今日から私たちの会社の第29期が始まります。もう来年で30期です、ここまで来ました!
新しい期の始まりだからというわけでもないんですけども、今日からはアサカイリーダーの方に新聞の記事を1つ毎朝ピックアップして話してもらうことにしました。
私たちの会社では全メンバーに日本経済新聞のアカウントを配布しているので社員はいつでも日本経済新聞を読むことができます。 なぜ新聞なのかなぜ日経なのかを2冊の本を使って次のような説明をさせてもらいました。
1冊は池上彰さんの「新聞の読み方」。祥伝社から出ています。もう1冊は「とりあえず日経新聞が読める本」ディスカバートゥエンティーワンというところです 。作者の山本博之さんは失礼ながら、池上さんほど有名ではないので簡単に著者のプロフィールをご説明すると早稲田大学商学部卒業後、野村証券に入社、それから今は大阪経済大学大学院の非常勤講師をやられているようですね。専門分野が投資管理であったり経営学なので 池上さんとは違って、池上さんは生粋のジャーナリストだけどこの方はまぁ金融の専門家といったところでしょうか。
これらの本は全く読んでいただく必要はありません、ただアサカイで新聞記事をピックアップすることになったのでその理由を話したくて紹介させてもらってます。
池上さんの本はおそらく高校の1年生2年生ぐらいで社会の時間にその教員に興味があれば、生徒が大学に入ってからのことを考えて勧めたりするような本ですね。あるいは新聞部の顧問の先生だったら、まぁ間違いなく課題図書にしてるでしょうね。
次に山本さんのこの本は、もうこれは就活用ですわ。大学3年生4年生になってそれまで新聞も読んだことのないような学生に、就活がうまくいくようにアドバイスしてるようなそんな本です。だから、これを読んでほしいってわけじゃないんです 。
著者のお二人には申し訳ないですが、こちらの本を読む時間があれば目の前の新聞読んだほうが良いです。
ちょうどわかりやすい文言がありました。さすが池上さんです。「新聞の読み方」の37ページに書かれていること、写真のここです。“新聞の魅力は何でしょう? 私は「ノイズ」だと思います。”
ここですね。
普段から思うんです。僕たちはITの業界にいてますね、ITって何をするって表面的にはですよ、表面的には社会にとって便利なことを実現することでしょ。
合理的なね無駄がなくて便利なことを実現すること。
でもそれって便利であればあるほど両手の平からこぼれ落ちてることがいっぱいあるんですよ。
業務は合理的である必要があるけども、自らの生き方までもが合理的になってしまう合理性のワナ、合成の誤謬にはまってはいけません。
無駄なことをがんばってやっていかないと、そんな人間はやがては不要な人間になっていくと思います。合理性ではAIにかないませんからね。ということで、ノイズを楽しむためにも新聞は原則的にビューアーで読み紹介するようにしてくださいね。では、AL(アサカイリーダー)さん大変だけど明日からもヨロシクね。
先日私たちのGMが兵庫県丹波で開かれました。そこではいろんなイベント、勉強会があったわけですが、その中の1つで地元の新聞社である丹波新聞社の編集長がお話をしてくださる機会がありました。
内容としては地元の病院の話だったんですけど、これはどこでも共通した問題ですが地元から病院が消えてしまった。しかし、それを取り戻した、市民の力で取り戻したというお話でした。市民の力を呼び起こさせられるお話でしたし、この丹波GMのテーマが「自治」についてだったのでまさにそれにふさわしいお話でした。
セミナーはほんとに限られた時間だったので新聞の話、いわゆるメディアの話は全く触れられる事はありませんでした。私はできれば会社としてこういった活動していますから一言何か触れてほしかったんですけど、こういった制限時間の中では私のわがままは一番控えなければいけません。
それでもやはり彼と少し話したかったので、終わってから外に出られる編集長を追って駐車場まで行き、そこでGMクリエイターの一人と3人で私たちの朝会における新聞の活動を聞いていただきました。
今どきそんな会社があるのかととても驚いていらっしゃいました。
新聞はオールドメディアの代表みたいなものですし、地方の新聞に至ってはこちらの丹波新聞社はとても頑張っていらっしゃいますが現実にはもう廃刊が相次いでいてそれは世界中で起こっていて地元の良質なニュースを届ける報道機関としての役目が心配されているのが今ですがこれはもう誰も止めることができないでしょう。
NIE(Newspaper in Education)の話とかもしましたが、これもどこまで広まっているのか疑問です。本当に教育現場が報道をどう捉えてそれをどう子どもたちに教えようとしているのか、なかなか見えてきませんね、なんで話をしながら、お互いにエール送り合いながらさよならをした数十分の立ち話でした。
2024/11/30追記
新聞はいいよ、新聞を広げるとそれは両の手を広げたほどになるので、全体を見ようとすると視野が広くなる。
そしてそうやって広げるて全体を見ようとすると、上から見るしかないので視点が高くなる。
視野を広く、視点を高くは世の中一般で言われるところの良い仕事をしていくための心構えでしょう。
新聞は意識しなくとも読もうとするだけでその心構えを身体から与えてくれるんだ。
2024/12/19追記
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