どこの会社にも、その会社なりの独特の制度があったりすると思います。それぞれの人間に個性があるようにそれぞれの会社にも個性があり、個性は制度に現れると思っています。
その一つに会社独自の手当や補助があったりします。
私たちの会社には、「文化教養補助費」というのがあります。
詳しくはこちらこちらをご覧ください。
自分としては、会社とは何かを考える上で、欠かせない制度だなと思っています。
しかし、今年初めから続くこのコロナ禍、自粛ムードの中で、この「文化教養補助費」を利用するメンバーがどんどん少なくなってきました。
それはそうなんです、コンサートや演劇は軒並み中止、春の甲子園は中止だし、夏もおそらくありません。映画館はやっているけども周りの目が気になって行くのははばかられ、車に乗って県外に行くと自粛警察が待っていたりします。
寄席や落語もついにズームで行うとこも出てきました。本来であればそれらは対象なんですが、笑いこそ文化ですもんね、でも、ズームとなるとデジタルなので対象外です。
この補助制度を使える場所が減ってきている、というかなくなってきているというのが現状です。
この現状を考えると、この補助費は基本的に人と人との出会いや交わりによって生み出されるものを対象としているんだなっていうことがよくわかります。
文化や教養っていうのは、人と人とが向き合って作り出していくものだったんだっていうことを改めて認識させられます。
こういった事情で、使いたくても使えないので補助費は会社内にどんどんプールされていってました。
このコロナの現状、ワクチン開発の現場、治療体制の現状などを考えたとき、もうこの制度が使えることは無いのじゃないか、見直していかなければいけないそう考えていたその時、その時です、こんな使い方があったのか!という女性が現れました。彼女の提案は、
「貸し農園」です。
”きのわきさん、この文化教養費って貸し農園にも使えますか?”
カシノウエン?
ん、ええやん、ええやん。
その後の彼女とのメールのやりとり。
ゲゲゲ、げげげげげげ。
最高、最高じゃん貸し農園。
思いもしない最高の使い方やね。
おそらく**は知らんやろうけど、文化教養費の文化って英語ではカルチャーだよね、そして
そのカルチャーっていうのはCultureてのは畑のこと、あるいは畑を耕すことそれが元々の意味です。
そこから転じて、畑を耕すことから転じて、心を耕すことそれをカルチャーって言うようになったのよ。
カルチャー(文化)っていうのは、一人ひとりの心を耕していくと生まれてくるものなんだね。
つまり君が貸し農園で文化教養費を使うっていうのは元々のカルチャーの意味そのものなんだよ!
こんな凄いことはないよ僕は思いもしなかった。
今この新型コロナウイルスの影響でみんな外に行くことが難しくなってきた。
そうすると文化教養費も使うのはなかなか難しいだろうなと思ってたの。
だけど僕の方からヒントをあげるってのは良くないので、その状況をみんなに考えてもらいたいと思ってた。
しかしそんな中で**がこんな素晴らしい使い方をしてくれるなんて思いもしなかった感動だよ本当に感動。
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きのわきさんおはようございます。
ええー!カルチャーの元々の意味が『畑を耕す』っていう意味だったんですか!!
びっくりです!
なにかに導かれたような感じがします…
考える機会を与えていただいたことで、文化教養費をどのように使うのか考える
その過程、その時間に意味があるんだ、ときのわきさんのおっしゃってたことが分かった気がします。
子供たちと農作業することで食育ができるのはもちろん、自然の力をもらって自分自身もパワーアップできる気がします。Daiに美味しい野菜、持ってこられるようにがんばりますね。今月は、この貸し農園の利用料を文化教養費として申請させていただこうと思います。
**さんは、家業のお手伝いするためにもう今は私たちの会社にはいらっしゃらないけれど、貸農園は続けていらっしゃるようで、こんな素敵な写真を送ってくれました。
農園で土いじりしながら遊びまわるお子たちの写真です。
ここには素敵以上の何かが人として大切な何かがあるように思います。
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