アサカイが始まる前の雑談タイムに、人はどうして歳をとると土いじりするんですかねとぼそっと誰かが発言した。
それを聞いていた皆さん、ほんとですね、どうしてでしょうねなんて話してた。
それに対して僕はすぐに答えた。
それは、歳をとると自分の寿命とかどうしても意識するじゃない、だからだよと。
人間、死んだら土に還るってよく言うでしょ、だから自分自身が土にかえることも意識するのよ、そうすると、その土ががいとおしくなっていくんだよ。
その土がきれいなものであってほしいって思うし、今の自分の命もここから育まれてきたって思うと、やっぱりいじりたくなるよね、愛おしくなってきてさ。
なんてことを答えた。
みんな一瞬へーってなった、なるほどなーって感じで。
パッと反応して喋っただけだけど、そんな風に取られるのはきっと彼らにしてみれば死というのがとても遠い存在だからなのかな。
だから命と土がつながらないのかな。
だけど僕の場合はやはり皆さんよりも死が身近だ、去年一緒にご飯食べた人が鬼籍に入られたり、久しぶりの友人の便りは病の床からだったりと彼らに比べると多分死が近くて、その発想がすぐにできてしまったんだ、自然に。
ただ、おもしろいのは自分自身はあと100年でも生きそうな気がしてるってこと。だけど生物学的にはあり得ない。この気がしてるってのとあり得ないが同居した状態は考え方の尺度を普遍にしてくれる感じがする。
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