私たちはフルリモートで働いていますが、当然のことながら採用も日々行っています。
その採用の中で応募者とのやり取りに際して使うメディアはまずはメール、次に面談そして機会があれば食事なども一緒にします。
これも当然のことながら応募は日本全国からやってきますからメールはどこからでもできますが、面談もWEBミーティングで可能と言えば可能ですが、実際には採用となると直接お会いします。
そして食事。
これはリアルでなければ意味を持たないでしょう。一時期Zoom飲み会みたいなのもありましたが今もう全く聞きませんね。競争戦略でつとに名高い楠木健氏の言葉によると「人間の本性に合ってなかった」んでしょうね。彼に言わせると人間の本性に合っていないものはどんな戦略であろうとも机上の空論になってしまうと。確かにそうだなと思わせられます。
さて、タイトルに戻りますが、メールからは知性が、面談からは人格が、食事からは性格が見えるような気がします。なんだかこれだけを一方的に言うといかにも面接官的発言になりますが、それは見るわけではなくお互いが感じ合うために必要なことだと思うのです。仕事は何をするかよりも誰とするかが大切っていいますよね。特に私たちのような特別何かの機械設備や工場を持ったりしているわけではない企業ではそこには人しかいない。
そんな企業にあってはとてもそれが大切になってきます。
しかし実際の社会ではこれ以外のところ、いわゆる業務の遂行能力みたいな能力だけを見るようなきらいがあるような気がします。
応募者の方もそう思ってこられるので、それこそどこそこの大学のどの学部出たとか、どんな企業のどんな職種についたとかが唯一の手がかりになるわけですけど、それが効力を発揮するのはせいぜい卒業後3年程度ではないでしょうか。
私の経験上あまりそういった事柄が良い仕事をすることには結びつかないような気がします。もちろん経験は大切ですが、それらは全て過去の出来事です。
未来を作っていくにはやはり読んで伝えて、語って語りあって、食べて、飲んでまた語ってではないかと思うのですが。
今日の部門別アサカイで少し話題になったんですが、DLCと称している日報のことです。
どこの会社でもそうでしょうが、私はこの日報を重要視していますが正確に言うと日報そのものよりも上司がその日報のどこにどのようなコメントを返したか、または返さなかったそれを見ます。現場にいない私は個々の業務の中身は当然のように分かりません。
一番分かるのは業務命令をしている直接の上司でしょう。
ですから、その上司である彼、彼女の言葉から全体を把握します。
そういう意味で日報を重視します。
一方で、この会社は出版で創業したので、やはり文字や活字、書き言葉としての言語をベースにして思考、行動する会社だろうなって思ってます。そんな会社は今ではクラウド上でサービス提供する会社になりましたが、そのインフラとなるインターネット網も結局これは文字ベースの情報ですね。
グーテンベルクが活版印刷を始めたのも聖書世界におけるインフォメーションテクノロジーだしITもその言葉の略です。
そして今AIと言われているものは技術としては大量に言語を食べさせ、そこから起きた創発現象を僕らはAIと呼んでます。
中身というか実態は言語の塊です。
その証拠に、この投稿のテーマに照らして言うなら、彼らには知性はあっても、知性は感じられても人柄や品格は感じられませんね、感じられたとしたらそれはかなりやばい状況だと思います。
そんな中にあって私たちは知性とは何かと言う問題に直面していると思います。もうとても古い小説になって恐縮ですが最近よく思い出すのがダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」です。遠い学生の頃読んだ小説を今たびたび思い出したりします。AIなんて欠片もなかった頃ですが知性とはなんなのか、あのテーマは今でも生きているというかより大きなそれになってきているように思います。
人々がコロナが終わった後、いとも簡単にリアルな出社に戻って行ったのはその知性よりも、人柄や品格の方が大事だよねって価値観の方向に人々がドライブを切っていったからだと思います。
会社も上司もこぞってテレワークでは評価ができないと出社に舵を切っていきました。これは皮肉にも数値化言語化できる形式知よりも暗黙知の方が重要だという一種の自己否定にも見えます。
しかし、それはどうしようもないですね。人と人とが直接出会い、言葉を交わしてやってきた時代の方が圧倒的に長いので人間の本質はそこにあるのでしょう。楠木健的に言うと本性に戻ったと言えます。
しかし、私は敢えてこの人間本性に抵抗したい。
この働き方は社会に貢献する働き方だと思っていますというか信じています。だから決して諦めません。この働き方で天下をとり、共感者を募り、社会を少しでも働きやすいものにしていきたいと思います。
そのためには、知性なんです。AIとは違う人間の知性そのことに賭けたいと思います。
そんな今日のアサカイでALさんが取り上げてくれた記事は日経本紙 ー次々と登場する「新たな言葉」 政治や結婚、移民も背景に 古い言語、消滅のリスクー
でした。今朝の話題にピッタリのとても興味深い記事でした。
2026/06/23追記
