Thrive.元旦にふさわしいことばですね。

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年末にGMを終えて、今、新年を迎えて改めて思うことです。私たちが今の働き方で社会により貢献し、社会のモデルになっていくためにはこれは本当に必要なことだと思い、改めて記事として投稿します。

私たちの会社では、性別、年齢、国籍、居住地、学歴、職歴、思想の違いが、評価や待遇に影響することはありません。
私たちが評価するのは、人々のたゆまなく正しく努力する姿です。
私たちは、多様性を尊重しながらも、誰もが働きやすい環境を目指しています。

At our company, differences in gender, age, nationality, place of residence, education, work experience, or ideology have no influence on evaluations or treatment.
We value continuous and sincere effort in our people.
We are committed to respecting diversity while striving to create a work environment where everyone can thrive.

英訳の最後に出てきている単語“Thrive”今回はこの単語。チャッピーの翻訳で出てきたわけですけど意味や語源に当たっていくと結構えぇ単語やなーと。語感としてはなんかこうグイグイ前に進んでいくような力強さがあります。

誰もが働きやすい環境」という部分。「comfortable work environment」だと、ちょっと平凡すぎるし、「easy to work」だと意味が違ってきます。

「thrive」単語としての意味は次のとおりです。

植物がよく育つ、繁茂する: 例えば、「The plants are thriving in this rich soil.」(この肥沃な土壌で、植物はよく育っている。)みたいに使います。
人や事業が栄える、成功する、繁栄する: 「The business is thriving under new management.」(新しい経営陣のもとで、事業は成功している。)みたいな感じですね。
人が力強く成長する、生き生きと活動する: 「Children thrive when given plenty of love and attention.」(子供は愛情と関心をたっぷり注がれると、健やかに成長する。)
で、今回の「誰もが働きやすい環境」だと3番目の「人が力強く成長する、生き生きと活動する」という意味合いになると思います。

「働く」なら「work」でいいじゃん、って思いますよね?でも、「thrive」には、ただ「work」するだけじゃない、もっと深い意味が込められているんです。

仕事はするけど、それだけじゃない。自分の能力を最大限に発揮して、イキイキと働く感じ。
仕事を通じて、自分自身が成長したり、自己実現できたりする、みたいな。
会社が、メンバー一人ひとりが充実して働けるように、環境づくりに力入れてるよ!っていうメッセージにもなる。
メンバーも、ただ言われたことをやるだけじゃなくて、仕事にやりがいを感じて、意欲的に取り組んでいる。そんな状態ですね。
つまり、「thrive」は、人々が単にタスクをこなすだけじゃなくて、自分の能力を伸ばして、仕事にやりがいを感じながら会社と一緒に成長していくそんな理想的な状態を表す言葉なんです!

冒頭申し上げた語源、これがまた面白い!

元々は、古ノルド語の「þrífa」という言葉に遡るそうです。

古ノルド語の「þrífa」:「つかむ (to grasp)」、「把握する」といった意味
この「þrífa」が、古英語に取り入れられて、古英語:「þrīfan」:「繁栄する」「成長する」という意味に変化しました。そして、現代英語の「thrive」へと繋がっているようなんです。

「つかむ」が、「繁栄する」になるが面白いです。

「つかむ」と「繁栄する」、一見関係ないように思えますよね?でも、こんな解釈があるそうです。

機会や成功を「つかみ取る」: 「チャンスをしっかりつかみ、成功につなげる」というイメージから、「繁栄する」「成長する」という意味に発展した、という説。
しっかりと「根を張る」: 植物がしっかりと地面に根を張り、栄養を吸収して大きく成長する様子から、という説。元々の「つかむ」は、しっかりと地面に根を張る様子を表していたのかもしれませんね。
健康な状態をしっかり「保つ」: 体調を良好に保ち、それが成長や繁栄につながる、という考え方。
まとめ:「thrive」って、奥深い!

「thrive」の語源、古ノルド語の「つかむ」を意味する「þrífa」から、「機会をつかむ」「しっかり根を張る」といったイメージを経て、「繁栄する」「成長する」「活躍する」という意味へと変化してきたんですね。

語源を知ると、「thrive」という単語が持つ、より深い意味合いが見えてきませんか?

ただ単に成長するだけじゃなく、チャンスを自らつかみ取るような、積極性や力強さ。そして、しっかりと地に足をつけ、着実に成長していくイメージ。

誰もが活躍できる職場」という文脈で、「thrive」は、社員一人ひとりが自らの力で成長し、会社と共に繁栄していくという前向きで力強いメッセージを伝えるのにピッタリの単語だと元旦の今日思ったのでした。

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