2022年1月、Blogタイトルを”三智に学ぶ”から”コーラルワークにしました。” ボタン

田中に愛はないのか

名瀬の町を歩いていたら偶然目にとまった。田中タクシーの営業所。よく見ると、その看板のTanaka Taxiの最後のiが抜け落ちている。愛のない田中かーと呟いていた。

日本全国の田中さん、こんにちは。

で訪ねた。「田中タクシー」というのは、恐らく奄美大島では一番目に付くタクシー会社です。
東京無線とか国際モーターとかじゃなく田中タクシーという名前に、最初は個人タクシーかと思いましたが、夜の名瀬の町を歩いているとやってくるタクシーがどれもこれも田中タクシー。れっきとしたタクシー会社の名前です。

ここは、そんな田中タクシーの営業所の一つなのでしょう。

トマソン好きの心をくすぐるような看板です。

愛のない田中かー、洒落てるなーと思いながらパチリ。

そして、いったん愛は置いておいて、常日頃、TAXIとTAXってなんだか似てるなーと思っていました。Iがあるかないかだけ。両方よく利用しま、目にします。
特に会社を経営していたら、、毎年、税金のことは意識せざるを得ません。会社にもTAXという文字がプリントされた封書や案内が頻繁に届きます。

そんな心持ちで、愛のない田中かーとか考えながら、もしかしてTaxiとTaxって、もしかして語源一緒なんじゃないかって思って調べたらピンポン。同じラテン語の語源を持つ単語同士でした。

両単語とも、ラテン語の tango(接触するという意味)に由来するらしいですね。詳しくは各々でお調べいただくとして、語源一緒かよと分かったところで、TaxとTaxiの意外な関係に腑が落ちました。

しかし、まだ解決しないのが、この看板が何を象徴しているかです。全国の田中さんに向かって、”愛のない田中”、田中って愛がないんだよみたいな自虐趣味を訴えているわけではないと思います。
実際、利用させていただいた田中タクシーの運転手さんは実に愛情たっぷりに僕たちを迎えてくれたのです。奄美ラブに満ちあふれてた方でした。年老いた両親の面倒を見るために島に帰ってきたが、何も産業がなく仕方なくタクシードライバーをしていると言いながらも、そのことばの端々に島への愛情が込められているのが分かりました。

では、あの看板は何を訴えているのか…。

”Tanaka Tax”

台風12号もやっと日本列島を通り過ぎていった頃、一週間考え続けてやっと答えが出ました。

あの看板は、”愛の重要さ”を訴えているのです、きっと。

たとえ、タクシーもタックスも語源が同じで、もともとは同じものであったとしても、愛がなくなったらどうなるのかを表しているのです。もしかすると夫婦間の問題にも鋭く突っ込んでいるのかも知れません。

つまり、タクシーから愛がなくなったら税(過酷なものの象徴)になるということを記号的にあの看板で表しているのです、きっと。

どんなものでも、どんなことでも愛が失われると過酷なものになるって訴えてくれてるんだよね、奄美大島の田中タクシーさん?
やるなー、もう直ぐ世界遺産まちがいないなー。

日本の南の島から世界に向けて愛の大切さを訴えてくれている、洒落てるなー。

社員旅行は学びが深い。

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