国内上場企業の手元資金が一段と膨らみ2011年3月期末で総額約52兆円だそうです。1年前より4%増え、過去最高の水準だとか。手元資金が増えるっていうと何だか良い事のようですが、これが震災に伴うものだとするとそうも言ってはいられないようです。
本来は投資に回したかったが、今の国内事情を考えるとなかなか思い切った投資はできない。原発問題もまだはっきり収束の感じはつかめない。今後の不測の事態に備えてお金は貯めておこうという心理。何だか個人の家計簿にも通じるような現象が上場企業の台所でも起きています。その結果、じわりじわりと手元資金が溜まっているわけで、日本全体の国力、長期的経済力を考えると、投資したくてもできないという状況はかなり、不幸な状況です。
お金はよく血液に例えられますが、やはり動きまわってナンボのもの。溜まると色々と弊害も大きそうですね。正しいリスクマネジメントを行い、積極的な投資活動で日本を元気にしてもらいたいものです。
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