2022年1月、Blogタイトルを”三智に学ぶ”から”コーラルワークにしました。” ボタン

文化教養補助費

プロテアビーナス:花言葉は ギリシャ神話に登場する自由に思いのままに自分の姿を変えることができる プロテウス神からとられているとのこと 。海の神ポセイドンとかと関係あるらしいけど詳しくはよく知りません。
そして南アフリカ共和国の国花だということで、これは確か。
花言葉は、この二つの由来から、”自由”そして、見た目から国花と呼べるほどの見た目から、”威厳ある風格”という二つらしい。
で、この写真大きく拡大してみたら、真ん中にもやがかかっていて何となくビッグバン直後の風景に似ていなくもないですね。

私たちの会社には、「文化教養補助費」というのがあります。
あらましを説明させていただくと、一人当たり月額10,000円の補助額です。何に対して補助をするかというと、その当人がこの行為は自分自身の文化や教養を高めるために使ったと思えるものであれば、申告すれば補助をするというものです。
用途は何でもいいんです、その人自身がこの行為がそれに値すると思えばいいだけの話です。
制約は次の二つです。
物の購入に対しては対象外とします。ものに対しては別にデバイス購入補助費、図書購入費というのを用意してますのでそちらを使っていただきます。
もう一つは、デジタルはダメというものです。こっちの方が要望が多いのはわかってます。図書を購入するにしても電子的なものの方が人気がありますね、音楽も手軽にサブスクで契約したいですよね。だけどデジタルはダメです。あくまでアナログ的なものに対象を絞ってます。音楽であればもちろんコンサートに行っていただくのもライブ会場に行っていただくのも、その内容がどんなものであれリアルであればいいのです。
つまり、この「文化教養補助費」いうのはあくまでコトに対してのものです。
どうしてこんな制度を作ったかといいますと、きっかけはある日の朝会(あさかい)でエンジニアのある方が、Googleの20%ルールというのを紹介してくれて、それはなるほどな面白いなと深く感心したのがきっかけでした。
自分で言うのもなんですが、私たちの会社のメンバーは皆さん優秀です。どう考えても僕より優秀。しかしもっと優秀になってほしい、優秀ということばは違うかもしれないけどもより人間的に高まってほしいなと思うのがあるんです。人間的に高まること、つまり教養が高まることです。
この教養というのは過去のブログにも何度も書いているので今更ですが、やはり教養の高い人は大きな仕事、レベルの高い仕事ができると思うのです。そういう人が会社にいることは会社にとって誇りであり、一緒に働く仲間も同様に誇りに思ってくれるはずです。

では、そんなのは自分でやればいいことだし、給料として渡せば良いではないかって意見もあるかもしれません。確かに、そういうやり方もあると思います。ただそれだと当然のことながら制度にはならないですね、そして制度ではないので何に使われたのかが会社はわからないし、他のメンバーもわかりようがありません。
しかし制度として存在すれば、制度を利用するためには申告の必要があるので会社はそれを把握することができます。そして会社として全体にそれを共有することができます。

何でもいいのです。実際、教養は仕事を通じてだって高まっていくはずです、そうでなければ仕事ではなく業務になっているということです。だから社会的に正しいことであれば、仕事に打ち込むだけで教養が高まっていくのです。
しかし、Googleの20%ルールです。今落ち込んでる仕事ではなくちょっとその外側も見てみよう夜なんです。

家族と共に暮らす余暇の時間、ひとりで過ごす自分で自由になる時間、そんな時にこんな発見があった、こんなことをしてみた、なんだか神社に参拝に行きたくなった、無性に泳ぎたくなった、彼女とドライブしたくてレンタカー借りた、週末人気のない美術館を訪ねてみた、ボランティアのため遠出した、何でもいいのです。その時に少しこの自分自身の教養を高めるというところを意識してほしいし、それを会社内で共有したいそういう思いです。

そうやって作ったのが「文化教養補助費」です。対象は入社初日からを含めた全メンバーの方々ですが、もちろん使う使わないは自由です。使わなかったお金は次月へ持ち越されます。ただしそれはその当人のお金として持ち越されるのではなく、全体にプールされていきます。つまり使わない人が多ければ、どんどんプールされていく額が大きくなり各人が次月に利用できる金額もどんどん大きくなっていくことになります。まるでロトなんとかみたいですよね、アメリカとかだと最高賞金額何百億円っていうのが出てたりしますが、もちろん目的はそこでは無いです。
会社は予算を決めているということです。もしもそうじゃなければ、会社は使わない人がいればいるほど得をしてしまいますからね。それではいけないんじゃないかと。ゲーム的要素と予算等を加味していたりもします。

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