きく、聴く、聞く。

ニューヨークメトロポリタン美術館

ニュヨークメトロポリタン美術館の何階、どのコーナーだったかな。この子は何を聞いてるんだろうってとても想像をかき立てられたのだけを覚えてる。

一般的には、自然と耳に入ってくることが、「聞く」。それに対して注意をしてきくときには、「聴く」をあてる。「声を聞く」だし、「音楽を聴く」だし。

英語にしても、聞くはhearだし、聴くはlistenかな。

「聞く」は、注意をしようがしまいが勝手に音が頭の中に入って来ちゃう。「聴く」は、こちらがきこうとして耳を傾けないと頭の中には入ってこない。だから、音楽は聴くものなんでしょう。静かなところで耳を傾けると心も落ち着き、時には心も躍る。

じゃー、心の中に直接入ってくるのはどっちなんだろう。たとえ静かだろうと、うるさかろうと、入ってくるのってあるよなと思いながら、うだるような真夏の昼過ぎ、町を歩いていると、「五山の送り火」を控えた山裾に「聞法」と書かれた建物が見えてきた。

なるほど、法は聞くんだね。こちらが聞こうとしようがしまいがそんなことには関係なく、勝手に心に入ってくる。

お盆の休暇も終わって、今日から仕事も本格始動。皆さんはどんな声を聞いてきたんだろ、聞かせてきたんだろ、なんてちょっとまとまりすぎか。

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