身の丈。

イタリアで見かけた宅配の車。地元の人に聞くと結構メジャーなブランドらしい。
イタリアではすしはまだまだ高級外食。すしレストランでガキは見かけませんでした。

小学生の好きなトップは「寿司」らしい。長年トップだったがついに陥落した。といっても5年も前の話。今は着実に一位の座を守っているというところか。和食たるすしが一位になったことはで日本人が金取ったみたいで良い感じではあるが、と言ってもカレーもほぼ日本食だし、ラーメンがチャイニーズという意識はほぼない。しかし、しかし、なんか生意気。

俺ら小学校の時は、たとえすしが好きだったとしても、それを一位に推すことはできなかった。現実的じゃなかった。小学生だって自分の身の丈、身分相応ということは体感して分かってたから、やはり一番身近なところで「カレーが好き!」って答えてた。

それがもう堂々の一位なんだ、何の躊躇もなく、誰に憚ることなく、ぼく、おすしが一番好き!

回転寿司の影響かなー。だとすると、彼らだって分をわきまえているんだな。たまの休日、家族揃って一皿100円のすしを食うことは、決して贅沢じゃないって分かりきっててのことなんだね。両親による割と廉価なハレの日の演出だって知ってるんだね。

ガキのくせにって思ってごめんね、僕たち。

でも、そのおかげかどうか、ほとんどの回転寿司のお店には日本酒が置いてません。あったとしても冷酒が一銘柄だけ。いくら日本酒好きでも冬の寒い日に冷酒でおすしは体が凍える。

これは、勝手な想像。
今や、回転寿司店にとっては一番のお得意様は家族連れと若者。決して、おじさんではない。日本酒だと、お燗だとおじさんがくだくだ話をして長居しちゃうし、しないとしてもそんなイメージがある。そんなのファミレス的家族連れには迷惑だし、営業的にもマイナスなんだろうなと。

あーぁ、人肌にあたたまった日本酒、お寿司にはこれなんだけどね。これはガキには分からないだろう。

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