。もちろん在宅そのものが嫌というか、家にいるのが嫌で外の方が良いという方は別ですけども、そうでなければほんとに関係ないと思います。
では、在宅勤務、テレワークの経験があるから私たちの仕事が向いているかというとそれは言えないと思います。在宅勤務(テレワーク、リモートワーク)は働き方の一つのスタイルであって仕事そのものではないからです。私たち株式会社Daiが日々行っていることは仕事そのものなのです。だから、極端に言ってしまうと働き方はどうでも良いのです。会社だろうが家だろうが公園だろうが。メシ食ってようが、用を足してようが。立ってようが座ってようが、仕事する奴はするし、しない奴はしないのです。
Q.在宅勤務の経験がないのでご迷惑を掛けるのではないかと心配です。
A.そう思われるのであればおやめになることです。
恐らく、きっと真意はそこにはなくて日本人的奥ゆかしさから、少し心配だったりするとご迷惑を掛けるんじゃ……。
なんて表現をされるんだと思います。
同じようなフレーズで、末尾が、……不安です。
というのもよくいただきますが、これも同じような心理かなと思います。きっと、いいえー全然迷惑なんかじゃないですよーとか。不安なんてそんなお感じになる必要はありません。一緒に不安がないようにしてやっていきましょうよーとか。
そんな言葉を期待されているのかもしれませんが、そんなこと間違っても言えません。言った途端にそれは嘘になります。
あなたの不安や心配はあなたの側にあるので、他人が大丈夫ですよーなんて絶対に言えないのです。
もしも簡単にそういうこと言うような人がいれば、ちょっと危ないです。あなたの不安を利用しようとしている可能性が高いです。
Q.応募を検討しているのですが、将来的にテレワークでなくなる可能性はあるでしょうか。
A.可能性でいえばあるでしょうね。
企業活動ですから、あらゆる可能性があるのではと思いますよ。そして、もしかすると20年後は私たちは火星と金星でテレワークしているかもしれません。
だけど、その時にはテレワークとは呼んでないでしょうね。
Q.テレワークだと会社としての一体感がなくなってしまうことはないでしょうか。私は仲間と一緒に何かを成し遂げるということが好きなんですが。
A.お気持ち分かります。しかし、私自身はどうして巷(ちまた)ではそのように一体感、一体感と騒ぐのだろうと不思議なのです。
あると良さそうですけど、それを作ろうとしている組織はヤバイ感じがしますし、それが必要だと感じられる方、つまりあなたのことなのですが少し危ない感じがします。一体感のようなものは作ろうとして作るものではなく結果としてできあがるものだと思うんです。一生懸命皆で仕事してた、そして何だか気づいたら一体感あったなみたいな感じです。ですからテレワだからなくなってしまうということはないのではと思います。
もちろん、工夫は必要です。努力も必要です。
私はもう忘れてしまいましたが、長距離恋愛って多くの人が相手に対しての思いがあればあるほど工夫されてるんじゃないでしょうか。工夫もしない、努力もしないではその時は楽しくても成就はしないように思います。
Q.テレワークでお客さまと距離を縮めることはできるのでしょうか。
A.リアルだろうとテレワークだろうとそれは変わらないと思うんですが、目の前の人を好きになることだと思います。それしかないと思います。目の前の人を好きになる努力って大人なら当然やるべきことのように思います。
ただ、難しいですよね、私も嫌いな奴は嫌いです、Webだろうがリアルだろうが。でも、それだとこどもだよなーっていつも反省です。
Q.一日も早く貴社に入社し、貢献したいのですが、テレワークでの貢献の仕方が分かりません。
A.ありがたいお話しですが、当社への貢献は不要です。会社の業績とか売上に貢献するっていう時代ではないように思います。もちろんそれがなければ会社は存続できませんから、大事なことではあります。しかし、同じ貢献であればそれよりも社会に貢献しようと思っていただきたいものです。もしも私たちの会社に入社されて、それで社会に貢献したいと本気で思われてそれで行動されたらどうなるか少し想像してみてください。
きっとその時には、あなた自身が成長するんです。それは目の前の会社に貢献しようという意識よりもより高度な位置にあるのでその力は強いのです。そして、成長したあなたは私たちの会社のメンバーとしてあります。当然会社も成長しますよね。そして、あなたが貢献した結果社会は豊かになります。
社会が豊かになれば当然のように私たちの会社も豊かになります。
近いところ目の前のことを着実にこなしていく、一所懸命やっていく、それはとても大切なことです。しかし、目的はなるだけ遠いところに持たれることをお勧めします。その遠いところに近づいていこうとするあなたの努力が身近な者を幸せにしていくのです。
これは、テレワークだろうとなんだろうと同じです。
Q.テレワークが初めてです。研修期間について教えてください。
A.済みません。私たちの会社に研修と呼べるものはありません、もちろん呼び方によっては研修と言っても良いのかもしれませんが、どうも巷で一般的に研修と呼んでいるものは私たちの会社にはないような気がします。少なくともテレワークだからと特別な何かがあるということはありません。
しかし、もしも、あなたが私たちの仕事を通じて社会に少しでも貢献し自分や自分のまわりの人間を幸せにしたいと思うのであれば、是非それを研修と呼ばせてください。そしてそうであればわたし自身も今はまだ研修中の身ですから一緒に学んでいきましょう。
決して質問をはぐらかすためにこのようなことを言っているのではありません。世間で使われる研修という言葉がどうにもその会社の歯車になってください、ヨロコンデ! みたいな印象があるのです。私は生きていたわけではありませんが明治の頃からの殖産興業、富国強兵的価値観が先の大戦を経てもなおこの国には色濃く残っているなーと感じるからです。戦後民主主義を経て個性を尊重すると言いながらどうにもそれは建前だなーと。私の偏見かもしれませんが。
Q.テレワーク初心者が上に行くのにどれくらいかかりますか?
A.上って言うのがなんともなお言葉なのですが、ご質問そのままに想像でお答えさせていただきます。”上”っていうのは、恐らく”慣れる”とか、”上達する”とか”出世する”とかだと思います。それで言うと、例えば質問主さんは、車の教習所とかいかれたことありますか?
あれって、決められた教習コースの時間内に余裕で卒業しちゃう人もいれば、何十時間やっても卒業できずお金だけが掛かる人いますよね。
そんなものではないでしょうか。
Q.テレワークする上で何かもっておいた方が良い資格ってありますでしょうか?
A.ありません!ありえません。家でメシ食ってトイレ行ってベッドで寝るのに資格がいる社会は想像するだけでも恐ろしいです。
聞かれたついでにですが、私の資格論そっと述べさせてください。なぜそーっとかというとやはり資格を与えるための専門学校とかいっぱいありますからね、難しいところではあるんです。というのもですね、私は個人的にこの先の社会で役に立つ資格は一つもないと思っているのです。
資格のような誰でも分かるものは、言いかえると誰でもできることですから、やがてはAIとロボットにとって変わられるでしょう。
やがては、自動運転が当たり前になり、「車の運転をする資格」、つまり免許証などが意味がなくなるようにね。その時に必要なのは誰でもできることではなく、あなたにしかできないことですから、それを国家や公的機関いわば他人があなたに対して資格を与えるなんてできないですよね。
そしてそれは、思うほどにそんなに先ではなく、生きていくこと生活していくことが自動化されることのレールの先が見えてきたとき、AIのシンギュラリティ問題などとは無関係に人は人自身をもう一度哲学し始めると思うんです。
ちょうど紀元前のギリシャ、アテネの町中で奴隷制に支えられ暇を持て余した哲人達が宇宙の真理探究に呆けていたように。
この新型コロナは僕たちがそういった哲学するための準備期間を用意しているのではないかとふと思ったりもします。DX、デジタルトランスフォーメーションの先ですね。
Q.テレワークなので全国どこからでも応募可でしょうか。
A. はい、もちろんそうです。
参考までにですが、私たちがテレワークではなくリアルな出社をしていた時は、京都本社や東京支店の近くにお住まいの方を優先的に求めていました。なるだけお住まいは近い方がいいなと思っていました。
それは当然だと思います。近くの方だと通勤時間も短くて済みますし、その分会社は通勤費の出費が少なくて済みます。また、その方にとっても通勤時間が短いということは負担も少ないですから、京都市内や東京都内の方 をむしろ優先的に採用させていただいたようなところがあります。
しかし今は、出社が全くないわけですから全国どこからでも応募は可能です。
ただ、可能は可能なんですが、リアルな出社の頃とはもう全く逆なんですね。
最近になって気づいたことなんですが、この出社を前提としない働き方は、今までとはものの見方や考え方が逆転してしまうようです。
どういうことかと申しますと、むしろ遠い方の方がいいんです。遠いというのは京都本社や東京支店から遠い方です。関西や関東以外のエリアの方の方が会社としては優先的に採用させていただきたい方々です。
ですから、九州地方、中国・四国地方、東北・北海道地方にお住まいの方々ということになります。日本語ネイティブの方であれば、時差の小さい東アジア、東南アジア、オーストラリア、オセアニアの国々の方も歓迎です。
なぜかと申しますと、もうひとえに多様性の追求です。自分たちとは違った文化、そこから生まれる違った思考や価値観を有する方が良いのです。
もう一つの理由は覚悟のためです。
例えば九州地方にお住まいの方が京都に出社するって不可能ですよね、不可能ってことは諦めです。このあきらめが大切だと思うんです。リアルな出社の時にはなにか問題があれば昼飯一緒に食いながら、仕事終わったあとに飲みながら話して、本音で語りながら解決なんてことができましたし、本当はできていないのにできるかもという期待や錯覚がありました。しかし、遠く離れていたらそれはまずできないわけです。そうするとそういうことをしないで、そういうリアルな会話に頼らないでものごとを解決したり、より良き道を求めようと覚悟するはずです。これが重要です。
また、もしもこのテレワークが難しくなって、リアルな出社を始めなければならないようになったら、もう九州の方とは一緒に仕事ができなくなるんです。そんなの嫌じゃないですか。すると、人は頑張って今の働き方をより充実させようと思いますよね。この覚悟が大切だと思うのですす。 それになんたって毎朝みんなが顔をあわせるアサカイにしても関西や関東のようなわかったような風景はもうつまらないですよ。違う風景を、違う文化を楽しみたいんですね。それができるわけですからね、この働き方は。
Q.テレワーク下での採用プロセスを教えてください。
A.特にテレワーク下だから採用プロセスが変わるということはありません。ただ、採用に要する期間のようなものは長くなる傾向にあります。
参考までに選考プロセスという意味では、エントリー→筆記試験→代表面談→役員面談→現場リーダー面談→読書感想文提出→タッチタイピングテストが行われます。
いずれかを省くこともあれば、その他にもいくつかの課題があったりするときもあります。
期間としては長い方では半年以上選考に費やした時もあります。しかし短い場合には1日ということもリアルの時ではありましたが、さすがにテレワ下ではその場でというのはさすがになくなりました。
テレワーク下での選考は非常に難しいものであることは事実です
面談の順番が一般的な企業とは逆みたいですが、私たちはこれが正しいと考えています。人間の側面を心と頭と見た場合この両方がそろっていなければ仕事のできる人とは言えないでしょう。
ましてやテレワークで離れて離れて仕事をする場合よりこのバランスが重視されます。
では、心と頭とどちらが重要であるかというと両方同時に重要なんですもちろん。
ただどちらが土台か中心かというと心が土台であると考えています。その上に頭が乗っかってます。
心も頭も相互に作用を及ぼし合うのですが、心は目に見えないものなので、これを鍛えて修正したりはなかなか難しいものです。心というか人格の部分は成長期を終えた15,6歳までには完成していると考えた方が良いでしょう。しかし、知能と言われるものは人間が寿命を迎えるまで高齢に達しても成長することは証明されているようです。
そういったこともあり、まずは私たちの会社の代表が一応年長者ですから心と言いますか人柄の部分を重視しながらお話しさせていただきます。もちろんその時に頭を見ないなんてことは全然ありません、どちらかというと人柄を重視して見ていくということです。そして、次に役員にリコメンドしていきます。
役員は何を見るか、やはり心と頭であることはまちがいないのですが会社全体にとってこの方は活躍できる人なのか、会社に良い影響を与えてくれるのかどうなのかそこを見ていきます。
最後に現場のリーダーですけども、これはやはりチームワーク、そしてチームメイト同士のコミュニケーションがうまくいくかどうか、そして現場でのタスクをこなす能力ここが見られます。
重要なのはすべてにパスしなければいけないことと、代表や役員だからといって無理に決定には関与しないということです。もしそれをしてしまったら全ては形骸化してしまいます。それなりの覚悟をもって採用には当たっています。
Q.筆記試験の内容教えてください。
A.それは無茶です。ただ時々エントリーの際にとても不安になられるのかどうか分かりませんが試験内容を教えてくださいとおっしゃる方は一定数いらっしゃいます。
また、Googleなどで”株式会社Dai”と検索すると一緒に”筆記試験”という単語がサジェストされるみたいですね、よほど”株式会社Dai 筆記試験”と検索される方がいらっしゃるということでしょう、これは嬉しいやらありがたいやらではあります。
さて、お聞きになる方は、内容とまではいかずとも適性検査ですか、苦手な数学の問題ありますかとかパソコンの持ち込み参考書の類は見てもいいんでしょうかとか聞いてこられます。
そちらんついてはこのような考えを持っています。
またあるのかもしれませんがここのところは例年大学入試などでスマホとか使ってカンニングされる方が後を絶ちませんよね、あれだけの努力をされるんだったら何かもっと勉強するとかのほうがいいような感じがするんですけど、あとをたちません。いわゆる通信機器はより高性能化していくでしょうから、これは防ぎようがなくて大学入試に限らずあらゆるペーパー試験は抜本的な対策が求められるのではと思います。
一方、私たちの筆記試験はもう以前から何を使われようとも構わないとしていました。いくら答えを検索してもか増しません。むしろ短時間で検索する技術は重要だと考えています。
テレワーク体制になってからは知人や友人にお聞きになっても構わないとしています。むしろそういった筆記試験を助けてくださる人が近くにいる方ってテレワークにおいては強いんじゃないかって思っています。
問題数は大体10問前後です、すべて記述式となります。
Q.面接ではなくどうして面談と呼んでるんですか。
A.上の回答でも選考プロセスを説明するのに、「代表面談→役員面談→現場リーダー面談」と呼んでいます。確かに仰るように普通は面接だと思いますから、面接以外に面談があるのかと思われるかもしれませんね。でも、やってることは全く同じです、では、何が違うかと言いますと”気持ち”です。気持ちが違います、
言葉の定義は詳しく見ると違うのかもしれませんが、面接という言葉にはセットして面接官がいらっしゃると思うんです。だけど私たちの会社には面接官いないですし、”官”のような人がいないんです。だから実態として面接のしようがないというのもあります。
Q.採用が決まった場合、入社までにやっておいた方が良いことはありますか。
A.特にありませんが、入社前にマスターしていただくことを求めているのはTT(タッチタイピング)です。その理由はこちらをご覧ください。ただ、これは特別私たちの会社に対してというものでもないと思います。そういう意味では、教養を身に付けておかれることをお勧めします。やっておいた方が良いこととしては、そのようなことでしょうか。ただ、これはあまりに漠然としていますし、そんなこと言われんでもやってますよとも言われそうですから、やはり何もないですね。
Q.テレワークだと仕事のことで分からないこととかは教えてもらえるのでしょうか、そのような体制はあるのでしょうか。
A.会社であれば分からないことは横の人に聞けば良い、じゃー、テレワークだったら?
こんな感じで疑問に思われるのは分かります。ですからこのご質問もとても多いです。言ってみれば不安感から心配されているのだとは思います。
でも、よーく考えてください。
リアルな出社で一緒にデスクを並べていようと、テレワークで仕事をしていようと同じ会社の人間同士ですよね、教えないなんてことあります?
それでいうと、教える人は教えるし教えない人はたとえ真横に座っていかにも困ったという顔をしている人がいたとしても教えないものだと思います。
質問主さんはそういったご経験ないですか?
テレワだからといって一瞬に人の性格が変わったりはしないでしょう。
そして、ここからは会社論、組織論です。そうやって見て見ぬ振りをする人、自分のことは自分で調べてやるんだって人が増えてきたらもうそれは会社や組織ではないと思います。もちろん、甘えてばかりでちっとも自分では調べようとはしない人、勉強しようとしない人に対しては、少し冷たい態度をとったりはするかもしれません。
しかし、テレワ-クだから、それが増したりなんてことはありませんね、やってるのは同じ人間なんですから。
それに、距離、空間を埋めるために私たちはできるだけ積極的にいろんなツールを活用しています。
私たちはそのようなことは起きない、起こさせないと考え2年前にテレワークに踏み切ったのです。
体制ということですが、どうも堅苦しい漢語だなって思います。体制を作るのも組織も会社も全て人です。上から作れと言われて作ったものは動かないです。それよりも困った人がいたら見て見ぬ振りはできんわ、お節介かもしれんけど、ここはこうすんねんという人間が組織内にどれだけいるかどうかだと思います。お節介は時空を超えます。
Q.テレワークでも髪の毛は黒が良いですか。
A.きっとあなたは、テレワークだったら通勤もないし出社もないわけだから髪の毛何色だって良いんじゃない? 自由が良いなーと思われてるんですよね。
髪の色にこだわることができて羨ましいですね、僕などはもうやりたくてもそれはかないません。
染毛剤の前に育毛剤を必要としています。
自由とは何かという問題はさておいて、好きなときに好きな色にされたら良いのではないでしょうか。それで誰かが迷惑になるともおもえません。
ただ、別の機会に自由とは何かも一緒に考えましょうね。
Q.テレワークをされている実際の様子や雰囲気を教えてください。
A.雰囲気ですか、“雰囲気は良いですよ”、とこれでは答えになっていませんね。どんな感じかをお知りになりたいんですよね。確かにお気持ちは分かります。実際、テレワークになる前は会社に来ていただいて、そこで働いている人たちとは自由に歓談していただいてました。しかしながらこのテレワーク下ではそれはとても難しいことです。各メンバーの家を訪ねてくださいなんて言えませんしね。テレワークというのはオフィス空間とプライベート空間が一緒になってしまっているので、できることとできないことがまた違ってきます。しかし、会社の雰囲気がどうなのかを知りたいというのは、応募される側にとっては切実な希望だと思います。私自身も、仕事というのはどこでするか、何をするかよりも、もっともっと大切なのは“誰とするか”だと思っています。ですからそれはぜひ雰囲気を味わっていただきたいと思っています。それで応募のエントリシートを見ていただければお分かりかと思いますが、そこには、誰とお話ししてみたいですかという質問項目を設けています。そこに自由にお書きいただければ結構です。ちょうどご希望される方がいるかどうか分かりませんが、入社前にこんな人と話をしてみたいとか、こんな人にこんな話を聞いてみたいとかあれば書いていただきたいんです。彼や彼女に相談してウェブミーティングの場に出てきてもらいます。
Q.テレワークとは関係ないのですが、私は学歴や性別で差別されたくありません。そんなのは関係なく採用はしていただけるのでしょうか。
A.先ず、そのご質問はテレワークと大いに関係があると私は思いますよ。直接は関係ないけど大いにはあると思います。
しかし、その前に。
あの、そもそもですが、学歴や性別で差別されたい人っているんでしょうか?あなたは過去においてそのような場面に遭遇しイヤな思いをされたのでお尋ねになっているのだと思いますが、誰しも差別されるのはイヤなものでしょう。ですからね、その嫌なことがあなたの会社にはありますかという問いに対して当事者でありこの会社の長である私が答えるのは難しいです。申し訳ないんですが難しいのです。つまり、あなたのご質問は、”あなたは悪い人ですか?”とお聞きになっているようなもので、悪い人であれば悪いとは答えないし、良い人であっても果たして私は良い人ですと答えるでしょうか。つまり、あなたの質問は宇宙の始まりはいつでしょうとか、時間に終わりはあるのでしょうかと聞いても答えようのない質問をされているのです。
では、このような質問は絶対にNGでしょう?
いえ、神に対してであれば可能でしょうし、自分に聞くのも可能でしょう。
人は死んだら何処にいくのでしょうか。神は答えてくれるかも知れませんし、自分の中には答えがあるかもしれません。しかし、その問いに人間であり他人である私が答えることはできないのです。
でも、これだと今の答えになりませんね。分かりました、確かに私たちの会社ではエントリーの際に、学歴や性別、それ以外にもハンデの対象になりそうな年齢とか国籍とか入力してもらったりします。しかしながら、それはその人の属性として知りたいだけです。ほんというともっと知りたいんです、あなたのことを。一緒に仕事するわけですからね、同じ目標に向かって走るわけですからね、知りたいですよもっと。
彼、彼女いるんですかーとか、結婚されてるんですかーとか、お金いくら持ってますかーとか、火星に行ったことはありますかーとか、テレパシー使えますかーとか色々とね。だけどそれらは世間一般的に個人情報でありあまり聞いてはいけないこととされているのでとどめているといったところです。
そして、それらが採用と関係するのかと言われると、その人の人格を形づくる一つの大きな属性ですからそれは関係します。しかしあくまで一つの属性にしかすぎません。
私たちの会社では採用に当たっては、先ずは筆記試験を受けていただき、その次に面談(面接ではありません)を行わせていただきますが、その筆記試験の回答を見て、わずか20歳の方がここまで立派なことを書かれているのかとか、うーん、このお歳でこの内容は厳しいなというのはあります。それはどうしようもなくありますが、それを差別とは呼ばないと思います。
さて、次にテレワークとも関係あると申し上げましたが、それはですね。ちょっと飛びますが付き合っていただけます?
私は、このテレワークって働き方は今までの価値観が全て反転するなと思ってるんです。
例えばですけど、今までは分かりやすいところで言うと一極集中ですよね。その結果都市と地方の格差は広がるばかりです。それは、集中している方が仕事の効率が良かったからですね。でもテレワにはそれはありません。本当の意味での地方創生ができると思います。もちろん、そうは言ってもいくらネットが発達しても人と人とが直接会って情報をやりとりするのはとても貴重なのである程度の集中は残るでしょう。
ただ、そうなった場合人々が生活していく生きていくという上で有利なのは自然が豊かな地方に決まってます。ここで都市と地方は逆転します。
オンとオフの切り替え、仕事とプライベートの切り替え、これらの価値も逆転するでしょう。従来はそういった切り替えができることがいわゆる社会人のマナーだったようなところがあります。そのため、仕事空間と生活空間が一緒になっているテレワはよりオンとオフの切り替えが重要でありそれができないと過重労働になってしまうことの懸念がありました。
だけど、そもそも一人の人間の中で仕事とプライベートを切り分けることなんてできたんでしょうか。定時に出社したら家庭のことなんて全て忘れて仕事に集中、退社したら仕事のことは一切忘れてプライベートを満喫。なんか良さそうだけど私はそんな器用なことできないですし、これはなんだか明治以来の富国強兵、殖産興業のために都市に労働者をかき集め、義務教育と称して時間を守らせることを教え、優良な労働者を作り出した結果のような気がします。人間はそもそもそんな区別なんてできないし、してもいないのに一人前の労働者を作るためにはそれが必要だからやっただけのような気がします。そして、私たちはそれをごく当然のように受け入れ今に到ってると。
だけど、今日のように仕事が高度化すればするほど、産業の構造としてサービス業が増えていき知的労働が主体になっていくと労働は身体の拘束ではなく、頭脳の拘束になってしまうのでこれはますます分けることは不可能です。
月曜日から金曜日の労働の成果はもしかすると土日の休暇によってもたらされているのかもしれません。そうであれば会社は平日の労働に対してよりも土日の休暇に対して賃金を支払わねばならないのかもしれません。
テレワはそういった職と住の垣根を外してしまうので人間本来の働き方、つまり生活と労働、労働と生活のシームレスな関係を作り出してくれるように思います。問題はここに法整備が追いついていないことです。
次には、男女の差も逆転すると思います。質問主さんが仰ってる男女の差は狭まりますし、むしろ家庭と両立させながら働くのは女性の方が有利なのではと思います。男性はどうしても外に行って狩りをしたがるものです。男性にとっては日々の通勤は狩りをするための移動のようにも見えます。
学歴についてはそれを否定するものではありません、当然ですがそれを否定したら教育を否定することにもなってしまいます。ただ、こんな感じで価値が反転していくと、それは同時に価値の多様化を促していくことでしょう。その結果大学を頂点とした偏差値に裏付けられた価値は次第にあまり意味はなくなってくるのではと思います。偏差値では測ることのできない価値の存在に多くの人が気づき始めることでしょう。
Q.都心から地方へ移住すると給料は下がったりしますか。
A.上の段でも申し上げましたが、私たちの会社には、待遇に関して次のような属性でそれに差をつけることはありません。年齢、性別、国籍、学歴、経歴、職歴、居住地。
それらによって給与などの待遇が変わるというものではないと言うことです。
では、世間でよく言われるところの年功序列がないかというとそれは違います。
よくこれ勘違いされるので申し上げます。
実は私たちの会社に勤めている方でも年功序列については勘違いされているので申し上げておきます。年齢による差がないというと年功序列が会社にないのではと思われたりするようなんです。
年功ですから、長くいることによる功ですよね。決して年長者だから功があるわけではありません。
つまり会社に長くいらっしゃる方は長くいてくださった方なわけでそういった方には情としても報いたいですよね。
それが最優先するかというとまた別ですけどもね。
限られた人生です、長くいればいるほどお互いの愛は深くなると思うのですがいかがでしょうか。
Q.テレワークは子どもの送り迎えなどがあるのでとても助かります。それでも難しい場合就業時間の相談はできるのでしょうか。
A.相談ですよね? それは、できるかできないかで言えば、できます。相談すらできないなんて最悪です。そして、できるだけご希望が通るように考え動きます。これは口先だけではありません。働きやすくなければ、お子さんのことが気になっていたりしたら良い仕事ができないのは明白ですからね。
いや、中には子供のことなんて私は気になりません。仕事最優先でやらせていただきますなんて人もいるかもしれません。昭和の親父(私かも)が聞いたら泣いて喜ぶかもしれません。だけど、それは業務をやってるだけで仕事はしてないんですよね。業務と仕事の違いです。 どんどん話が横道にそれていくのが私の習わしです。止めましょう。
私ここまで書いてますけども、では実際にほんとに何でも相談してくれるのかっていうとなかなかしてくれないですよ、実際の私たちの仲間も。だけどしてほしいんだよな。その結果ご希望が通るかどうかは分かりません。
Q.テレワークって私にとっては良いことばかりな感じがしますが、会社にとってはどうなんですか?
A.良いご質問ですね。何がいい質問かっていうと他者への目線があるってことです。人はともすると自分の良いところや悪いところ、自分ができるできないばかりを見てしまいますからね。その点、あなたは会社のことを考えてくれてらっしゃる、他社への意識大切だと思います。
お答えしましょう。私が感じるテレワークの難しいところは、“正にその他者への貢献がやりにくい、できにくい、わかりにくい。“といったところです。
例えばですね、出社をしていて机を並べていれば、隣の人が、ボールペンか何かを落としたりしたときにすっと拾い上げて渡してあげることができますよね。これ小さいけれど他者貢献です。そしてその瞬間に何か人間の心って和みますよね。この人日頃はつっけんどんやけど意外とやるやんとかね。まー、言ってみればお猿のグルーミングのようなもんなんですけどね。
それができないです。こんな簡単なことがテレワークではできないです。私はこういった他者貢献が結局その人の自立と自律を促すと思っています。そしてその自立と自律はテレワークには欠かせないものです。
必要なのにテレワークではそれらを促す環境に乏しいんです。もちろん業務を通じては他者貢献は非常に多く発生します、むしろオフィスで働いてた時よりも業務内容は見えやすく進捗もわかりやすいので、困ってる人を助けるということがより明確に見えてきますから、業務の上では他者貢献は生まれやすいのです。
そういう意味ではバランスの問題とも言えます。しかし、業務があまりに効率化してしまうことは場合によっては考えものです。ともするとそれは自立が行き過ぎて孤独に追い込まれかねないです。ここは非常に悩ましいところです。なので会社への貢献というよりも社会への貢献をテレワークの人たちは考えていく人必要があるんじゃないかなと思います。
ものすごく身近なことなんですけども、例えば自分の机をきれいにしておく部屋を整理整頓しておく。これは自分のためでもありますけど、それをもし誰かが見たらきっと心和みますよね。これ他者貢献だと思います。もっと言うと地域のボランティアに参加していただいたりだとか、このコロナ禍では難しいことではありますけども、地域の方とつながっていただく、そういったことで他者貢献が生まれ自律が自然と生まれるのではと期待します。
持論ですけども個が強くなれば、会社は放っておいても強くなりますからね。逆は真とはならないでしょう。いくら会社が強くなっても個が強くなるとは限らない。そういった意味でテレワっていうのはうまくいけば人間や人間社会の価値を飛躍的に高める働き方だと思います。
Q.コーラルワークにおいて、”これだけはしてはいけない”などのルールはありますか。
A.「コーラルワーク」ですね。?
最近この単語に対する質問が増えてきました、少しずつ浸透しているのかと思うと嬉しい限りです。ですが、こちらの質問を拝見するとまだまだ説明できてないなと反省です。
これだけはしてはいけないということを人に尋ねている時点でコーラルワーク的ではないのです。
これだけはしてはいけないというのは人として共通したものだと思うんです。
ですから自分の心に尋ねればいいだけのことで、人に尋ねることではないのです。
Q.具体的な仕事内容について教えてください。
A.具体的な仕事内容について教えてください、具体的な一日の流れについて教えてくださいというご質問、こちらはとても多いです。テレワークとは関係ないのですが、本当に多い質問なのでこちらで答えさせてください。
先ず、質問の際のルールとしてもう少し的を絞ってから質問されるべきです。Webなどをご覧になれば私たちが大体どういった事業をやっているかはお分かりのはずですから、その上でどういったところがお分かりにならないのか、どうしてそれを知りたいのかという理由とともに質問されるべきです。
具体的なものがないわけではありません、もちろん言えないわけではありませんが、どうにもこうにも、こんなに多いと何かしら問題を感じてしまいます。
なんでこんなに皆さんは具体的なことが知りたいのだろうかと。具体的なことがわかるって何なんだろうと。
おそらくですが、言ってもらいたいんだろうなとは思います。
サポートで言えば例えばお客様との対応1日10件ですよとか、多い日は300件ですよとかね。一件あたり20分ぐらいで中身としては内容としてはこんなことがありますとか。あるいは、総務関係で言えば社員の出退勤管理をこういう風につけて、銀行とのやりとりがこれだけあってとか。セールスで言えば、エンジニアで言えば……。大体1時間に何分ぐらい休憩をして昼休みは何時で退社は何時でと言うふうに。
でもそうやって言葉にできてしまうようなルーチンな仕事はやがてはAIやロボットが代替できるようなことです。具体的と言ってそれで具体的に言い表せるものというのは全て具体化できるわけでその時点であなたでなくとも他の誰かでもできてしまう仕事だということにもなります。
なのに、それをどうして聞かれるのか、こうも多くの方が質問してこられるのか理解に苦しみます。
まるで、私はロボットになりますと言ってるような感じです、そう言われているような印象をうけます。
これは以前にもたびたび投稿した履歴書のフォーマットにも通じるなと思ったりします。
AIにはできない人間の仕事は、抽象化されたものをいかに具象化していくか、そこにかかっています。
“あなたを幸せにしたい。“というのはとても抽象的です。幸せにするとはどういうことか、幸せとはなんなのか抽象的でよく分かりません。しかし人の仕事ってそこだと思います。分からないもの、決まってはいないもの、それをいかに具象化していくかということを私たちは会社という組織、器を通して実現しようとしています。今の社会システムでは、会社のほうが個人でやるより有利なので今は会社が存在しています。そして、その会社は人によって構成されています。今も未来永劫にもわたってAIやロボットは人間の手伝いはするでしょうが人間そのものになったり超えるようなことはないでしょう。
ですから人の幸せを判断する、それは最終的にはあなた自身にかかっているわけです、あなたがどう考えどうその人を幸せにしていくかというのはあなた自身にかかっているわけです。
もちろん、このサービスをこういうふうに売ってきましょうとか、そのためにはこれを用意し、会社としてこんな体制をとってとかの具体的な仕事、業務、それは頑張って頑張ってやらなきゃいけないわけです。
だけどだけどです具体的な仕事内容について教えてくださいというのは、お控えになった方がいいと思います、ご自身の尊厳のために。
人は未知なるものに不安も抱けば、一方で未知なるが故に期待も膨らむのではないかと思います。
人生やっていくには後者の方が楽しんじゃないかな。
Q.有休休暇や誕生日休暇は、社員さんは積極的に取られていますか?
A.どうも嫌な匂いがします。
あなたがなぜそのような質問をされるのか、考えてみたからです。
きっと質問主さんは有休や誕生日休暇を思う存分気兼ねなくとりたいんですよね。しかし、本来は普通に取れるはずなのにそれがそんなに簡単なことではないことを理解、あるいは体験されている。
だからそのようなご質問をされてるのではないでしょうか。
ドーチョーアツリョクという嫌な匂いがします。
もしも私の推測が外れていたらお詫びしますが、ここでは分かりようがないので当たっていたとして、逆に質問させてください。
あなたは人が休んでいるから休むのでしょうか、休む雰囲気がないと休暇は取らないのでしょうか。
それでは独立した人と言えるでしょうか。
これらは制度として存在しているものだし、有給休暇にいたっては国が法律で定めているものです。他人とは関係なく自分や周りの状況を考えながら、自分の判断、自分の価値基準によってお決めになるべきではないでしょうか。
子どもが発熱したり体調崩したら休みは取れますかなんて質問もいただきますが、これも同じ匂いがします。
もしも、お子さんが体調崩しているのに会社が休んじゃダメだ出社しろなんて言ったらそれ犯罪ですよ。そんなことわかっていらっしゃるのにこういう質問をされる方が実に多いのです。根っこは同じですね。
いわゆる同調圧力ってやつですが、例えば今ある集団に同調圧力に弱い人が10人、強い人が10人いたとします。あなたは悩みますね、みんなが休むから私も休むという行動価値観をもったあなたは非常に悩みます。そして悩んでいる時点であなたは同調圧力弱い組に入っていることになります。
さて、これで同調に弱いグループは10+1になってしまいました。
今度新しく入ってくる人は大変ですね、あなたは10の圧だったのに、その方は11の圧を受けてしまうことになるんですからね。
つまりあなたは自分自身が同調圧力に屈することによって、新たな同調圧を生んでしまっているのです。
がんばって非同調であってほしいのです。
でも決して勘違いしないでください。非同調は反発や身勝手な行為ではないということです。価値の基準はそこではありません。
どこまでいっても自分の心に従うということです。
少し大袈裟なことを言ってしまいますが、そうやって人類皆が自分の心に従ったとき、そこにBeautiful Harmony美しいハーモニー、美しい同調(令和)が生まれると思うのです。
同調は目的ではありません、ましてや強制されることでもありません。自分の心に従った結果生まれるものが”Beautiful Harmony”なのです。
メッチャカッコ良い言い方すると”宇宙の旋律”です。
そんなかっこよくもないかな。
さて、人類まで行っちゃったんで社会問題としてもう一つ。
これは少しイジメの構図にも似てると思われませんか。
そこには加害者と被害者、そして傍観者がいます。自分はいじめる側でないから加害者ではないとは言えないですね。なぜなら傍観は自らの心に殉じた態度ではないからです。ですから加害者に同調してしまってるのです。
自分の心に殉じようとしたら加害者を止めに行かねばなりませんが、現実にはなかなかできませんよね。
自らの心に従うとはかくも難しいものだと思います、偉そうに言って済みません、そこは最後は勇気なんだと思います。
みんなが少しずつ勇気を出して正しいって思うことをやっていったらこの世の中少しずつほんの少しかもしれないけれど良くなっていくように思うのです。
社会も会社も同じです、人が全てです。
社会人としてのあなたが幸せであることつまり美しい自分の心に従っていることが会社の発展につながっていきます。
さー、一緒に良い会社を作って、良い社会を目指しましょう。
まとまったかな?
株式会社Dai 代表取締役 木脇和政
#今、私たちはこのように完全テレワークで仕事しているのですが、どうもこの言葉は、私たちが目指すところの働き方とマッチしません。そこで私たちは私たちの働き方を「コーラルワーク」と呼びたいと思っています。全く市民権を得ていない呼び方なので、コーラルワーク? 何それ? でしょうけど、そのうちね。