作業がいつの間にか修行に。

わしは、修行中だろ見れば分かるだろう。
わしは皆さんに薦めておるが、わしはせぬ、いたさぬ。いつも心で打っておる。

「作業しているつもりだったんですけど、なんだかいつの間にか修行している気持ちになってきました。」

これは私たちの会社の採用担当をされている方の言葉です。
私たちの会社ではエントリー、応募される方には、 会社への質問を1つだけ書いていただいています。内容はどんな内容でもいいんです。応募されるにあたって何か疑問に思われていることを書いていただいてます。そしてそれに返答するのは、別に総務担当の者というわけではなく社員全員で分担して行っています。なぜならメンバーすべてに採用に関わっていただきたいですし、未来の仲間ですから会社が採用するというよりも メンバー全員でやっていかなければならないと思っているからです。
彼女、Eさんは、その質問をメンバー全員に振り分ける担当です。振り分ける担当ですから当然質問の内容に目を通すわけです。その時の彼女の一言です。

これが、エントリーシートに書かれている注釈文です。

「私たちの会社に興味をお持ちいただき本当にありがとうございます。興味があって、そしてここまで来られたら、きっと疑問や分からない点、聞いてみたい点、つまり質問がいっぱいおありになるのではと思います。興味があるのに質問はないなどとは言わせませんよ。疑問を持ちその疑問ををもって相手に伝えることは仕事をする上でとても大切なことです。なぜなら質問された側がそれに真剣に向き合えば、その人自身も成長するからです。さ、どんどん質問お寄せください。但し質問は一つだけでお願いします。でないと答える方もキャパオーバーになりかねませんから。」

お陰さまで多くの応募をいただいていますが、それだけにその全文に目を通し振り分けていく彼女の心労もひとしおです。実に様々な質問をいただきます。

Eさん曰く、その作業を続けていくうちに、最初は他のもあるのでできるだけ効率的にこなしていこうと考えてましたが、質問を読んでいくとその人の人生の背景のようなものも見えてきますし、今の社会状況も見えてきます。これはきっと、応募される方も人生の一大転機で真剣であるからこそだと思うんです。そうすると、だんだん自分の中ではこれはある意味辛いものにもなってきて気がついたらなんだか修行しているようなそんな気持ちになってきたんです。それで。

いいねー、Eちゃん、そういうことなんや。ええやん、君、仕事を通じて成長してくれてるやん。それでこそ仕事だよ。応募者の方々と一緒に成長させてもらおう。「作業がいつの間にか修行に」こちら、ブログのタイトルにいただいて良い?

ありがとう!

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