トップの発表は日蓮上人でした。
スピーカーである彼の出身は神奈川県の鎌倉です。
えっ? 確か、日蓮って出身は千葉じゃないの?
”historical figure born in your home-town ”同じふるさとで誇りに思う人になってないじゃないのと、この意図が伝わっていないのではないかと思って尋ねたところ…。
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私の出身は神奈川県です。エンジニアとして働いています。
確かに、日蓮の出身は千葉です。鎌倉出身の自分と同郷とは言えませんが、出家や布教の道を尋ねると、それは、比叡山、三井寺、高野山、東寺であり、そこで学んだ後に布教のため鎌倉に入っています。そして数々の迫害といいますか、法難を乗り越え、約20年間を私のふるさとである鎌倉において活動しましたし、鎌倉には多くのあしあとが遺されているので、私にとっての”historical figure born in your home-town ”ではないかと思いえらびました。
そして、肝心のどうして私が日蓮をプラウドするかと言いますと、彼ほど迫害され、受難の布教活動を行った宗教家はいないのではないかと思うからです。
日本では珍しい、キリスト教的一神教のような教義のためと思われますが、筆舌に尽くしがたい苦難を乗り越え、その迫害先の人々をも教化していったその感化力には言いようもない尊敬の念をいだくというこの一点につきます。
以上。
彼は、前回のこういった発表では、比叡山の「不滅の法灯」について話してくれました。日蓮も学んだ比叡山に1200年前最澄が山を開いてから灯り続けているロウソクの炎を「不滅の法灯」と言います。
これは、油を注ぎそれが燃え続けているので、油がなくなるとロウソクは消えてしまいます。炎を絶やさないためにはだれかがずっと見ていなければなりませんが、そこから「油断大敵」ということばが生まれたとか。
ただ、彼がその時に言いたかったのは、この「不滅の法灯」を絶やさないようにしているのは誰か特定の決まった人が見守っているのではなく、不特定の誰かが見守っていることが素晴らしいとの話しでした。つまり、会社内においても誰が何の役割をするというのは大切だが、自分の役割以外でも気付いた人がやっていけば会社の法灯は守られ続けるのではないかという趣旨だったかと思います。
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