目の前に合わせちゃいけないよ。

湯浅五助。大谷吉継の重臣とのこと。
東京市ヶ谷で行われる自社イベントGeneral Meeting参加のために、京都から東京に向かって自転車を走らせていた。
琵琶湖を通り過ぎて名古屋に向かう途中関ヶ原にさしかかった。
そこにあった電柱に目が止まった。
名前は知らない人物だったが、これこそ目の前のことに振り回されることなく自分の生き方に準じたということだろう。
今の価値観からは全く理解できない行動だけど、
“生きるとは死ぬことであり、死ぬことが生きることである”という命題を思い出します。

弱い人って、心の弱い人って見ていてなんとなくわかる。すぐにはわかんないけどしばらくしたらわかるんだ。
そういう人は約束を破るんだ。たわいのない約束だけど、だから本人は約束とかって思ってないかもしれないけど、約束は約束なんだ。
そういう人は約束したとしても状況が変わったら目の前のことに合わせに行く。

問題はこういう人が集団になるとどっと思いもしない方向に強く流れていくこと。みんなが目の前のことに合わせようとするからね。自分はそういうつもりではなかったのにという程度でもそれが集団になるととんでもない圧力を生みだしてしまい、自分自身もその圧力に飲み込まれてしまう。
そうなってしまうと非力な個人の力ではもう変えようがないし、抜け出すことも困難です。

いわゆる集団圧力が生まれるのはこの瞬間です。

それを唯一防いでくれる方法は一人ひとりが自分の考えをしっかり持つことでしかない。

しかし、「言うは易し行うは難し。」
これは正しいことなのか正しくないことなのか、それを自分で判断し自分で守っていくのは相当に勇気の要ること。だけど一人ひとりがそれを勇気を出してやっていけば同調圧力は決して生まれないし、生まれようがない。
もしもその時に何か一致したものが生まれたとしたら、それは同調ではなく協調でしょう。いわゆるハーモニーです。

そのためには、合わせるべきは目の前にではなく、決して揺れ動くことのない自分の未来にだと思います。

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