会社に貢献しますなんて。

或るアサカイでのことでした。
或るメンバーの奥さんがアサカイにちらっとだけ参加してくださって、おもむろに主人は会社に貢献してますでしょうかと仰いました。
何気ない一言です。取り方によっては社交辞令とも言える一言です。
しかし、私はその一言を真剣に受け取り、真剣にお答えしました。
会社に貢献などされる必要はありません、社会に貢献してくださいと。

「会社は社会のためにあります。」
ですから、社会に貢献しようとすれば結果として会社に貢献することに繋がっていきます。
その逆は成立しない場合が多いのです。
つまり、会社に貢献してもそれが社会に貢献しているのかどうかは分からないのです。
しかし、ご主人が社会に貢献しようとすれば、たとえ会社が社会に貢献していなくとも少なくともご主人は社会のために存在していると言えます。
しかし、しかし、その目的を目の前の会社への貢献としてしまったら、重ねて言いますが会社が社会から逸脱したような行為をしてしまった場合、あなたのご主人もその加担者になってしまいます。
ですから、会社に貢献しようなどと思ってはいけないのです。社会に貢献しようと思っていただきたいのです。
信じていただけるかどうか分かりませんが、何度も言いますが私たちの会社は社会に貢献しようとしているわけですから、どうやったら社会に貢献しようかと考えていけばそれは会社に貢献していることになるのです。そして外れてもOKなはずです。

まちがってはいけないのはその順番です。
目的を目の前に持ってくるのではなく、できるだけ遠くにおいていただきたいのです。

では、社会に貢献することを第一に考えるのであれば、それこそ会社の資産を全て赤十字に寄付すれば良いのかと言えばそれは無茶です。
それでは会社にとって一番身近な社員の皆さん、私を含めての生活が成り立たなくなってしまいます。社員の皆さんはご主人も含めて最も身近な社会です。その身近な社会を先ずは豊かにしていくことこそが会社存在の目的としては第一番目になります。

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