とても楽しそうに仕事をしている人と、特にそうでもない人がいる。
分かりやすいのは、仕事楽しいですって自ら言う人だけど、言わない人でも実は内心楽しかったりするのかもしれない。
弊社に営業に来られた方が、自社の商品やサービスにとてもプライドを持たれていて、楽しそうに話しをされると、別にその商品の性能や品質など聞かなくても一定の信頼をおいてしまう。それがベテランの営業マンだったりすると少々鼻についたりするけど、まだ入社したての新人の方だったりすると、その会社に対する信頼まで高まってしまう。
殊、仕事のできる人、できるようになる人って、当たり前だけどそうやって仕事を楽しんでいる人なんだろうなと思う。
楽しんでいると発想が豊かになり、領域は自ずと広がっていくし、目の前の人はその楽しさにますます引きずられていってしまうから、結果として楽しんでいる人は仕事ができる人になるんじゃないのかな。そして、それは表面的な笑顔やお追従では生まれないものでしょう。何となく分かる、本心じゃないって。目が楽しんでないよなって。
そうすると、本人は無理をしているわけで、無理をさせている会社にも問題があるんじゃないかって思えてくる。楽しむって本心からのものなんで表面的に取り繕うのはとても難しい。
では、会社はどうやって社員に仕事を楽しんでもらえるようにしたら良いんだろう。当然のように思いますが、早々と結論ですが、そんなのないしできないだろうと思います。
何が彼らは楽しいんだろうって見ていると、それは様々だし、結局、楽しんでいる人は与えられるのではなく、それを自ら作り出しているのですからね。楽しさなんて学ぶものでもないし、当然与えたり教えたりするものでもない。
はるか昔、大学を出て間もない頃の自分のサラリーマン生活では、仕事はとても楽しかったけれど、それでは親子三人が食っていけなかったし、会社はなぜそういう待遇なのか説明もしなかったし、聞ける雰囲気でもなかった。未来というものを考えたときそれではやっていけなかった。
これでは、いくら仕事を楽しめと言っても、それは無理。たとえ自分は楽しんだとしても家族は楽しめない。家族が楽しめなければ当人も楽しめないでしょう。
そうやって考えてくると、会社は当たり前のように会社の存続を第一に考え、その上で、社員が満足だと思える程度の待遇を施すってことが最低限のことになるでしょう。
その上で、会社にできることは経営の透明性だし、当たり前のように社員に嘘をつかない、いつでも公明正大であるというだけではないかと思う。
あとは、勝手に楽しんでくれるのではと期待します。
Comment