注目キーワード

貴社の規定に従います? 履歴書III

写真は、どこにでもあるようなコンビニでも売っているような一般的な履歴書。こんなに過去の履歴を持っている人が果たしてどれだけいるのだろうか。あったとしても相当に年配の方ではないだろうか。若者はいったいこの履歴書のどこを埋めろというのか。

履歴書については、思うところがあり過去にも思うところを書いてきたわけですが、また1つ思います。

履歴書の最後の最後あたりに「本人希望記入欄」みたいなのがあります。
そこには希望であるにもかかわらず、ほぼ100%の割合で“貴社の規定に従います。“と書かれています。

そんなの希望とちゃうやん!

と思うわけです。
規定に従うことが希望なわけ?
お前は、天性のマゾヒストかと思うわけです。

あまりに多いので、なんか変な気持ち悪い一文だなとWEBで調べてみると、大手の人材サイトとかにもそのように書くようにとあります。
“貴社の規定に従いますと書くのが原則です。希望をありのままに書くと、採用担当者から注文の多い人と判断されてマイナスの評価を受けてしまうかもしれません。”

企業に応募される側と言うのは、採用する側に比べたら多くの場合立場が弱く、大手サイトにこういう風に書かれていたら、社会経験の少ない方はそんなものかと思って一応書いておかれるのだろうとは思います。しかし、しかしです。あなたはどこに行ったのよと思いたくなります。入社の前にはぐっと我慢をして猫をかぶってそれでも入社して、本当にそれで良いのでしょうか。
言葉があまりに軽すぎる感じがするんです。どうせこんなの大したことではなく書いておけばいいだけだなんてのは、一見大人の対応のようですが、お互いがお互いを軽んじてしまっているのでは無いでしょうか。

規定に従うなんて当たり前の話です。朝の9時に始まるのであれば9時に始まるわけだし、遅刻が多ければ注意しますよなんてことは当然の話であって、そんなことをいちいち入社前に約束しなければいけないものでしょうか。

“従業員”という言葉に象徴されるように、このやりとりは日本的と言えば日本的これもまた日本的なのかもしれません。入社前のお互いの儀式のようなものなのでしょう。しかし、その儀式が終わっていざ入社してみるとこんなはずではなかったという風にはならないのでしょうか。儀式の熱はすぐに冷めるものです。