タイトルの”もう一つの515。”この515という数字の並びからわたしたちが想像するのは戦前の5・15事件だと思います。2・26と並んで日本史の教科書には必ず出てくるものでしょう。この二つの事件を契機に日本の政党政治は終わりを告げ, 軍部は政治への発言力を強めていきました。そして、あの戦争に突入していきました。
5・15も2・26もその事件が起きた日にちからとっているわけですが、もう一つの515は事件ではありませんが、あるイベントが行われた日でした。
明後日の5月15日は、沖縄が日本に返還されてちょうど50周年になるそうです。
その日はたまたま日曜日なので私たちの会社はお休みですし、当然アサカイはありません。それで週末の今日、沖縄在住のメンバーが、その現場に行ってくれました。現場とはその50年前沖縄返還の記念式典が行われた那覇市民会館です。実際に式典が行われたのはそこに隣接した那覇市・与儀公園だそうですが、50年前のその日も今日と同じく県内各地で雨が降り、那覇では60ミリ以上の降水量を記録したそうです。
そんな土砂降りの雨の中、約1万人の市民が与儀公園に押しかけ米軍基地を残したままの復帰に抗議したのだそうです。昔も今も続く基地問題はその時にも当然あったのですね。
50年後の今年世界は大きく変わりました。ロシアのウクライナへの侵攻、各国の安全保障問題が取りざたされています。今日はフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領とサナ・マリン首相がNATO加盟を申請するべきだとする共同声明を発表していました。世界は大きく2つに分かれようとしています。専制国家と民主主義国家と。そんな中にあっての沖縄の返還50周年。
仕事とは関係ないそんなことを、業務時間中になんでそんなことするんだと言われそうですが、こんなことも知らないで無関心で良い仕事ができるとは私には思えません。
私たちは私たちの事業を通じて社会に貢献したいと思っています。であれば今社会で起きていることを知らずに貢献などできるものでしょうか。
政治的に何があると言うわけではありません。ただそこに住み生活している人が私たちの同じメンバーでそこであったことが共有されたということ、それだけのことですがなかなかできそうでできないことだと思っています。
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