自分の中に機関車を。

自分の中に機関車を。昨日入社してくれた男の子が自分の師の言葉として語ってくれました。

彼の師の名前は、丸谷明夫先生。
大阪府立淀川工科高等学校教諭、吹奏楽部顧問として全日本吹奏楽コンクール高校の部に通算41回出場、そのうち32回金賞獲得という前人未到とも言える金字塔を打ち立てた方。
これを高校野球に例えるなら、甲子園に41回出場して32回優勝したことになります。対象となる高校の数が違うので単純に比較はできないでしょうが、とんでもない数字であることは間違いないでしょう。
彼は、その吹奏楽部でを吹いていたそうです。
その時の指導の際に掛けられる言葉が「自分の中に機関車を。」

意味としては自発のようです。
自らが動く、言われて動くのではなく自らが動きなさいという意味だったようです。

はそのような方ですから、メディアにも多く出られていて私もお名前だけはしていました。そしてもう一つエピソードとして、何かでどこかで仰っていたのを覚えています。

”指揮棒を見るな(合わすな)、自分の音を出せ!”とテレビのドキュメンタリー番組で生徒への指導の時に語気強くおっしゃっていた場面があったように記憶しています。
その心としては、指揮棒に合わせるのではなく自分の内面の音を出していけば自ずとそこにハーモニーが生まれる、ハーモニーとはそういうものでなければいけないんだみたいなことだったように思います。

この私の指揮棒に合わせるなというのと、その生徒だった彼の自分の中に機関車をはどうも同じような気がします。

高校はどこまでいっても教育機関であり生徒を育て社会に送り出す場ですから、先生は吹奏楽の指導を通して生徒の自立をうながしていたのではないかと思います。

でも、この2つのフレーズは共に社会人になっても欠かせないものでしょう。
自立と自分らしくあれは人としての基本であるように思います。

彼、いつか会社のジェネラルミーティングでトロンボーン吹いてくれるそうなんで、今から楽しみですね。

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