バクチはあかんけど。

松江城の同じ敷地内を歩き回ってると二の丸のあたりに、こんなところにという感じで洋風建築が見えてきました。目の前に現れたのは「興雲閣」。中に入って案内を見ると明治の末頃に建てられたもののようです。結構古いのです。

失礼ながら、特にこれといったものではないと思います。正直なところなーんか軽いなーという印象でした。明治に建てられて今に残っているものとしてはなーんか軽い。で、この「興雲閣」をググってみるとウィキのページに”擬洋風建築”であると書かれていました。漢字の良いところは見るだけでその意味が分かるってところですね。洋風建築に似せたもの、似てはいるけど本物ではないなんですね。

なるほど。

で、その建物に入る前に目についたのが写真の「バクチノキ」。シャレっぽい名前やなーと思いながら、これは原産国が東南アジアかどこかでその現地の言葉がそのまま入ってきたんだろうと思ってましたが、これもググってみると、なんとその名前は”博打”からきているのでした。

どういうこと?

なんでもこの木は、”樹皮が剥がれて赤黄色の肌が見える様を、博打に負けて身ぐるみ剥がされる様子にたとえて名付けられた”とか。まーどなたがいつどこでおつけになったのか分かりませんが、バクチのイメージは今も昔も変わらないってところでしょう。

それにしても、擬洋風建築とバクチの木のコントラスト。

妙に何か訴えてくるところありますね。

そして、こちらは本物、まさにほんもの国宝松江城。
と言っても、「擬洋風建築」と言われるものなので偽物というのも変な話ですね。まだ見たこともない洋風の建物を見よう見まねで作った当時の大工さんはある意味本物なんじゃないかとも思います。軽いんだけど妙な調和も感じるんです。

今日のアサカイはここ。
本来なら、廃城令によって解体される運命にあったけど奇跡的に残った国宝の天守閣を望みながら。

アサカイの前は例によってコメダ珈琲で地元紙を。
松江の朝はなぜか早い感じがします。
Google マップで午前7時時点でモーニングやってるところってやると結構な数がやってるんですね。これいろんな地方都市で試すと面白いです。朝の早い街そうでもない街がそれで一目瞭然です。

コメダの凄いところは、その店内に置いている新聞の充実ぶり。ここではブロック紙としての「中国新聞」、地方紙としての「山陰中央新報」、そして最後は地域紙、ローカル紙とも呼べる「島根日日新聞」。
コメダの店舗ではだいたいこんな感じで新聞が店内入り口のスタンドに並んでます。読売、朝日などの5大紙と地方紙を置いてるってところが実際は多いですけど、これが「コメダ珈琲」躍進の秘密のような気がします。店内見渡してもほとんど新聞なんて読んでる人はいないんだけど、ほとんどの人がスマホいじってるんだけど、地域密着のアイテムを置いてるってことに意味があるんだろうなって思います。なんでもそうなんだけど象徴性って大切な気がします。

翌日は小泉八雲記念館前からのアサカイでした。ちょうど体操服を着た小学生の一団らしきがその入り口付近に並んでますが、彼らが見学にいくわけではないでしょうね。
できたら、こんな感じで記念館の前からのアサカイじゃなく、中に入って館員の方に話を聞きながら会社の皆さんにも小泉八雲、ラフカディオ・ハーンのこと一緒に楽しみたいけど、ちょーっとここは観光地としてメジャーなので難しいでしょうね。

小泉八雲記念館を道路隔てて反対側には松江城の外堀が流れています。恐らく、ここから眺める松江城が最高なんじゃないかなって思いながら会社のメンバーにもご紹介。

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