AL:熱波師ー日経新聞記事ピック:2024/2/6/Tue. 【P2総合1面】Z世代「頼れるのは自分」
毎日アサカイが終わったら、その内容をできるだけ早くブログの記事にまとめて投稿するようにしてますが、今日はいけません、内容的に途中から自分で追えてないなぁって思ったので、今日のアサカイリーダー熱波師さんにまとめもお願いしました。 タイトルも含めて今回も完全コピーです。
熱波師さんがピックした記事のタイトルは:
ー ワクワク働いてますか② Z世代頼れるのは自分 ー
それに対してのすぐの反応は、
→え、「頼れるのは自分」だけか??
それがワクワク働くってこと??
この反応の解説が以下に続きます。
先ずは、解説を含めた記事概要からどうぞ。シュワッチ。
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〈記事概要〉
事例①24歳:都内SE
7時半に本業での仕事を終え、その後は副業をする。
「社内外で多くのことを吸収し、成長するのが喜び」
50人に聞いたアンケート/n数がかなり少ないので、意図的なアンケートかもしれない
3割が「知識や経験が増えること」「結果を残すこと」と回答し、若者の関心であると分析した模様。
事例②28歳:
意思決定の遅いホワイト企業を3ヶ月で退職。
その後にベンチャーでやりがいを持って働く。
「自分にしか出せない結果を出したい」
【結論】
日経を読む諸君、日本の若者がこんなふうに考える時代になった。
熱意ある若者は、責任ある仕事の機会を与えなければ、企業から去っていく。
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【記事に対する視点】気になる点
〈Z世代とか言って、人をまとめようとする〉
→そもそも、世代で括って人を見てない。
そのことが個人を見ようとしない傾向にも感じる。
文化の影響を受けて、各世代に集団としての特徴があることは仕方ないとも思うが。
正直なところ、Z世代の括りはあんまりしっくりこない。
〈個人主義の台頭を評価してる?/みんなとじゃなく自分のこと〉
「頼れるのは自分」
「自分にしか出せない結果を残したい」
→これを礼讃するように見えたが、どうか。
事実であり、単なる兆しと捉えたとして、本当に良いことだろうか。
■「頼れるのは自分」
穿(うが)った味方かもしれないが、これは孤独を助長することにならないか。
本当に自分だけが頼りだと思って生きてるとしたら、本当に寂しいことじゃないのか。
孤独になることは、健康の害悪だとも言われる。
※ある調査では、喫煙で1.6倍/過度の飲酒で1.4倍
そして孤独では1.9倍の死亡リスクが高まるとも言われる。
◎たとえばこんな別の概念:
「頼れる人に頼り、頼られつつ生きていく」
頼れるのは自分のときもあるし、他人のときもある。
時と場合によって、誰かに助けてもらい、誰かを助けることで生きていく。
→一人で立つのか?みんなで立てばいいから、お互いのことを知り合おうよ。
■「自分にしか出せない結果」
自分の結果に執着する=自信のなさ、自分自身の存在証明を結果で担保する必要があるからか。
◎たとえばこんな別の概念:
「相手の悩み・困りごとに、世界のリソース全部使って解決する」
自分にしか出せないか、出せることなのかなんて、ぶっちゃけどうでもいい。
目の前のお客さんが喜んでくれるなら、ありきたりのサービスでも、おにぎりでもいい。
一緒に喜んで食べられるご飯が、特別じゃなくても、一緒に過ごせればいい。
〈最後に〉
記事の中では、12年前に比べて若者が転職者登録する数が増えたと書いてあった。
それは、いわゆる若者が組織に対して、最初に選んだ会社に所属する意味を見出せないからだという論調だろう。あとは、転職に対するハードルが下がり、最初の会社にこだわって長居する人がそもそも減ったということもあるだろう。
そこに「頼りになるのは自分」という締めである。
あたかも、ジョブホッパーを助長するかのように感じられた。
組織に依存することができないからこそ、自分の力を持てと。嘘ではないとも思う。
そうであったとして、そこで差別化する力はなにか。
自分を特別たらしめるものは何だろうか。組織を特別たらしめるものは何だろうか。
誰かに対する眼差しを持った人であるかどうかじゃないか。
人に対する眼差し。組織に対する眼差し。顧客に対する眼差し。地域に対する眼差し。
そして、きちんとそれを観察し、それぞれの対象が何をいま大切にしたいと考えているのかを知り、そのために必要な力をその都度、必要であれば身につければいいし、自分の力が足りなければ、心を込めて誰かにお願いし、その問題を解決する力を貸してもらえる想いがあることじゃないか。
そうして人を動かせるなら、その人自身に資格も技術も知恵も、まだ足りないとしても、きっとできることがあるし、それはきっと役に立つと言える。そんな人はきっと必要とされる。そんな人が多い会社は、きっと顧客から必要とされる。そんな人が多い国は、きっと世界から尊敬され、大切にされる。そういうもんじゃないだろうか。
自分だけが頼りになるなんて人生なんか、ぼくはまっぴらごめんだ、と思う。熱波師