最善観Ⅲ。

森信三著 修身教授録
大阪天王寺師範学校(現・大阪教育大学)で教鞭をとっていた時期、2年間(昭和12年~13年)にわたって行った「修身」の講義録。
」については 本書の中に近世の大陸合理主義を代表する哲学者の予定調和から持ってきたと並べてある。
すべては全知全能の神が作った世界であるのだから、今起きていることは必然であり意味のあることであるという哲学思想。
講義録と聞くと、生涯を高等学校の教師として過ごした哲学者のが著した幸福論を想像させますね。

次の一文は、私たちの会社のあるメンバーの発言。この前後のやりとりは想像にお任せします。

”僕の座右の銘は、おもろいか、おもろくないか、です。”

それに対して、私の発言。
良いねー、それをちょっと権威づけすると、論語だな。ロンゴで行ってみよう。

「子曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」

物事を理解し知っているだけの奴は、それが好きだって奴には負けちゃう。
そやけど、その物事を好んでいる奴も、それを楽しんでいる奴には負けちゃう。
結局楽しんでるやつが一番強い。

これも言ってみれば、最善観だね。

とまぁ最善観って良いんだけど最強なんだけどこれを使う時には注意しなきゃいけない。というのも仮に私が上の立場から、これ絶対良いことじゃん、なんでやらないの、なんでそんなにネガティブなの?って言ってしまうとそれは結果として最善観でもなんでもなくてただの命令であり、命令は本人が同意してなかったら強制となってしまって、全く最善観とは逆の作用を及ぼしてしまう。

つまり、どこまでいっても何でもそうだけど自分で思わない限りなんともならないってことだね。

最善観という単語は英訳するとどうなるんだろうとやってみました。
そのままでは英訳が難しいです。試しにDeepLを使って訳してみると、”the very best view”となって意味がちがいます。そこで、に手伝ってもらって英訳してみました。まずは試しにChatGPTに最善観の意味を聞いてみると
「最善観」とは、「最善」と「観」の2つの言葉からなる日本語の表現です。「最善」は、もっとも望ましい状態や状況を指し、「観」は、見方や考え方、物の見方を意味します。従って、「最善観」とは、もっとも理想的な観点や物の見方、考え方を指す言葉です。
ちょっと違いますねっていうかだいぶ違います。意味としてはDeepLと同じですが、こうももっともらしく答えるところがさすがチャッピー君です。この漢字3つから意味を導き出してるのはすごいなーって思います。勝手に言葉を作っちゃってます。 シネーションと言えばハルシネーションだけど自分で言葉を作っちゃってるっていうのは間違いとも言えないですね。人間でもやってしまうので。
次に最善観を説明してそれをChatGPTに覚えてもらいました。この最善観は教育学者森信三の著書「修身教授録」に出てくる言葉です。
「わが身の上に起こる事柄は、そのすべてが、この私にとって絶対必然である共に、またこの私にとっては、最善なはずだ」という考えです。
これをチャッピーに英訳してもらうと、
“The philosophy that everything that happens in one's life, regardless of being good or bad, is not only absolutely inevitable but also the best possible scenario for that individual.”
そして、それをDeepLで訳してみるとほぼ原意通りでした。
ということで、チャッピー君に最善観の意味を覚えてもらったので、それを最善観同様に短い英単語で表現してもらったところ次のようなものでした。
“Optimistic Determinism” – 楽観的な決定論を意味
“Beneficial Necessity” – 全ての事象が必然であり、それが最善であるという考え
“Inevitable Optimism” – 事象が必然であり、それが最善であるという楽観主義
“Best-Case Realism” – 事象が現実であり、それが最善のケースであるというリアリズム
“Favorable Fatalism” – 事象が運命であり、それが有利または好都合であるという運命論を表現
ほんとかなぁ、またついてるんじゃないかと思いながらもどうにも難しい英単語なので、 中学生でもわかるような単語を使ってくれとお願いすると。
“All Good” – 「全て良し」
これですね、 必然という単語Inevitableは抜け落ちてますが「全て良し」と言う言葉に含まれている感じもします。
2023/06/17追記

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