もう二年ぐらい前になるのかな、インド北部、デリー近郊の都市にエンジニアとの雇用契約を結ぶために飛んだ。それまでにも英文の名刺は持ってはいたけどやっぱりインドだからそれなりの名刺が良いよなって思いしばらく考えた結果できたのがこれ。
インド独立の父、マハトマ・ガンディーのことばです。
“Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.“
「明日死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。」
よくよく調べてみるとこれが果たして彼の言葉だったのか真偽のほどは分からないようです。しかし、彼、ガンディーの生き様を見ていると正にこんなんだったし、塩の行進や断食は明日死ぬかもしれないことを意味しているし、無抵抗主義の姿勢には永遠の学びを感じます。
だけど、現地についていざ名刺交換してみるとそこでどのような反応示されるか不安でした。が、不安は完全な杞憂。
ご存じのようにインドはイスラムとヒンズーの人たちがいますし、僕がデリー空港に降り立った当日も長年の紛争地カシミールで死者が出たらしく空港は厳戒態勢、入国までに5時間も掛かってしまいました。
しかし、想像したとおりです。ガンディーはイスラム、ヒンズー双方を超越していました。インド人でガンディーのこと知らない人いないし、名刺交換のたびに、こんなことガンディー言うてたんか、勉強なるわーといってくれてました。当然英語でね、これは僕の関西語訳です。
で、どうして今日取り上げたかというと、私たちの会社の入社試験でこのガンディーの言葉を答案に書いてくださっていた方がいらっしゃったからでした。なんか嬉しいですね。この方と機会があれば名刺交換したいものです。嬉しいから投稿しました。
最後に、デリー近郊ラージガートにあるガンディーの墓碑銘に刻まれた「七つの社会的罪-Seven Social Sins.」これについてもいつか語ってみたい。今もこの先も問われることだろうから。
理念なき政治(Politics without Principles)
労働なき富(Wealth without Work)
良心なき快楽(Pleasure without Conscience)
人格なき学識(Knowledge without Character)
道徳なき商業(Commerce without Morality)
*道徳と経済の二門を掲げた二宮尊徳の思想に通じますね。
人間性なき科学(Science without Humanity)
献身なき信仰(Worship without Sacrifice)
Comment