コンプライアンスって今を感じる力。

コンプライアンス、コンプラ、コンプラ、コンプラ違反とかっていう言葉が飛び交う昨今です。

なんとも窮屈な時代のようにも感じます。

そのコンプラのベースにあるのは人権でしょう、だからそれを窮屈だとか、うるさいとか言う事は慎まなければいけません。私たちは民主的な法治国家の国民なのですから。

まずは人権です、ここから始めなきゃいけない。

そこに今を生きる人たちの法律やそこに生きる人たちの倫理観が反映されためもの、それを会社が汲み取って独自に作り上げたものそれが「企業コンプライアンス」だと理解しています。

では、そのコンプライアンスってなんだ?
一般的には法令遵守を意味しますが、それだけではどうも本質に近づくことができません。

たとえば、数十年前には問題視されなかったことが、今では大きな社会問題として扱われることがあります。
ハラスメントの基準や、多様性を尊重する姿勢などもその一例です。

企業が社会とともに成長し続けるためには、こうした変化を敏感に捉え、対応していくことが求められます。
時代とともに価値観が変化する中で、社会の流れを感じ取り、適応していく力こそが、真のコンプライアンスではないでしょうか。

つまり、「今を感じる力」です。

コンプライアンスの底辺にある人権、これも国によって時代によって移り変わっていきます。

今は、そして今も、目指せ女性活躍社会とか言ってますが、女性の参政権が得られたのは戦後の話です。これを言うとほとんどの方がえーって驚きます、実際アサカイで話しても大半のメンバーはそんなに最近なのって驚いてました。

戦争、敗戦と言う命の代償がそこに支払われ初めて勝ち取ったのが女性の参政権でした。

わずか80年しか経ってないのです。

それまでは今から考えると女性には人権がなかったともいえますが、当時の大半の人たちはそのことに疑問を抱いていなかった。

今もそうです。今は当たり前と思っていることが、未来の私たちから見るとなんてひどい社会だと思われる事は多々あるのじゃないでしょうか。

今は完全なテレワークをやっている企業はごく少数です、コロナがいなくなった今となってはごくごく少数になりました。しかしもし完全なテレワークが多くの人の総意で成り立っている社会があったとして、その時に週に5日間会社に出社しなさいと命令を下したら、おそらくそれは人権侵害になります。

女性の生涯賃金が男性のそれを上回っている国はありません。どんな先進国といえども平均すると生涯賃金は男性が女性を上回っています。しかもその差は許容を超えているように思います。
同じ人間なのに……。

ここには何か人権的な問題があるんじゃないかそう考えてもおかしくないのです。

だけど社会の仕組みがそうさせているし、そうさせている仕組みは社会の総意だったりしますからここに疑問を感じても婦人参政権が得られなかったのと同じです。

時代を待つしかないのか?

しかしその時代は私たちが作っていく。

この時代を感じる力、ここを誤ってはいけない。

だからコンプライアンスって今を感じる力なんだって思うのです。

そしてその感じる力のもとになっているのは、私たち一人ひとりが生まれながらに持っている道徳であり倫理観です。
これが今を感じる力を衰えさせないための最も強力な力なんだと思います。

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