「新島八重」は江戸時代末期(幕末)から昭和初期の激動の時代を生きた女性。私の母校である同志社女子大学の前身である、女子塾の開校・同志社女学校の教育にも尽力した人です。
鳥羽・伏見の戦いで負傷し、亡くなった弟・三郎の形見の装束を身にまとい、戊辰戦争で銃を片手に勇ましく戦い日本のジャンヌ・ダルクと呼ばれたり、日露戦争で篤志看護婦として従軍し、功績によって勲六等宝冠章が授与され日本のナイチンゲールと呼ばれたりと数々のエピソードがありますが、私が素敵だなと思えるエピソードは夫である新島襄に見初められたお話です。
襄は亭主が東を向けと命令すれば、三年でも東を向いているような東洋風の婦人はご免だという考えを持っていました。そんな彼にみとめられた女性が八重で、襄は八重のことを決して美人ではないが、美しい行いをする人(ハンサム・ウーマン)だと紹介しています。”She is not handsome at all She is a person who does handsome.”
3歩後ろを歩くような大和撫子ももちろんいいとは思いますが、自分の一番近くにいる人にハンサム・ウーマンといってもらえるような女性は素敵だしかっこいいなと思いました。
また、大学の授業で聞いた「心の美しさがあれば、ほかに何の飾りもいらない。」という彼女の残したといわれるこのことばが印象的で、まさにハンサム・ウーマンの彼女らしい言葉だと感じました。
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