福島県会津若松市から、ケイヒン東北線って。

東北のにこんな大層な、しかも前方後円墳があったとは。私たち関西人は古墳というと大阪府堺市の世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」 を思い浮かべる。東北の古墳。何かで読んだ気はするのだけど、実際こうやって間近に見てみると実感として伝わる。

私も大人げないと言えば大人げない。

今日の朝会(アサカイ)はハンサムウーマンのふるさと会津から。朝会への参加場所としては、分かりやすいところでいえば名城が自刃したあたりからの方がいかにも会津に来てますよって分かるので良いのだろうけど、白虎隊自刃から150年以上経った今でもアサカイでそこからの参加はどうもその気になれない。十七名の少年が鶴ヶ城焼け落ちと考え自刃していった。もう150年も昔と思う人もいるだろうが、まだ生温かい血がそこには流れているようで、アサカイ参加の場所としてはためらわれた。

代わりに選んだのが「」。飯盛山の並びにある古墳。どうやったって古墳時代だから3世紀から7世紀、今から1000年以上前だし、有力者のお墓だしその血はもう乾ききっている。しかもこの古墳は東北でも指折りの大きさでこの古墳のお陰で当時の大和朝廷と東北がどんな関係だったのかがよく分かるそうだ。ここに決めた。

ということで、軽い山登り。着いた山頂は冬の訪れにはまだ早い季節なのに強風。

天気図を見ると今日の福島会津地方はぞっとするほど等圧線が激しく混み合っているのだけどそんな中のアサカイ。立てたアサカイ用iPadは三脚ごととばされそうなほど激しい風雨。でも頑張って市内を一望できる大塚山古墳の頂きに立ち、アサカイ始まるやいなや開口一番こう言ってやった。

”君たちは自宅に居ながらにして、北海道、東北の景色を味わっている。良いよねー。こんなのはそうそうないのではないか。**君なんて日本そんなに知らんやろ? 会津って知らんやろ?東北行ったことないやろ?”と言ってやった。

出身のエンジニア**君は、しばらく考え黙りこくった。

ー その間、皆さんには山頂の激しい雨音だけが響いていたことだろう。しばらくして、**君は言った、

”ありますよ、僕、東北行ったことありますよ。ケイヒン東北線”

どひゃー。

お前しばらく会わんうちに日本語上達したなー。

彼の絶妙な返しに私は山頂の風雨も凍えきった指先のしびれも何も気にならなくなった。

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