
新型コロナウイルスのパンデミックを経て、社会は大きく変わりました。あれほど急速に広まったテレワークですが、昨年夏頃から「やっぱり出社が必要だ」という声が増え、多くの企業がオフィス回帰を進め、年末までにはそのほとんどはもう進め終わったかなという印象です。
米国でも、ハイブリッド勤務を維持する企業がある一方で、完全出社に戻る企業も増えているようです。先陣を切ったのはイーロン・マスク氏でした。Twitter買収後間髪を入れず出社をするか会社を辞めるか2社択一を従業員に迫りましたね。他にも例えば、アマゾン は昨年9月に「週5日オフィス勤務」へ完全回帰する方針を発表しました 。従来の週3日出社からさらにオフィスワークを強化し、「オフィスでのコラボレーションが生産性向上に不可欠である」との考えを示しました。同様に、国内ではGMOインターネットグループ も新型コロナ感染症が2類から5類にうつる前の2023年2月から「原則出社」に切り替え 、かつての週3日出社・週2日在宅の体制を見直し、今では完全出社になっているようです。理由として、コミュニケーション不足や業務のスピード感の低下を挙げています。さらに、サントリーホールディングス も昨年4月より在宅勤務手当を廃止し、対面でのコミュニケーションを重視する方針を打ち出しました 。
しかし、一方で Google や マイクロソフト のように、ハイブリッドワークを継続し、出社とリモートを組み合わせた柔軟な働き方を模索している企業もあります。Googleでは、従業員の約2割に対して恒久的な在宅勤務を認めると同時に条件は厳しそうですが、オフィス環境を「対話や創造性を生み出す場所」として再設計しました 。マイクロソフトも、勤務時間の50%までリモートワークを認める方針を打ち出し、従業員の選択肢を広げています 。
ハイブリッドワークの落とし穴
「週1〜2日の出社ならテレワークと両立できるじゃないか」と思うかもしれません。たしかに、完全出社よりは柔軟ですが、例えば沖縄や東北に住んでいる人が週に1回東京のオフィスに出社するのは現実的ではありません。大企業の役員クラスであればそれもありなのかもしれませんが、とても一般的ではないでしょう。
また、育児との両立を考えても、「週に1回だけの出社だから大丈夫でしょう?」という考え方は、現実にはそう簡単ではありません。お母さんたちはその「たった1日」のために子どもを預ける手配をしなければならず、そのハードルの高さに直面することになります。いわゆるマミートラック問題はそれでは解決できないのです。結局、会社の都合に合わせる形でしかテレワークは設計されていないのではないでしょうか。
こうやって見ていくとテレワークは出社できないことの代替手段でしかなかったわけです。
コロナのために出社できないからテレワークをしていた。するとコロナは終わったので出社できるからテレワークはしないと言う結論になってしまいます。
私たちは「コーラルワーク」を選んだ
私たち株式会社Daiは、2020年7月から 「テレワーク」という言葉を使うのをやめました。その言葉を使う限りいつの日か出社もあるのではないかと想像させられるからです。私たちは 「コーラルワーク」 という言葉を使っています。これは単なるリモートワークではなく、結果的に 「働く人たちの可処分時間を増やし生産性を上げていく」ことを目指した働き方です。
オフィスに集えば、単純に考えてコミュニケーションも増します。ちょっとした心の機微もお互いにわかり合えます、結果として生産性は上がるでしょう。それに対してテレワークはテキストとテキストでのコミュニケーションが大半になりますから、いつでもソーシャル上であまた目にする炎上が起きやすくなりますが、そういった炎上も顔と顔を合わせていれば決して起きないような些細なことが原因だったりします。
おそらくテレワークをやっていた企業の大半ではこういった炎上がしょっちゅう起きていたのじゃないかと想像します。経営者側としては見過ごせないしやってられないですよね。
だから私たちはそこでは勝負しません。
勝負の前に、先ず、絶対に出社には戻らないという経営者の覚悟が求められるとおもっています。
これとても重要です。
もしもいずれ出社に戻るかもとメンバーの誰かでも思っていたならば、住みたいところに住むことを決めることができません、家族がいればなおさらのことです、子供たちの教育なども出てきます。安心して自分の人生設計ができなくなってしまいます、そんな状況で仕事になんか臨めませんね。先ずは不退転の決意ここからです
次に、テレワークでよく言われるコミニケーションとかちょっとした心の機微がわかることよりももっと大切なものを私たちが手にした時、もう顔を合わせなくても直接言葉をかけ合わなくても良いのです。
そのために必要なのはいきなりですが存在理由だと思います。
会社は何のために存在するのか、私は何のために生まれてきたのか、その存在理由と目的です。
会社は何のために存在するのか社会のために存在します。
私は何のために生まれてきたのか愛する人々のために生まれてきました。
なんだか、とてもこそばゆい、正面切って口にするような言葉ではないかもしれません、現実はそんなものではないと言われそうです。
だけど私はこの理想でいきたいな。
口幅ったいしこそばゆいけども、口にしなくてもいいけどももしもこの会社に集うメンバーがそのことを心の片隅にでも秘めていたら、テレワークは最高の働き方、あるいはそれを実現するための最低限必要な働き方だと思うのです。
そんな人は出社がないから楽ちん、誰も見てないから楽勝なんて思わないです。
出社がないのは社会に貢献するためなんだと思ってくれます、そして結果として楽ちんなんです。
楽ちんだから自分の時間いっぱいあるから勉強できますよね、
無駄な通勤時間なくなるわけだから楽ちんだから勉強しますよね、そうすると人間力上がりますよね、
人間力上がったら仕事できる人になりますよね、仕事できる人になったら生産性上がりますよね、
生産性上がるようになったら会社発展しますよね、
会社発展したら給料上がりますよね、そして会社もメンバーも税金いっぱい納めますよね、
税金いっぱい納めたら地域は豊かになりますよね、
収入も増えて地域が豊かになったら生活も豊かになりますよね。
会社は社会のために存在し、人々は愛する人々のために存在していることが証明されました。
だから私たちはテレワークはやめないんです。
そのためには逆に出社しないことが大切なんです、それぞれの仲間がそれぞれの土地それぞれの地域でその地域を愛し文化を愛し家族と共に幸せに暮らす姿に共感し合える、これこそが社会への貢献なんだとみんなの思いが一致したときに、もうコミニケーションなどは必要ではないのだと思います。
もともとテレワークは管理も監視もできないのですが、パンデミックがやってきた頃はテレワークを始めた方々はどうやって従業員を管理するのだどうやって監視するのだと悩み考えていたことを思い出します、しょせんできないことなんです。なので管理監視しようとすると出社をさせるのが1番良いのでしょう。
そしてここにもつながっていくことです、一緒に働くメンバーがそれぞれの地域で地域を愛しこの働き方が地域の雇用を守り女性の働き方束縛された働き方マミートラックのような周回遅れの働き方を解消するのに有効であり私たちはそのために働いているのだと思った時、何も管理も監視も必要ありませんね。
だってこの会社がそのために存在していると考えたら皆さん絶対に事業推進してくれますから。
この4年間、私たちは「オフィスに戻らずに、どうすればよりよい働き方ができるか」を考え続けてきました。その結果、 「人が成長すれば会社も成長する」 ということを実感しています。逆は起きないです。
ワークライフバランスが充実すれば、社員は安心して働ける。安心して働ければ、仕事の質も上がる。だからこそ、 テレワーク=生産性が低い という考え方は、もっと慎重に検討されるべきではないでしょうか。
企業人たちよ、もう少し粘ってみませんか?
またまた偉そうに言いますが、もちろん、どんな企業でもすぐにコーラルワークができるわけではありません。アプローチ方法はさまざまでしょう。一度テレワークに挑戦した企業なら、「もう一歩、工夫してみる余地」はあるはずです。
テレワークは社会貢献への第一歩です。
「やっぱりオフィスのほうがいい」と決めつける前に、
「じゃあ、どうすればテレワークでもうまくいくのか?」を、もう少し粘って考えてみませんか?
そうすれば、 地方に住む人も、育児中の人も、介護をしている人も、身体に少しハンデのある方ももっと自由に働ける社会になる のではないでしょうか。
さて、お正月なので少し熱く語ってしまいました。
まだお屠蘇気分が抜けない時期ですので、お許しください。
少し生意気なことを言ってしまいましたが、どうかご容赦を。
とはいえ、本当に考えるべきテーマだと思っています。
企業人たちよ、テレワークを諦めることなかれ。