最後までちゃんとってなかなかできない。

今日、令和5年1月31日閉館。57年の歴史に幕を降ろした。

AL:チャーリー2024/1/31/Wed. 【P5経済関東面】求人の伸び 足踏み

今日の記事ピックはが経済面から求人倍率が落ちているという記事を取り上げてくれました。世の中はまだまだ人手不足が続いている印象だったので意外ですがどうも事実のようです。
短い記事ですし、私たちの業界とは違うところが対象ではありましたが、自分たちの感覚と社会の数字のズレを認識させてくれるとても良い記事だったと思います。

今日のアサカイは特別きれいな場所から

他にも話題に尽きない今日のアサカイでしたが、今日は場所もひときわ特別なところからでした。

私は今日のために前日から名古屋港にほど近いところにあるという会館に宿泊していたのです。前日、ある方とここで大切なお話をすることが目的ではありましたが、その日にちにもこだわってこの日でした。

この日、この会館は57年間の営業に幕を降ろすことが決まっていたのです。
なので私は最後の日の宿泊客でした。

この会館の閉館を知ったのは偶然です。2ヶ月ほど前に名古屋に所用があり泊まったのですが、宿泊料はシングル一泊で5000円以下でした。
この料金なのでそれ相応だろうと思い予約したのですが、エントランスをくぐりチェックインをして部屋に入ってすぐに気づきました。ここにいたるまでチリ一つ落ちてなくて、部屋の窓やテレビの裏などにホコリが全くないことを。
和室なので布団を自分で敷くのですがその布団がふかふかで湿気感がまったくありません。共同のや風呂にもその後行きましたが、ここも想像通り隅から隅まできれいにがされていたんです。

ただ、人気はないだろうなって思います。名古屋水族館が近くにありますが市の中心からは遠く利便性が高いとは言えません。建物も設備も老朽化していてそれだけを見ると不便、古い、暗いなんです。

でも都心のシティーホテルでも見た目は新しくてきれいだけど、部屋に入ってスマホ落としちゃったとベッドの下を覗き込むとホコリだらけ、シーツはパリッとしてるけど布団はジメっとしてたり、コップやタオルがどうも怪しかったりします。

でもここは全てが古いけど人が自分の感覚できれいさや清潔さを感じその感覚をもとに掃除をしていることが伝わってくるんです。それはトイレに並んでいるスリッパや壁に掛けてあるカレンダーの傾きで分かったりします。

このホテルただものではないぞと直感が走りました。

その後、エレベータの中の張り紙でこの会館が二ヶ月後の1月31日に営業を終了すると知ったのです。

余計に感動が広がりました。

人は、もう長くないと思うとそれほど手を入れないのではないでしょうか。しかし、ここでは最後の日まで手を抜かずきれいな状態で最後を迎えるのだという気持ちが伝わってきたんです。

それからは京都で仕事をしながらもこのハーバーロッジ閉館の日が気になっていました。

それが何の縁なのか、昨日宿泊の機会を得てそこで大事なお話をさせていただき、翌朝、会館の入り口で皆さんとアサカイを迎えることができました。

最後までちゃんとやるってできそうでなかなかできなかったりします。でもそれってホント大切だよねって話ができたアサカイになりました。

ハーバーロッジ名古屋さん、スタッフの皆さんありがとうございました。

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