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『青野岩平』Tell us your historical figure born in your home-town who you’re proud the most. 

アオノ ガンペイ」さんとお読みするのだろうか。投稿してくれた方が子供の頃はこの銅像の前を通るのが怖かったと言っているし、名前もガンペイさんだし、さぞかし表のお顔は厳しい表情でいらっしゃるのだろうか。しかし今は庄内村そしてその前に広がる瀬戸内の海を優しく見つめておられるのではないかと想像します。投稿者も書いていたが、権力に立ち向かっていくこと。これができなくなったとき民主主義は終わる。ふと香港の民主活動家周庭(Agnes Chow )さんのことを思い出す。ディスコードDiscord!

私も誇りに思う郷土人を紹介したいと思います!
その名も『青野岩平』さんです。

多分、愛媛県内でも知っている人はかなり限られてくるようなレベルで、かなりローカルな人です。まだ私の住んでいる地域が庄内村という名前だった頃の村長さんでした。
そして、世界初の煙害問題克服、その賠償問題の解決において活躍した人でもあります!

愛媛県西条・新居浜においては、地場産業として鉄工業が割と覇権を握っており、その中でもトップは住友金属鉱山で、住友グループの一端です。
明治時代、新居浜にあった住友金属の製錬所の排煙がかなり問題となっていたため、「じゃあ離れたところに建てるか」ということで、瀬戸内海に浮かぶ小さな島『四阪島』に製錬所を作りました。
すると、海の中にぽつんと建っていることにより、毎日の風向きによっていろんな方向に煙が流れるようになってしまい、問題がさらに広域化してしまうという事態が発生してしまいました。もちろん、農作物は枯れ、そこに住んでいる人の身体にも影響を及ぼしました。

最初、住友は「え~ちゃんと他の場所に作ったのに~」と突っぱねていたのですが、モロに影響を受けていた庄内村の村長、青野岩平さんは諦めません!
当時、『財閥』として大きな力を持っていた住友に対し、煙害における損害賠償について何度も交渉を行いました。

そして明治42年、住友が煙害を認め、損害賠償契約を結ぶこととなりました。その契約書には、お金をいくら払うのかという事だけではなく、今後の製錬所の動きについても記載してあり、「年間の製錬鉱量に制限を設け、麦の花が咲く時期と、稲の花が咲く時期については処理鉱量をめちゃくちゃ少なくし、事な開花時期の10日間は、製錬作業を全部止めて煙を一切出さないようにする。」という内容の契約書でした。
まるで、今でいう『京都議定書』のようなものですね。

でもこの契約書により、なんとかしてこの生産制限から脱出しなければ~ということで住友は賠償金額よりも多くのお金をかけて研究を行い、世界初の排ガス脱硫装置の実稼働に成功しました。めでたしめでたし。
他にも、当時地域で一番の病院を作ったり、治山治水の対策として植林を推し進めたりと、色々された人のようです。地元の公民館には、ばっちり胸像が建っています。(小さい頃は見るたびに不気味でめちゃめちゃ怖かったですが)

この話で私が好きなところは、たとえ大きな権力が相手であったとしても、「悪いことは悪い、それに対する弁償は小さな農民に対してであれど必要だ」という事を真正面からぶつけに行った青野さんの姿勢です。
その訴えを受け入れた当時の住友の総裁である伊庭さんもスゴイと思いますが、やっぱり青野さんがカッコイイと思います!
私の「誇りに思う郷土人」は、こんな感じです。

余談ですが、私の通っていた小学校では、毎年秋に”学習発表会”というイベントがありまして・・・教科書に載ってる物語の劇をしたり、総合の時間に学習したことをみんなで発表したりする学芸会のようなものです。もちろん観覧自由で、保護者はもちろん地域のおじいさんおばあさんが見に来てくれていました。
その学習発表会、私が在校していた当時は4年生の代で必ず青野岩平さんのエピソードをクラスで劇にしていました。総合の時間に、煙害問題の事を半年以上かけて自分たちで調べて、『地域の偉人』として演じます。
私が岩平さんを知ったのも、この授業と劇がきっかけです!
ちなみに私は、煙害問題でヒンヒン困っている農民夫婦の奥さん役でした。
当時、曾祖父母の甚兵衛を衣装として借りたのを覚えています。毎年11月初旬に体育館で行われるイベントなので、当然のごとく舞台上はめちゃくちゃ寒いんですけど、私を含めた農民役はみんな甚兵衛を羽織っていたので、ぬくぬくで劇に挑んだ記憶があります。

そして、入社する前の求人応募の段階の時に面談していただいた先輩社員さんが、実は同じ愛媛県、しかもお隣の中学校出身の方でした。愛媛県から京都の会社に入社して、先輩が実はご近所さんでしただなんて、何か運命的なものを感じずにはいられません。