今回はちょっと変わった企画です。以下は社員の皆さんに送ったメッセージ、そのまんま掲載します。
皆さん、こんにちは。
約2週間前から話題に上っていたイーロン・マスクのTwitter社買収。
Twitter社が防衛する、マスク攻めるという構図でした。そんなん言うても買収資金用意できるんかよ、いつものように口だけちゃうんかという世評もありました。
しかし、攻める側が買収資金を用意する、用意できたという一連の流れがあった中で、ついにTwitter社が買収提案を受け入れることになったという記事が今日の日経のトップにありました。
この結果について皆さんはどのように考えるのかをブログ、https://blog.dai.co.jp/
に掲載させてもらいたくてこのフォームを用意しました。
なんでそんなことするのんか。 アサカイでも話した通りなんだけど。
今までブログは何のためにやってるかっていうと、第一にはやはり自分が考えたことや気づいたことを世間に伝えたい、だからやってるっていうのがあります。じゃ、その伝えたいことってなんだってなるとやはり一番はこの会社はどんな会社であるかなんです。
メッセージとしては、こんな会社ですよだから一緒に働きませんかを伝えたいからやってるようなものです。
そのためにアサカイの様子とかを伝えてはいます。
だけどどこまでいってもなんだか私の意見みたいなところがあるのです。アサカイにしてもそれを見ている視点は僕なので。
これじゃー、どんな会社っていうのを伝えることにはなってないと思うわけです。
エントリーシートの質問に皆さんに答えてもらってるのも会社を分かってもらうため、でもまだまだなんです。
そこで、思いついたのが社内アンケート。
でも、よくあるやつで、”この会社は楽しいですか?”、”仕事はやりがいありますか?”、”待遇に不満はないですか?”とかやってもあまり意味ないなと思いました。
そら良いって書くだろう、悪い場合であってもなんか編集して悪いことをもちゃんと書いてる正直な会社ってところにもっていきそうです
そんな意図を汲まなくてもそのまんま投稿してこの会社が伝わるアンケートってないだろうかと思いながら見つけたのがこれでした。
みなさん当然に社会人だしそれなりの考えをもって自分というものがあってそれで仕事に臨んでると思うんです。その自分とは何かというのがこういった問題が起きたときに考えとして出てくる。それ一つの個性と言っていいと思うし、その個性が集まったのが会社だろうと思うからです。
賛成の方々の意見そのまんま
- 自分の思いだけで世界を動かせるのは資本主義世界なのだから当然のこと。言論規制させたくないという思いだけで行動に出ることができることは凄いです。 →あんなにバカでかい企業を買収するために(力を持つために)、どれほどの努力や運を兼ね備えていたのか。色々考えます。
- 2択なので賛成にしました。 イーロン・マスク氏がTwitter社を買収したことについては賛成も反対もありません。
Twitterは収益あげれてないようなので、いいタイミングで買ったんだったんだろうなという所感です。 - 賛成、反対の理由をお願いします。最近、SNSに限らずテレビなども含めて規制が強くなりすぎている気がする。 確かに、暴力的だったり危険性の高い行為、真似をするべきではない行為の投稿・動画などが多くなっているのが原因だが、それに対して過敏に反応する人が多すぎるのも事実だと思う。 また、正直、今のテレビ・SNS等は面白くないなと感じる。やはり笑えるレベルの危険性が無いと、面白さというものを何も感じないよなと思う。 しっかりと今後のTwitterを利用する人たちのITリテラシーが試されている場面だとも思うが、個人がしっかりとしたITリテラシーを持っていると、Twitterはもっと面白いものになっていくと思う。だから、今後の期待も込めて賛成しています。
- 賛否については正直どっち側の理由もあると思います。ただ、やってみたうえで新しい課題とかが出てくると思うので、まずやってみたらいいんじゃないかなと思い賛成にしました。
- 正直なところ反対と賛成のどちらでもありません。 上場してる以上誰かが買収するのは仕方ないと思いますし、Twitterの自由度が制限されるというのが問題になった場合は、多分同じようなサービスを他の誰かがリリースするだろうし、、、という感じです。
- 賛成か反対のどちらかを入れないと送信できませんが、私は、マスク氏にとっては、色々な思いや採算があっての購入ですし、ハッキリした改革内容がわからないので、賛成も反対もありません。ただマスク氏がいう自由な発言、議論の中、フェイクや暴力的なものを防ぐルールがきちんと設けられるのか、今は不透明です。もし、公平で秩序ある規則で運営されなければ、優秀な従業員は、離れていくだろうし、今までTwitter社が築き上げてきた存在価値さえ失われるのではないかと危惧します。しかし、皆の心配に反し、ユニークな活気あるサイトにしていくのかもしれません。
- 「まだわからない」が自分の気持ちですが、どちらかというと賛成寄りなので賛成にしました。 Twitter社に関して言うと、経営がここ数年うまくいっていなかったことから、トップを変えて戦略を変えていくというのは会社の未来のためにもあるべき動きなのかなと思います。 サービスとしてのTwitterが今後どうなるかは未知数です。ただ、現在のTwitterは匿名ということで誹謗中傷の問題が起きたり、アカウント凍結の基準が不明瞭だったりと疑問に感じる部分が多いので、イーロン・マスク氏が、Twitterを認証形式にすると言っていたり、 言論の自由を守ると言っていることが、今後いい方向に変化をもたらしていくと考えます。
- イーロン・マスク氏が実現したいという自由な発言場所というものをどうやって作っていくか、それに対する反応、完成したものをリアルタイムで見れるということは興味があるので賛成としました。
- Twitterの世界を、コモンズとして考え資源を分かち合う場として、イーロン・マスクが言うところの言論の自由化や広告を減らすことは良いことだとは思う。ただし、持続可能なコモンズには、適切に資源を管理する必要がある。株主となったイーロン・マスクがどこまで利用者に近づいていけるか不安な面もある。ということで、どちらかというと賛成という答えです。
- 好きにしたらいいと思います。
- 成功するか、しないは分からないが、イーロン・マスクということで期待はあります。 言論の自由には責任がついてまわるので、そのために新しい仕組み、技術、秩序が生まれるはず。 例え失敗しても、そこからまた新しいイノベーションが生まれる。
- 今回の買収が人類にとってどんな意味があるのかはおそらく5年とか10年ぐらい経たないとわからないだろう。でも、その何らかが前に進む(もしかすると後退かもしれない)ことは間違いなくて自分としてはその新しい景色を見てみたいと考える。(だから賛成or反対で聞かれると賛成) また、当社はメディア事業を運営している影響もあるからか、どうしてもその観点から今回の出来事を考えてしまう。日本国内でもようやくフェイクニュースたる言葉で一般的な認識が出来てきたように感じるが、フェイクニュース自体はトランプ大統領の選挙の時にかなり問題になっていたと思う。インターネットで世の中が一つに繋がった状態になっているけれど、まだまだタイムマシーン経営みたいなものが成立してしまうぐらい、世の中の進み方は均一ではないと思う。 何が言いたいかというと、今Twitter社の買収が起こる必然性や、どういった意味・背景があるのかは残念ながら日本国内にいては捉えきれないんだと感じる。 それでもトピックになっているようなことを考えてみると、自由な発言とはなにか?という話があるように思う。 世間が騒ぐ自由な発言というものには少し無責任さも感じていて、本当に自由にすると2チャンネルのような場になってしまうように思う。また、そのような場に広告を出稿したい企業もいないはずなので事業としても成立はしないだろう。 また、世の中に法律が存在するように人間というものは放っておくと堕落し、節操のないことをやってしまいかねない側面を持ち合わせているんだと思う。そうならない程度の制限をもたらせながら、一方で自由を感じるような運営を新生Twitterに期待したいと思う。
- 買収により、実名登録が必要になるとの噂もありますが、SNS特有の匿名だからこそ起こる誹謗中傷などがなくなるのだとすれば賛成です。 ただ、匿名だからこそ気軽に「呟ける」環境では無くなると思うので、これを機会に離れるユーザーも多いと思います。 botの排除や編集機能などが加わることによって、今までのような個人が「呟く」ツールでは無くなると思います。 個人的にはTwitterを全然使わないので、あまり影響はないように思いますが、これから先どのような動きがあるのか気になってます。 一方で、いくら資本家とは言え、一個人がこのように大企業を買収できるという現実は怖いなとも感じています。
- どちらかというと賛成。 社会的地位のある企業の代表がメディアを運営実権を握ることには、蓋をあけてみないとわからない懸念が少なからずあるが、ジェフ・ベゾスのワシントン・ポスト買収とは異なり、twitterはあくまで情報の器という点、透明性を高めていくという考えがそのまま実行されるなら危険性は薄いのかもしれない。
- イーロンは以前からTwitterへの不満が多い印象で、ついにという印象です。Twitterが以後どのような情報の場となるか、イーロンはどのような思想を乗せるのか興味深く思っています。
- 賛成というか経済活動的に、とくに反対する要素がないという理由からです。 twitter自体、もともと一私企業が運営していたもので、それが一個人の手に移るだけです。 twitterはSNSでありメディアではないので、公共のものでもないように思います。 独裁的になることを懸念する人もいますが、オーナー企業だってたくさんあります。 それに、確かに最近は特定の主張に対する制限が目立っている印象もあるので、それに対して言論の自由が必要というのなら、まあいいんじゃないかと思います。 「言論の自由」という言葉で、なんでもありの無秩序な状態になってしまうのは気掛かりですが、もしそうなったらネットの中でスラム化して、その状況に嫌気がさした人は新しいSNSを作るだろうし、そこ移住するだろうと思います。 だから市場に任せておけばいいという意味で賛成です。
反対の方々の意見そのまんま
- 個人が買って、管理がどうなるか不透明なうちは反対です。 反対しようもない事象にも思えますが、管理については会社や在宅勤務の部分と、ツイッターでの言論に分かれます。 誰がオーナーになるかは気にしていないけれども、制限が今までよりもなくなる場合にどのような弊害が生じるかは分からないと思います。 ツイッターに貸し付けるお金もあるので難しい問題ではありますが、本来はツイッター側や関連する委員会が提示する要件を満たしているうちは買収を進めるという取り決めで進めないと、今後個人による判断基準で言論がコントロールされるリスクが必要以上に膨らむのではないかと感じました。
- 全株買収により非公開企業になるため最悪イーロン・マスク氏の独裁的な経営・運営になり、サービスの低下や言動の自由を訴えすぎるばかりに規制されない悪意が集まって無法地帯となってしまう可能性があるので。
- 反対です。 理由としてはマスク氏は買収完了後はTwitter社を非公開化すると宣言しているからです。 それは個人的にとっても困ります。 だって、私もTwitter社の株式買いたかったんですもの。マスク氏のようにポーンっと6兆円近くのキャッシュを用意するなんてできませんけどね、だけど思ってはいましたよ。 それが今回のことでカンペキできなくなっちゃいました。
非公開化の理由としては、短期的な収益を期待される圧力とか受けなくていいですしね、中長期的な展望で事業戦略を描けますよね。超お金持ちのマスク氏としては当然のことかとも思います。 これで、不特定多数の株主による多様な意見に会社経営を左右されることなく、マスク氏の意向の下で経営が行われることになりますね。 めでたいことです。
私もかねてよりTwitter社の経営状態はおかしいと思っていました。マスク氏の気持ちは分かります。 ソーシャルはいわゆるアラブの春とかを実現してくれました。今は混沌を生み出してしまっていますが、さまざまな意見を時の権力者の制約を受けることなく発言できるシステムは何よりも価値があると思っています。 ですから私はTwitterの株主になりたいなって、経営に対しても意見を言いたいと思っていたんです。
だけど今回のことでもうその可能性はなくなってしまいました。とても残念です。 - どちらかというと反対。広告が増えたり匿名性が無くなったら使いにくそう。表現の自由が行き過ぎて見たくないものやひどい言葉を目にするのも嫌だなと思う。
さー、明日から連休だぞって日に、しかも終業間近にこんな面倒くさいアンケートに回答してくださったみなさん、ありがとうございました。回答してくださらなかった皆さんにも別に恨みはいだいてませんから、どうぞゴールデンウィーク楽しんでください。
この企画はタイミングでもあったのですが、少し前のブログ記事「支出を見れば分かる会社の方向性」との関係も強かったので取り上げました。構図としては、”一個人が巨大企業を買収する、さてその行方は?”なわけで、約20年前、わが国で起きたことと全く同じですね。その時にも世論は二分されたように思います。そして、ある意味その世論がその後のこの国の産業のあり方を決定したように思います。
いつの世でも、為政者がこの国のあり方を決めているようでも実際には世論の力が大きいようです。それが民主主義国家の国家たるゆえんでしょう。
結果、答えてくれた方々だけを見ると、私たちの会社のメンバーは圧倒的に今回の買収については賛成のようです。でも、 拝見していて思うのですが、賛成の方は諸手を挙げて積極的に賛成というわけではないみたいですね。
意地悪かもしんないけどもこのアンケートには賛成と反対の2択しか設けませんでした。実際にはどちらとも言えないがあると思うんです。そんなの勝手にしてっていうのが日本の場合にはマジョリティを形成していたりします。でもそうするとほとんどがどちらとも言えないになってしまってたら困るなと、つまんないなと。なので2択としました。
マスク氏が先月末送ったメールが波紋を呼んでいる。リモートワークを希望する従業員に対して、「週に最低40時間は出社するよう求める、姿を見せなければ辞職したとみなす」と述べたのだとか。
本日付の日経では、そのことについての解説に一面を割いていた。
“マスク氏は、人が言いたいけど言わずにいることを何のためらいもなくもなく言ってしまい、他の経営者からは羨まれもした。だけど今回ばかりは間違いではないかと。出社を強要された社員は自分の仕事への使命観は薄れ、他のもっと柔軟な働き方を認める企業に流れていくのでは”とも。
全世界的にコロナは収束の方向にあり、各業界で出社を促す圧力が強まっているのは確かなようだ。しかし、彼が買収を宣言したTwitter社は完全にリモートワークだろうし、たとえコロナが完全に収束したとしても先進国に広がった働き方の自由さなどの潮流が変わっていくことはないだろう。
「自分もテスラが増産しようとしていた時期には工場に住んでいた、だから……。と持論を展開しているようだし、今回ばかりは、本音の部分が全くそのまま出てきただけのように思える。
だけど、これももしかして何か別の意図を持った演出なのか?と思わせてしまうようなところもあったりしますね、彼の場合は。こうなると強い。
2022/06/10追記
マスクさん、買収やめたって。んでもってTwitter社から約束違反だろって訴えられてるって。
そんな気もしてたんだよなー。
僕らのアンケート調査、少し虚しい。
2022/07/13追記
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