昨日に引き続き履歴書Ⅱです。
採用というのは公平とはなかなかいかず、言ってみればその結果は主観の為せる技でしょう。特に当社のような企業規模であれば主観の割合が大きいです。では、自分の主観=好み、で決めるかと言うと半分イエスで半分ノーだよね。
前のブログにも書いたのですが、やはり見るのは未来。学歴や職歴は参考にはなるけれど、それが人の特長や特性を表してはいるけれど、未来と一致しているかというとそれははなはだ疑わしいです。
では、未来はどこにあるか。
僕は、この方程式の中にあるんじゃないかって数年前から思っています。
人生・仕事の結果=能力×熱意×考え方
有名な方程式なので、目にされた方も多いと思います。
能力とは、人が生まれながらに身に付けている物です。家柄であったり、学歴であったり、生まれながらの賢さであったりという先天的なもので、これはゼロを除く自然数で表されます。裕福な家に生まれて、有名大学を出たなんてのは100。そうでもなく大した教育も受けてなければ、受ける機会もなければ、仕方がないですがここは1とか2とかでしょうか。
次の熱意とは後天的なもので、簡単な言葉で言うと努力です。誰にも負けない努力なんて表現をしたりしますが、これもゼロを除く自然数で表します。努力を全くしない人は1、努力家は、ま、仮に100としておきます。
上二つは自然数ですから、マイナスの値はありません。
最後の考え方ですが、これがとても難しい項目です。この社会を自己を中心に見ていく人、他人や社会のことなどはお構いなく、自分だけ良ければ良いという方がいます。
一方で、自分のことはおいておいても社会や、困っている人、苦しんでいる人にどうしても意識がいってしまう人がいます。そういう人は大体清らかな笑顔をされています。
この両者を数値化するわけですが、ここは自然数ではなく整数です。整数ですから負の値もあるわけです。
自己中は-100、利他の精神に包まれている人間は100としておきます。
この方程式は掛け算だけですから、単純です。最後の考え方がマイナスだったら、能力があり努力をすればするほど人生の結果はマイナスの値が大きくなります。
逆に、たとえ能力が低くとも、地道に努力をし、正しい考えをもっていれば、人生の結果は必ずプラスです。
冒頭お話した、”半分イエスで半分ノーだよね。”ですが、これは、この方程式は正しいものであると、自分でも自信があって言えるのですが、では、自分自身がこの式を元に人をジャッジできるかというとそこが非常に難しいので半分ノーとなってしまうのです。
稲盛氏はこの方程式を使い、人を見抜き京都の零細企業を世界の大企業に育て上げてこられた。方程式を作られた以上に、何が正しい考え方なのか、どういう人間が正しい考え方を身に付けているのかを見抜く力がずば抜けていたのだろうと思います。
自分もこれがなければ勝負のしようがありません。正しい考えという部分は、何が一体正しいのかという基準を自分の中にもっていなければ、判断ができないです。つまりは自分の精神をいかに高めていけてるかに掛かっているので、どこまでいっても続く修行のようなものですね。
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