労基署、一緒に行こう。

私は、新しい社員の方が入社されたら一緒に(通称、)に一緒に行くようにしてます。
京都本社の場合には、本社所在地が京都市下京区なので正式名称としては「京都労働局 京都下労働基準監督署」になります。会社から徒歩で5分程度です。

行くようにしていると言っても用事もないのに行くことはできませんので、たいていはの書き換え提出などのタイミングです。
こちらの厚労省のページにあるように、次のように定められているからです。
『常時10人以上のを使用する使用者は、就業規則を作成し、労働者の過半数で組織する労働組合か労働者の過半数を代表する者の意見書を添えて、所轄の労働基準監督署長に届け出なければならないとされています。  就業規則を変更する場合も同様に、所轄の労働基準監督署長に届け出なければなりません。』

では、なぜ行くのかっていうと会社と従業員の関係をよく知っておいてほしいからです。

最近は、とても労務関係の問題が多いように思います。特に目立つのが関係です。そしてずっとあるのがサービスや賃金の未払い問題です。

これは新入社員の方でもよく知っているようです。特にハラスメントに関しては身近な問題ととらえている人もいます。
では、自分や知人がその当事者となった場合どうすれば良いのか、それを聞いてみるとほとんどの人がご存じありません。労基署の存在すらご存じないし、そういった問題解決のヒントとなるような就業規則を見たことも読んだこともないという方が入社されてきます。

これは、それを教えようとしない、知ろうとしない双方に問題があると思っています。
いざ、問題が起きた時に慌てて就業規則を読み出したり、労基署に駆け込むのはそれはそれで仕方ありませんが、事前にそういった学習をしておくことが最大の予防措置となるように思うのです。

それで、彼、彼女たちとやってきます。

すると、彼らは驚きます。
室内に一歩足を踏み入れて、先ず、その相談者の多さに関して。皆さん悩みを抱えていそうな感じで窓口の方と話されています。今はそうでもありませんが、昔は仕切りもなく彼らの生々しい相談内容が就業規則提出の順番を待っている私たちの耳にも入ってました。

ネットなどでその状況は分かっていても実際に自分の目で見てみると違うものです。私もそこで改めて社会の実態を知る機会にもなります。

この社会から労働がなくなることはないでしょうし、彼らもまだまだ社会で活躍してもらわねばなりません。これは自ら思いついたことですが、良いことなんじゃないかなって思ってます。

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