バトラーの面接

 

 

バトラー

日曜日、休日の今日台所を片付けていたら出てきた。ラベルを見て調べてみたら思い出した!もう10年近く前にもらったものだった。その時の彼の顔も姿もワインのラベルと共に思い出した。バトラー(執事)の語源はボトルを扱う人らしい。ガラスでできたボトル(主人)を丁寧に慎重に扱うことから来ているのか、いやきっともっと大切なところ、中身(主人)が本物かどうか、もしも間違っていたら、中身のワイン(主人)がいたんできたら、体をはってでもその間違いを諫めることができるかどうか、そこから来ているんじゃないだろうか。

NHK、BSでイギリス王室のバトラーって番組やってました。
執事のことらしい。

長めの番組だったけど、その中で面白いな、いかにもイギリスだなって思ったシーンがありました。そのバトラーの面接のシーン。
ベテランの女性バトラー(執事といっても男性とは限らないようです)の話し。面接場所の暖炉の近くにわざと死んだハエを置いておいてそこの部屋で面接するんだそうです。
ほとんどの人がまずハエに気付かない。
そして気付いてもそのままで、何となくそれを気にしながら面接官の質問に答えるだけ。ハエに言及することはないし、ましてやそれをつまんで外に出す人はいない。
だけど、この面接はハエをつまんで外に出した人が合格なんです。
きついですよね。そして、なんかイギリスですね。こんな執事に囲まれていたら故ダイアナ妃も辛かったろうなと思います。キャサリンは大丈夫なのか、メーガンはとか心配するけど、それが英国王室の伝統なんだろうな。

さて、この面接は人の何を見ているんだろう。

一つは、気づけるかどうか。異物、異変に気づけるかどうか、これは執事としてマストでしょう。

次に、それをつまみ出せるか。目の前の面接官の質問をさえぎってでもそれができるかは、執事として主人に気兼ねすることなく危険なものを危険として排除できるか、勇気をもってことに当たれるかというところで、一段高度だけど執事として求められる行動ですね。

何も執事に関わらず、仕事のできる人たちを見抜くにはいかにもという面接だと感心しました。

そして、僕はこれ見てて僕だったらハエに気付くし、気付いてつまんで出すだろうなって思った。
だけど、僕は決して面接には受からないだろうなとも思った。

  • URLをコピーしました!
目次