311はみすゞだよな。

みすゞが幼少期を過ごした書店金子文英堂。
この看板の奥、君の右手の先に「記念館」がオープンしたのは平成15年(2003年)4月。
今からちょうど20年前、みすゞ生誕100年を記念してのことだった。

今日は2023年の311。
もう2011年の東北大震災から丸12年が経った。その12年前テレビから繰り返し流れたACジャパンのCM「ポポポポ~ン」のフレーズの後に「こだまでしょうか……。」

それ以来、この日を迎えると金子みすゞも同時にやってくる。

わずか26歳で自死してしまった詩人の作品を震災というあまりにも大きな命の喪失と重ね合わせるのはどうなのか、公共の電波に乗せるのは正しい判断なのかどうなのか、当時のテレビの舞台裏を金子みすゞ記念館の館長が語ってくれたのは今から半年前。

確かにそうですねと大きく頷いたがある。

でも、金子みすゞの詩はそんな人生を感じさせないような何かふんわり、ほんわり。
やわらかい言葉の中に宇宙がつまっていて、最後の一句でそれがはじけ、僕らは命の大切さを教えられる。

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