AL:ハニワ2024/1/28/Sun付.【P34文化面】 高精細複製画が持つ可能性
今日は2024年2月の1日なんですけど今日のALハニワ君がピックしてくれたのは先月28日付の文化面からの記事でした。できれば原則はその日の朝刊からピックしていただきたいんですが、まぁしゃーないか。で、内容的には面白かったですね。皆さんは今日のDLCでどんなことを書いてくれるか分かりませんが。
さて、タイトルの「ECサイトの今後の可能性」は彼の今日の締めの言葉から取ったものですが、 高精細複製画が持つ可能性からどうやってその結論が導き出されたのでしょうか。
彼のドキュメントに従って、というかそのままパクリで進めます。
高精細複製画が持つ可能性
京都・建仁寺(けんにんじ)で2023年の秋、ある美術展が開かれました。
国宝である俵屋宗達作「風神雷神図屏風」や重要文化財「雲龍図襖」が、書院や方丈(ほうじょう・1丈4方の建物)といった空間に広げられている。
実はいずれも「高精細複製画」。
京都文化協会が主導する「文化財未来継承プロジェクト」の一環。
解像度の高いカメラでオリジナルを撮影し、調整を重ねて色合わせ。
原本にならって、和紙や絹本(けんぽん・書画や文書を制作する際に使う絹の布地)に印刷する。
こういった取り組みはほかにも
高精細複製文化財による鑑賞教育と文化財保護 ―二条城松鷹図を例に―
2016年の取り組み。
高精細に複製された文化財を活用した美術鑑賞教育について,その効果および評価を論じるものである。
→熊本県内の中学校で実施した授業を紹介、検証するもの。
最近おもしろいものを見た
寂(さび)れた場所を歩くのが好きで、和歌山県の「ぶらくり丁商店街」の前にある、年季の入った百貨店に入った。
布を高精細画像で複製していて、さあどっちか分かる?というコーナーがあった。
印刷物をルーペで御覧くださいとのこと。
和歌山には、自動編機を作っている東証プライム上場の島精機製作所があるからか。
みなさん、どれが本物か分かる?
ルーペでみた布、ルーペで見た紙
これ、画像だからじゃなくて、ホントに肉眼でも分からない。よくよく見たら紙製のやつは薄っぺらいから分かるけど、油断してたら気づかないと思う。
島精機製作所では、コンピュータグラフィックシステムAPEX3を使って、編み機で記事を編む前に、画面上で生地イメージをリアルにシミュレーションできる。
こんな感じのシステムらしい。
高精細複製画が持つ可能性とはなんだろう?
本記事の見出しは「高精細複製画が持つ可能性」。
1つは関係人口→文化財保護
国宝や重要文化財って、僕たちには遠い存在。
美術館や博物館では、ガラス越しで、かつ保護のために薄暗くなっている。見れる期間も限られている場合が多い。
寺院の襖絵は、部屋ごとにふさわしい画題が描かれている。僕たちはそれを目にすることができないので、愛着も持てない。結果、文化財は守られることなく廃れてしまう。
いろいろな文化財を高精細で複製できれば、芸術はもっと身近になる。
もっと解釈を広げて「遠くにあるものを近くで複製(確認)できる」ことの可能性とは
- VR上に観光地を再現して家にいながら地方で観光できる/買い物ができたらさらにおもしろい
- 関係人口のアップに繋がる一方で、実際に足を運ぶ人が減る可能性もある
- ハニワ的には、VRはまだまだ画質がイマイチでテンション上がらない
- ある人物の思考パターンをAIで再現。世界中の人がその「ある人物」と会話できるようになる
- 企業の意思決定の形は大きく変わる
- AR技術を使って、ECサイト内の商品を実際の部屋に置ける
- サイズ感や部屋の雰囲気とマッチするかが分かる
- ARじゃなくても、先述の布地を確かめるための印刷とかも近い
- 自分の体型を3Dデータ化して、ECサイトでピッタリの服が買えるようになる
- 今までの例とは違い、データを受け取るのではなく渡す発想
- ZOZOスーツは失敗した。そもそも今の技術ならスーツなんて着なくてもできるはず
- ちょっと無理やり解釈を広げると「プリントオンデマンド」というサービスも、ある意味で「遠くにあるものを近くで複製する」ことに近い。というか、遠くにも近くにもないものを複製してる。
- 必要に応じて必要分のみ迅速に印刷する印刷方法
- 普通なら絶版・廃盤になっちゃった本でも印刷できる
- Amazonは印刷→製本→流通までやってる
まとめ
私たちのプロダクトであるBカートは、「高精細複製画が持つ可能性」という新聞記事からでも無理やりつなげられるからおもしろい。
逆に、こういう情報を広く集めて、今後必要になってきそうなもの、そうでないものを鋭い視点で選び抜いていく必要があるのは大変だけど頑張っていきたいですね。
僕の好きな商店街から記事ピックにつながり、ECサイトの今後の可能性を感じたことを皆さんにお伝えしました。