勇気は愛に勝(まさ)るのだ。

食間に服用してください!
今日のアサカイのことをBlogに投稿したいと話したら、
頼みもしないのにお使いくださいととって送ってくれた。
こんな反応できる方が食間の意味はずっと取り違えていた。
人間思い込みで行動していることはかなりありそうだ。
目次

Z世代の二つの記事。

今日のアサカイのことだった、いつものようにメンバーからの連絡や確認が終わると、今日のアサカイリーダーが自分が気になった日経のスクラップを取り出してみんなに共有を始めた
今日あつかってくれた記事はの国際・アジア面「中国発シーイン、ユニクロ超え新製品1日数千点、SNS活用 世界のZ世代取り込み」というものだった。
そして、それを取り上げた理由は、昨日のALがピックアップした記事が「学生『サステナ』の波 社会貢献企業をサイトで紹介」とZ世代に関する記事だからとのことだった。つまりZ世代つながりで取り上げたのだそうだ。

ちなみにこの2人ともいわゆるZ世代だ、恐らく。

この流れは良い。記事をピックアップする際に、ただ自分が興味があるからというだけでなく、全体の流れを意識してくれるのはとても良いことだ。

しかしこの2つの記事、中身を読んでいくと記事中にZ世代という単語が共通に使われてはいるものの、むしろ中身は相反するもののように思えるのだ。

シーインはユニクロを超えるほどの時価総額をたたき出すファストファッションのメーカーだがその躍進の秘密はZ世代に対してのアプローチが巧みであったということ。しかし、誰しもがこのやり方には問題は無いのか、一昔前先輩とも言えるZARAやユニクロが世間から叩かれた環境問題やESGに対しての企業姿勢はすぐに疑われる。誰かの犠牲の元にこの会社はあるのではないかという疑問がすぐに立ち上がる。
それに対して、翌日取り上げてくれた記事はこれも同じZ世代と言われる学生たちのものだが、就職に際しても自らが起業することに対してもESGを意識したものであるという記事だった。

この2つの記事を並べてみると、ある意味とても対照的で興味深くもうちょっとみんなで深堀りしていくのにちょうど良い題材だと思った。
が、ちょうど時間が来てしまい肝心のそこの話ができないままに終わってしまったのは残念だった。

は愛に勝(まさ)るのだ。

さぁ、実は、ここからが本題だ。
あえて記事を投稿しようと思った事件がアサカイ終わり際に起きたのだ。
終わりがけのところでこれはアサカイで最大の収穫だと思えることがあったのだ。それは、ある1人のメンバーが勇気を出して言ってくれた一言だった。

時間は少しだけ遡る。

そのアサカイの冒頭で、僕は今日の日経の記事の「オミクロン株、漢方薬が有効」 を連絡事項として皆さんにお伝えしたのだった。何故かというとご多分にもれず私たちの会社でも陽性者が続出していたからだ。
しかも、今回の第7波は幼児が感染する例が極めて高いことは皆さんもご存じのことだと思うが、私たちの会社においてもやはり幼児が最初に感染し保育園や学校で感染し、そこから家庭に持ち込まれ 家族全員が陽性になるということが多かった。
とにもかくにも小さな子どもが感染するとやはり家族の心配は相当なものだが今は対症療法に頼るしかない。つまりは解熱剤であったりしかないわけだが幼児に対してあまり処方はしたくないものだ。

この記事では、漢方についてこのように書かれていた。
”今回の第7波では0歳児の症例が大幅に増えているのも特徴だ。0歳児や小児、妊婦に使用できる抗ウイルス薬はないが、小児の場合、漢方薬治療によって1日で解熱して元気になるケースも多く、低年齢ほど有効と感じる。漢方薬は血液透析中の患者や高齢者にも投与でき、禁忌なく全年齢に投与できるのも大きなメリットだ。”

これは朗報だろう、特に小さな子どもがいらっしゃる家庭には朗報だろうと思い、アサカイが始まるとすぐにみんなに伝えた。

食間、食事中?

すると、最近自分の子どもが陽性となったメンバーR.A君が医者に処方された薬をカメラに向かって示しながら、実は自分もから漢方薬を処方されて子どもに飲ませている。とても効いているようで食事の間にご飯食べながらのませていると語った。

− ご飯食べながら?
− 食事の間?

この発言が僕は少し気になったがALの進行を妨げたくないのでここはスルーした。

アサカイはそのまますんなり終わるはずだった、終わるはずだったんだが、ALがアサカイを終えようとしたその瞬間、ある女性A.Sさんがとても周りを気にしながら手を挙げた。

”R.Aさん、さっきアサカイの初め、漢方薬をご飯食べる時に子どもに飲ませるって言ってませんでした?
その袋には食間って書いてますけど、それは食事と食事の間、つまり空腹な時に飲ませるのではないでしょうか。
なんか間違ってないですか?”

…… そ、そうです。

やはり!
彼は大きな間違いを犯していたのだ。”食間”を”食べている間”と理解しそれを忠実に守り愛する我が子に服用させていたのだった。

いやー、人間誰しも間違いは犯す。そのこと自体は大したことではない。

しかし、僕はその瞬間、”勇気は愛に勝(まさ)る、先行する。”と思ったのだった。

アサカイというのは社員全員が揃っているし、その日のスタートだからそれなりに緊張を強いられる。そんな時間の中にあって人の間違いを指摘するのは想像以上に難しいものなのだ。もしかして自分の聞き間違い思い違いではないかと考え発言を止めてしまう。 もうアサカイは終わろうとしている、それを自分の発言で止めてしまうことにはためらいも生じるだろう。

しかし、今回はとても大事なことだ、薬の服用などは正しく行わないと薬の意味すらなくなってしまう。

そのような状況で彼女に発言させたのは愛があったからだと思う。愛は大事で大事という言葉を超えてるぐらいのものだ、愛がなければおそらく人は生きていくことができない。だけど愛は見えない、その愛を見える形にしているのが“勇気“なんだとわかりやすい形で教えてくれたアサカイだった。

『論語』に「の人は惑わず、の人は憂えず、の人は恐れない」とある。智、仁とならんで勇は大きな徳の一つなのだ。

組織内においては、その組織が大きくなればなるほどその勇気を表に出すのは困難になってくる。 いわゆるは数に比例して強くなってくるからだ。会議では何も話さなかった人が、会議が終わるとそれぞれのグループに分かれて歩きながらその会議の批判をペチャペチャ喋っている風景はどこでも見られるが、日本では特に顕著に思える。
今回起きたこと見えたことはとても小さなことかも知れないが組織を健全に、そして闊達に発展させていくための面白いハプニングだと考え投稿した。
R.A君、ボケともとれる愉快な間違いありがとう。君もまた勇気ある者の一人だったように思います。

今日のアサカイたったいま終りました。そして昨日の積み残しであったZ世代という単語が入っていた記事をもう一度その時のALに解説してもらうことができました。とても興味深い記事だったのでもう一度やることで深く考えるきっかけになったと思います。あるメンバーからは、「シーイン」のホームページを見たら環境問題に取り組んでいることが書かれていますよって意見も出てきました。そりゃそうでしょうね、今はもう世界一の企業価値をもったアパレル企業と報じられているわけですから、皆が暮らすこの地球に対して配慮しないわけにはいかないでしょう。
再び中国からの故事ですが「衣食足りて礼節を知る。」なのかもしれません。自分が貧しい時には周りへ配慮する余裕などありません。しかし、それも豊かになるにつれ環境などの周囲に配慮するようになっていくのでしょう。人も企業もそして国も同じかも。
もちろん、では、豊かな人は道徳心が高いかと言うとざっと周りを見渡しただけでもすぐに疑問だらけでしょう。ここには別の考察が必要ですね。
2022/09/9追記

その後、社内の連絡網で次のようなメッセージが流れてきました。

A.Sさんのおかげで、食事中に漢方飲むことがなくなりおいしくご飯をたべています。
息子は白米の中に漢方混ぜて食べさせていましたからね。
昨日は、大好きな白米をほおばっていました。

2022/09/9追記2

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