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オレが余剰だって?

名前はシオン。もう10年以上前、京都の南の方で個人で捨て猫や野良猫を引き受け養いながら、飼い主を探していた方から譲り受けた。彼が生後一ヵ月の時に譲り受けた。とても可愛らしく、しつけもしっかりしたつもりだったが、この世に生まれてから1ヵ月間野良猫として育った彼は最後までの8年間人間に馴れることはなかった。どんな仕打ちを受けたのか分からないが、どうにも人間を敵としか見ていなかったような気がする。わずか1ヶ月の間にそれだけの心が彼の中には育ったのか。
ペットも人間もそう、生まれてきてありがとう。誰にもある素直な愛情を力いっぱい注ぐことが大切なのだと思う。シオン、ありがとう。

ライオン10万円 猫より安い。

今日の朝日新聞朝刊、トップの見出しです。
コロナのさなか、新政権誕生という政局の合間の考えさせる記事。

動物園で飼われているライオンが一頭あたり10万円で取引されているというものでした。
記事を読んでいくとなるほどなと思わせられますが、やはりあのライオンが10万で買えちゃうのかとの見出しの意味は大きいです。
ライオンは意外と繁殖が容易なのらしい、一度に3頭前後出産する。
しかし成長した後もずっとそこにいると近親相姦の問題や親との闘争のリスクが出てくるので、動物園側はより広いスペースを確保しなければならず、あの大きさだから肉食だし餌代にも頭を抱えることになります。

そんなこんなで、産むのは簡単だけど育てるのが難しいのは人間に限らずライオンはより深刻のよう。
そのためライオンの取引価格は見出しにあるように10万円が相場、これだと確かに猫より安いだろう。動物園側としてはもらってくれるだけありがたいのかもしれません。

私たちの会社でも、テレワークが始まって以来ペットを飼う人間が出てきている。
今年の4月あたりから在宅勤務が増え始めると同時にペットショップがにぎわいだしたというのは世間も認識していることでしょう。

家族がいればそうでもないが、独身者だと一日家にいて仕事をそこでこなし、終わってからもいまだに自粛ムードの中、自由にどこにでも行けるという雰囲気ではないから、どうしても自宅にいがちになる。そんな時その時間を一緒に過ごしてくれるペットの存在は何よりもありがたいだろう。

しかし、ライオンはペットとはいかない。
そうやって大きくなって成長して動物園で扱いに困ってしまったものたちのことを「余剰動物」と言うらしい。なんとも胸に刺さる言葉だ、もしも動物に人間と同じような人権があるのであれば、到底つかえない。
「余剰動物」、作り出したのはまぎれもなく私たち人間ですね。

そもそも、動物園はなんのためにあるのか、もう時代の使命は終えているように個人的には思います。

このコロナは今までの日常では考えることのなかったようなこと、目に触れず私たちがあまり意識してこなかったこと、そういったいろんなことをちゃんと考えなさいと言ってきています。

「余剰動物」そう呼ばれてしまうものたちの存在やそれを生みだしているものの存在意義ももう一度ちゃんと考えなさいと言っているような気がします。