リスクは取るものとっていくもの、リズカーレ。

今月27日、私たちの四半期(最近は老眼が激しくこれが時々四畳半に見えます、皆さんはそんなことないですか?)ごとのと忘年会が合同で行われます。このGeneral Meeting()は完全な下にあって年に4回だけ全員が顔を合わせるというミーティングです。そこでは四畳半ぶり、いや違った四半期ぶりつまり3ヶ月ぶりにリアルに顔を合わせるというのが最大の目的ですが、それに加えて四半期ごとの会社の財務状況を社員全員で共有し合うという場でもあります。

そして、今回はそれに加えて年末なので、いつもの懇親会を忘年会としてメンバーのご家族もご招待します。

それに対して今回多少問題が出て、メンバーや私の個人的な知り合いをそこに招待することに対して、社内から反対意見が出ました。理由としては個人的な知り合いを大切な会社のお金で招待して良いのか、小さなお子さんもいらっしゃるような場にそのような知らない人を招待しても良いのかというものでした。もっともな意見だったので、それに対して私は次のようなメッセージを社内Slackに投稿しました。

みなさんへ。

僕は、今度のGMでの会計報告に備えて少し会計の勉強してるんだけど、その中で見つけたリスクという言葉。これは今では危険性とか危機とかって訳されるんだけどもともとは全く違うんだね。面白い発見だったので皆さんにも共有を。

僕らが今普通に使っている「」ってあるよね。これとこのリスクも関係してたりするんだよね。

リスクと会計?

さて、説明しましょうリスクと複式簿記の関係。

複式簿記が発明されたのは14世紀後半のイタリアベネチアでのことでした。

14世紀イタリアベネチア、そこでは東方貿易が盛んで、みなさんも世界史の教科書で習ったそのまんまだけど彼らは航海に出るたびに莫大な利益を手にした。しかしシェイクスピアの小説「ベニスの商人」に出てくる主人公のように航海に出た船が嵐にあって全ての財産が船と共に沈没しちゃい、借金返せなくなってあわやユダヤの金貸しシャイロックから裁判の法廷で肉を切り取られそうになるなんてこともある。

だからこれは完全に賭けなんだよね。賭けに勝てるか負けるかそれをやってたのがベネチアの商売人たち。

そして未知の航海に乗り出すこと、そこに乗り出すそののことを彼らはRisicareリズカーレと呼んだ。

このRisicareがRiskのらしい。

つまりリスクっていうのは勇気のこと、まだ見ないものに対して興味を持って受け入れ挑戦していくその勇気こそがリスク本来の意味。

そして、そのリスクの結果、儲かったのか損したのか、いくらしていくら残ったんだっけ?

少し端折ってしまうと、それを時系列に沿ってまとめてちゃんと記録しようとして、編み出されたのが複式簿記らしいです。

リスクと複式簿記ここでつながるんですね。

その本読みながら僕らにとって一番必要なのってこれだなぁって思いましたよ。まぁ昔から思ってるけどね、今やってる事業は会社の歴史としては長いけどもやってる事業自体はベンチャーですよ。

なぜなら答えがないことをやってるから。なぜなら誰にも頼らず僕たちだけで独立してやっているから。

僕らのモデルはあるようでない、見えないものに挑戦しているから。

どこにも答えがないから自分たちで答えを探しに行かなきゃいけない。つまり、未知なるものに対して挑戦していかなきゃいけない。

一方で、私たちの会社は完全に独立した会社です。どこの企業にも属していません、グループ企業もありません。

そうやって独立して自由である代わりに僕たちが困っても誰も助けてくれません。ここは覚悟が必要です。

頼ることができるのは、自分たちの力だけです。

人の言うことに耳を傾けることは重要です。しかし最終的な判断や行動は自らの心に問わなければいけない。

自由と孤独はコインの裏表です。

この孤独に耐えられる人だけが、本当の自由を手にすることができるんだと思ってます。

孤独に耐えられず人の顔色伺って動いてたら、僕らは存在価値がないんです。

今度のGeneral Meeting の時に行われる忘年会、知らない人来たらいいやないですか、僕はジンやアヤノが私の友人ですって言って連れてくる人だったら、もうそれでオッケーですよ。それ以上何を聞く必要があるんだろうって思います。僕はそういう気持ちで皆さんを採用させていただいたし、今もそういう気持ちで一緒に仕事をしているつもりです。

そのために、四半期ごとのGeneral Meetingでは財務状況の全てを皆さんにお見せしてるわけです。そこではすべての疑問に対して包み隠さずお答えします。

このを成功させるために欠かせないのが先に上げた絶対的自立と絶対的信頼だからです。

僕らは年に4回しか会えません。リアルに会えるのはたったの4回です。社員全員で遠距離恋愛してるようなもんです。ちょっと違うかな?マジで遠距離恋愛してる人いたらすみません。

この時にそりゃあいろんな人に会いたいじゃないですか。閉鎖的、排他的になって自らのをなくしてしまってはいけないと思うのです。

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