
テレワークしてて一番ありがたいなぁと思う瞬間、それは間違いなく「生理現象の自由」。特に、おならやと思います。そこで今振り向いたあなた、あなたに問いたい、そうだよね?
会議室に20人「ぷぅ~」ってやったらもう終わりや。終わりやけど姿は見えん。犯人は犯人以外にはわからん。そこで人間の取る行動は、嫌な顔をすること誰かがやりよったという顔をすること、このことで自分ではないと言うアピールになる。
しかし、しかし、そいつが一番怪しいと言うことは誰でも知ってる。まー、えー、処世術の講釈ではありません。
テレワの話です。おなら見つかってもうたら恥ずかしくて顔真っ赤になって、その日の記憶全部とびますわ。でもな、テレワやったらどう?マイクミュートしてへらっと笑ってるだけで済む。これはもう革命的やん。
「革命とか大げさやろ?」って言われるかもしれんけど、これが意外と深い話やと思います。
人間って誰でも、ちょっとしたことで恥をかいたり、ミスをするんやけど、リアルのオフィスではそんな小さいことが大きな傷になったりする。でもテレワやと「距離」があるおかげで、そういう小さなことがどうでもよくなるんよね。人間関係の圧迫感とかがちょっと薄まるわけや。
テレワではハラスメントは起きにくい、少なくとも身体へのそれは不可能という超安全な働きかた。
だからテレワのありがたさは、ほんまはおならがどうこうっていう小ネタやなくて、人間がもっと自由になれるってことにあるんちゃうかな。
自由って、案外こんな小さいところから生まれる。
ただな、ちょっと待ってほしい。
こうやって、好きなようにおならができる環境って、きっと何かを失ってるんちゃうかな。例えば、リアルの場でのちょっとした緊張感や、相手の表情を見ての微妙な気遣いとか、そういう繊細なコミュニケーション力が衰えてしまう可能性もある。世の中って、いいことだけを都合よく享受できるわけやない。何かを得るってことは、同時に何かを失ってることでもあるんや。
その失った何かへの意識や自覚はとても大切なんじゃないかと、そう思うとなるだけおならは臭いほうがいいのかもしれない。