学ぶには金がかかるのが今という時代だけど。

少年老い易く学成り難し。
少年老い易く学成り難し(しょうねんおいやすくがくなりがたし)
わし、老いてはいるけどな、頭は小学生のつもりでまだまだ学びまっせ。

借りている人って意外と多い

私たちの会社では”奨学金返済負担軽減支援を導入しています。 導入企業はこういったところで紹介されているようです。真ん中あたりに名前があります。 ただ、名前があるってだけですけどね。

先の参院選でもどこかの党で奨学金のことが 社会問題として 争点の1つにされていました。それぐらい国政で論ずべきことだと言うことでしょう。私自身もその事は常々考えていました。

私たちの会社に応募される方とさせていただく時に卒業した大学の話になったりします。その時に大学生活や学んだことと合わせて、その学資はどうしたかなんて話題にも話が及んだりします。 親には負担をかけず自分のお金で大学へ行きましたとおっしゃる方がいます。しかし、 大学4年間で必要とされる金額ってなかなかのものです。自宅通学ならまだしも地方から出てきて都心の大学へ行こうとすれば相当のお金が必要ですし、そんなのアルバイトでは稼げないなと思うのでよくよく聞いてみるとほとんどの方がいわゆる奨学金を借りてそれで卒業されていることがわかります。

でもそれは実質借金

聞いた中では400万円 という数字が1番多かったように思います。そしてこれを20年間かけて返済していくのだとか。22歳で 社会人ューしたとなると返済が終了したときにはもう40歳を過ぎています。彼らは社会人デビューすると同時に負債者になってしまってるんです。給料の一部を返済にあてていかねばなりません、当然生活に使えるお金は限られてきます。卒業と同時に大きなハンデを背負っていくことになります。
そうすると、ホントは就きたくない職業に就かなければならないようになったり、不本意な形で会社を辞めたりも出てくると思います。
そういった方々を目の前にしていると、やはりこれは大きな社会問題ではないのかと思えるのです。
では、今広く行われている貸与型を止めて給付型だけにすれば良いのかというと問題はそんなに簡単ではありません。給付型にすれば受け取れる人は少なくなってしまいます。ほとんどの人が高校や大学への進学を諦めなければいけないことになってしまいます。 これは憲法がうたっている教育の機会均等からは外れてしまいます。なかなか悩ましい問題です。

そんなこともあり私たちの会社では京都府が実施しているこの制度を利用しています。

しかし、思います。

この制度で得している人って誰?

この制度で一番恩恵を受けているのは一体誰なんだろうと。
奨学金を受けた人は大学などに進学することができましたが同時に大きな借金を抱えることになります。が崩れかけ、が一向に減る傾向にないこの国にあってはとても大きなリスクです。
では、融資機関である日本学生支援機構でしょうか。しかし、ここは独立行政法人です。民間ほど利潤追求姿勢はないはずです。では、誰?
学生に借金背負わせることで得しているのは誰なんでしょうか。

私たちは、がうたっている教育の機会均等の教育について、教育とは何なのかそれほどまでにお金がかかるものなのか、もっと考えなければいけないのだと思います。

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