辛いこと、悲しいことは考えたくない時代だけど。

原爆ドームを訪れるのは久しぶりだ。
その間、”この世界の片隅に”が公開され多くの日本人が映画館に足を運び、すずさんの日常に言葉を失ったのでは。私もそのうちの一人。
この映画は悲しみや辛さへの向き合い方を私たちに教えてくれているような気がする。

原爆ドームを訪れる人が減少しているという話を聞いて、本当かな?
と思い、ちょうど隣の県にいたので足を延ばして、明日のアサカイは原爆ドームからやろうって決めた。

しかし今となっては、その記事をなんで見たのか全然思い出せない。昨日飲み過ぎたせいだろうか、断片的にには残っているけどもそれをどこで見たのか、何を見たのか思い出せない。もしかして夢の中で見たのか?

そこに書かれていたのは、でそもそも旅行客は減っている、そして中学や高校の修学旅行では広島やの原爆投下に関する場所をめぐるのは昔は定番だったが、最近は小さなグループで回ることが多く、生徒に自主的に決めさせているのでその結果あまりそういった悲しみを呼ぶようなところを選ぶことが少ない。
また、個人旅行の場合には、今はテーマパークのような楽しめる場所が各地にでき、旅行+アクティビティというようになってきた。楽しいことが優先であえて悲しみを呼び起こすところには行きたくない。その結果原爆ドームを訪れる人は減っていっているのだとか。

いかにも何かで見ましたって書いてるのだけど、その出典が思い出せないのです、ネットで再検索しても出てこない。

ただ、たとえ夢の中で見たとしても、この傾向は何となくあるんじゃないかって自分でも思えるし、悲しいこと辛いことは見たくないという気持ちが日本だけでなく世界中を覆っているような感じがするので実際に行ってみることにした。

私自身は、こうやって間近に見るのは10数年ぶりとなる。近くに国道が走っているので車の中から眺めたことは何度かあったけどもこうして間近に見るのは本当に久しぶりだ。

その私が見たのか見てないのかよくわからない記事には、日本人で原爆ドームを訪問した人は人口全体の半分程度と出ていた。
では、私たちの会社ではどれぐらいの人が訪れたのかなと思って挙手してもらったら。約7割位の方が訪問したことがあるとのことだった、そして残りの3割の方はやはり若い人たちだ。しかも東北や北海道にお住まいでなかなか広島まで足を運ぶチャンスには恵まれない人たちだったので、私が見たのか見てないのかよくわからない記事にあった平均よりは多いと言える。

さて、私たちはその日のアサカイで何を話したのでしょうか?

アサカイが終わり、最近入社されたメンバーに、今朝のアサカイで記憶に残っている単語を教えてもらえませんかと聞いてみた。
残念ながら僕はほとんど覚えてないのでそれを頼りにブログを書こうとの魂胆もあった。さすがに若い方はよく覚えてらっしゃる、彼女から出てきた単語でこの場所に関係するものだけを列挙すると

平和公園、原爆ドーム、修学旅行、楽しい、悲しい、思い出、津波、女の子、、愛媛、配達、幽霊、広島、伊勢神宮、宮島、合計17個。これをつないでいくだけでも別の物語が生まれそうですね。

そして、これだけ見ていただいても、私たちのアサカイで何が話されたかは十分に想像していただけるのではと思います。その日の日報にこんなことを書いていたメンバーもいたので紹介させていただきます。

広島について
原爆とか懐かしすぎた…。嫌な思いというか悲しい思いをしてでも、人として日本人として学ぶべきだと思うけどなぁ…とか思った。
選択肢としてあったときに選ばないのは…けど、何も知らない状態の自分なら確かにいかないかもとも思ったり…難しいなぁ…。
CSチーム SSくん

最近の修学旅行では行先を学生に任せるため行ったことがない人がふえているそうな。
お寺や歴史的なだっ場所だったりは修学旅行などで多感な時期にこそ行くべきと思っているのである程度日程に組み込んでしまう方がいいように思うけど学生からの反対の声が多いのかな。
たしかにUSJとか行きたいよなーとかも思ったり。
広島自体行った事がないけど一度は訪れてみたい、原爆ドーム。
CSチーム MSさん

あの記事は夢で見たのか、幻だったのか今となってはなんとも分からないのだけど、皆さんに少し考える時間を持ってもらえたし、私たちの会社のメンバーは悲しみや辛いことには立ち向かっていく人たちだと再認識させられたし、幻さんありがとう。

週刊まなびーに掲載されたセージの作文
メンバーの一人が小6のときに書いた作文。
地元の神戸新聞(割と有力な地元新聞です)に取り上げられた時の記事です。

この新聞は上に上げた17個の単語のうちの一つ、”神戸新聞”に関するものです。当日のそのアサカイのときにメンバーの一人が、実は、小学校のときに原爆ドームの作文書いて地元の神戸新聞に取り上げられたんですよーと話してくれたんですが、その現物を後日僕に送ってきてくれたので投稿させてもらいました。
本人の名前が出ているところが3箇所あったので、当初はそこをぼかして紹介しようと思っていました。
作業は面倒だけど会社としてはそこは個人情報保護ということでしっかりやっていかないとなーとか思っていたのですが、今朝確認したところ彼からそのままで結構ですよーと軽いノリの返信があったのでそのまま実名入りです。
この神戸新聞は地元神戸を中心に兵庫県内では広く読まれている地方新聞です。そして、この彼はその神戸の隣の町、明石市の出身ですがその明石市といえば泉房穂市長の元9年連続人口増などの要因となる子育て施策に力を入れている自治体として有名です。この泉房穂市長問題があったりとニュースにこと欠かない人物ですが、それもこれも彼の実行力の強さによるものでしょう。規制を打破して動こうとすればするほど敵を多く作ることになり、窮地に追い込まれることもありますが、その時も市長は選挙に臨みなんと得票率7割という圧倒的支持を市民から得ています。
そして何よりも、子育てに力入れるんが日本の明日を救うんやーという強い信念で市政を引っ張っている姿は地元民でなくとも頼もしく思えます。
彼もそんな地元を強く誇りに思っているようで、私たちが思い描くに一役買ってくれそうで今後が楽しみです。
2022/07/29追記

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Comment

コメント一覧 (1件)

  • 新聞を紹介していただきありがとうございます。
    当時に書いたものなので文章が拙いのですが、ぜひ読んでいただければと思います。

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