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記憶しないのか、できないのか。

記憶久しぶりに部下とお客さんのところに行った。

名刺交換が始まり、先方が社長お久しぶりですねと仰った。

え?

確かに見覚えのある顔、差し出された名刺の名前もどこかで拝見したような…。

僕のこの躓きが部下を動揺させてしまった。社長のこの体たらく、部下は辛い。

部下の辛さは相手にも伝わる。相手もどう対応していいものか。気まずい空気があたりを覆った。商談が終わるまで、ついぞ僕は思い出すことがなく、エレベータで階下に降り、玄関を出たところで、部下に尋ねた。

どなただったの?

すると、その方は僕はわずか数ヶ月前に会ったばかりの方であった。しかも訪問する前に部下は一度僕にそのことを伝えさえしていたというのだった。彼の口からいくつかの固有名詞を聞いているうちに、まざまざと記憶がよみがえった。

慌てて、元来た道を引き返そうとした。

部下は、どこに行くんですかと。

いや、今、まざまざと思い出したので、先ほどの件をお詫びに行かねばならない。このままでは、僕は思い出してないままの人間として記憶されてしまう。

部下は半分呆れながらも、その表情に憐憫の陰を宿しながらただじっとエレベータを見つめていた。

記憶しないのか、できないのか。多分いずれでもないのだと思う。

未来への投資。

今朝の日経コラム欄に、葛西海浜公園にある干潟が来夏にも海水浴場として解放されるという記事があった。

昔の白黒フィルムを見ていると、都内の近場で都民が海水浴に興じている様子がある。あー、こんな風景が東京にはあったんだと、その時代に生きていないのに懐かしさを覚える。

記事によると、排水規制や下水道の整備が整ったからだけでなく、海水を濾過するための自然の力。つまり、貝や海藻などを地道に育ててきた地元NPO法人の地道な活動が実を結んだとのこと。

全く、頭が下がります。

事業をやっていると、今期の利益、来期の売り上げなど、どうしても目の前の数字に右往左往してしまいます。

社内で、貝や海藻を育て、珊瑚を大切にしたいとは思っていても、なかなか現実には難しい。

でも、こうやって、長い間顔を付けることもできなかった海辺を、子どもたちが安心してはしゃぎ回る環境に取り戻した方々がいる。

難しい、むずかしいと言いながら、未来への投資を避けているのは言い訳なんだろうなと思います。

株式会社Dai 代表取締役 木脇和政