今朝、素敵な保険会社の、素敵な外交の方とお話しをしました。保険に対する知識の豊富さはもちろんだけど、お客様にとって本当に必要な保険というのを真剣に考えていらっしゃる方でした。私はその保険会社の経営手法に以前から興味がありましたが、彼と話していてその魅力の一端に触れた気がしました。
でも、そもそも保険は必要なのかという疑問が私にはつきまといます。現代社会には、現実には欠かせないものでしょう。
保険には圧倒的な不幸を最小限のものにしてくれるマジックさがあります。
その外交の方は、こう話していました。私も保険などはない方が良いのではとも思う。昔のようにある村のある家長がなくなったら、村民が総出でその残された家族の面倒をみる社会が日本にはかつて存在した。それが理想だろう。しかし、今は存在しないので保険がその役割を担っていると。
その通りだと思います。まさしくその通り、人はその不幸を最小限にするためにまさに保険を掛けています。
だけど、そうやって人々が保険を掛け続け、そこへ依存すればするほど、今は失われつつある人々の共同体はますますその影を薄くしていくのではないでしょうか。
今、一斉に保険をやめたらどうでしょう。夢物語だけど、その瞬間に人々はとても不安になるだろうけど、人が人を直接的に助け合える社会が出現しないでしょうか。
人は老いて、やがて生滅する。それはいかんとも避けがたく、保険と言えどもこの現実を動かすことはできない。だけど、保険はその後の不幸と言われる事柄を薄める作用があるために、その事が生滅現象そのものを希薄化しているのではないかとも思えるのです。
保険というものの功罪だと思います。
そして、今後も保険制度はますます発展していくでしょう。そのような社会にあっては、かの外交の方が勧めるような保険に加入するのが賢い選択なんでしょう。現代社会に産み落とされた人間に他の選択はありません。
だけど、なんか違う。
このなんか違うという、もやもやした感覚だけど、生きているうちはつきまとうでしょうが、人がこの世とおさらばする瞬間にそれは確信になるような気がします。
Comment
コメント一覧 (1件)
「人がこの世とおさらばする瞬間にそれは確信になるような気がします。」
意味深な終わり方をされていますが、答えを教えていただけないでしょうか。